ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

“Miriave・Lily・Sonia” - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

Miriave・Lily・Sonia(ミリエーヴ・リリィ・ソニア)

プレイヤー:null

お父様・・・お母様・・・」

種族
エルフ
年齢
14
性別
種族特徴
[暗視][剣の加護/優しき水]
生まれ
操霊術師
信仰
なし
ランク
穢れ
9
4
13
9
9
1
5
12
10
成長
2
成長
0
成長
4
成長
2
成長
3
成長
4
器用度
20
敏捷度
18
筋力
9
生命力
11
知力
28
精神力
27
増強
増強
増強
増強
増強
2
増強
器用度
3
敏捷度
3
筋力
1
生命力
1
知力
5
精神力
4
生命抵抗
7
精神抵抗
10
HP
29
MP
63
冒険者レベル
6

経験点

使用
21,000
残り
15,520
総計
36,520

技能

ソーサラー
6
コンジャラー
6
セージ
2
レンジャー
1

戦闘特技

  • 《ターゲッティング》
  • 《魔法拡大/数》
  • 《武器習熟A/スタッフ》

練技/呪歌/騎芸/賦術

  • なし

判定パッケージ

レンジャー技能レベル1 技巧 4
運動 4
観察 6
セージ技能レベル2 知識 7
魔物知識
+1=8
先制力
0
制限移動
3 m
移動力
18 m
全力移動
54 m

言語

会話読文
交易共通語
エルフ語
魔法文明語
汎用蛮族語
妖精語

魔法

魔力行使
基準値
ダメージ
上昇効果
専用
ソーサラー技能レベル6 真語魔法 +1=12 12 +0
コンジャラー技能レベル6 操霊魔法 +1=12 12 +0
ウィザード最大魔法レベル6 深智魔法 +1=12 12 +0
技能・特技 必筋
上限
命中力 C値 追加D
《武器習熟A/スタッフ》 1
武器 用法 必筋 命中力 威力 C値 追加D 専用 備考
マナスタッフ 2H 3 +1=1 13 12 1 魔力+1 魔法の発動体
技能・特技 必筋
上限
回避力 防護点
技能なし 9 0
防具 必筋 回避力 防護点 専用 備考
ソフトレザー 7 3
合計: すべて 0 3
装飾品 専用 効果
とんがり帽子 魔物知識判定+1
右手 叡智の腕輪 特定能力値(知力)を+2、壊すと+14
所持金
28,450 G
預金/借金
0 G / 0 G

所持品

武具・装飾品

アイテム名個数
マナスタッフ1
ソフトレザー1
とんがり帽子1
叡智の腕輪1

消耗品

アイテム名個数
救難草5
魔海草5
アウェイクポーション3
トリートポーション2
魔香水3

雑貨

アイテム名個数 アイテム名個数
冒険者セット1 保存食(1日分)5
テント(6人用)1 保存食(1週間分)2
アビスシャード5 手鏡(Mサイズ)1

戦利品

貰い物・交換物・奪った物

アイテム名個数
          
     
     

敵からのドロップ品

アイテム名個数値段
          
          
          

採取物・拾い物

アイテム名個数値段
          
          
          

名誉点
364
ランク

名誉アイテム

点数
冒険者ランク

経歴表

家族に魔法使いがいた両親に愛されて育った血縁者と死別したことがある

冒険に出た理由

他に生き方がなくて

経歴

「いやあああああああっ!」
叫びながら飛び起きる。動悸が、汗が、止まらない。
「また・・あの夢・・・」
見慣れた壁や天井、部屋の装飾。時計を確認すると、時刻は午前3時。
「もう、嫌よ・・・お父様・・・お母様・・・」
ベッドの上でうずくまり、シーツを握りしめる。暫く泣いた後、また眠りに落ちた。

経歴(続き)

「誕生日おめでとう、ミリ」
落ち着いた、聞き慣れた声。安心できる声色。
お父様とお母様の、声ーーー。
「ありがとう。お父様、お母様」
この日は私、Miriave・Lily・Soniaの、13歳の誕生日だった。

お父様とお母様は、日々魔法の研究に明け暮れていた。
とても忙しそうではあったが、毎日笑っていた。
こんな穏やかな日々がいつまでも続いていくと、そう思っていた。

そう、あんな事が起こるまでは

それは、私の誕生日から丁度半年後の事だった。
13歳の誕生日を迎えた私は、誕生日以降両親の研究を少しずつ手伝うようになった。
二人共何を言っているのか分からない事も多かったけれど、とても楽しかった。

そして、半年が過ぎたある日ーーー。
「おやすみなさい。お父様、お母様」
「おやすみ。ミリ」
その日のお手伝いも終わり、私はベッドに横になった。
少々寝付きは悪かったが、少しすると意識を手放していた。

お父様とお母様は、私が寝入った後も研究を続けている。
時には私が起きていくと、研究室で二人して寝ている事もある。
心配にはなるが、とても幸せそうな寝顔なので何も言えない。

ガシャアアアアアアアアアアン!
金属が出す、耳障りな音。
何かと思うと、部屋の扉が勢いよく開く。
「ミリ!起きて!」
お母様の声。そんなに慌ててどうしたのだろう。
「良い?ミリ。これから私の言うことをよく聞いて」
「あなたはこれから、この部屋を一歩も出ないこと。絶対によ」
「ーーー」
声が、出ない。
なんで。どうして。それじゃあいつものお手伝いもできなくなってしまう。
「それから、これを持って。良い?絶対に手放しちゃダメよ」
渡されたのは、一冊の本。
「その本にはね、魔法が掛かってるの。あなたを守るための魔法が」
守る?それじゃあまるでーーー。
「・・・お母様?」
やっと、声が出た。
お母様の顔は、涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「ごめんね、ミリ。ごめんね」
そう言うと、お母様は私の事をぎゅっと抱きしめた。
「・・・お母様、痛い」
それでも、お母様は私の事を強く抱きしめる。
少しばかり、そんな時間が続いた。そしてーーー。
「・・・そろそろね」
「ねぇ、ミリ。あなたと一緒だった13年間、私、とても幸せだったわ。ありがとう」
「でも・・・それも今日でおしまい」
「・・・お、かあ、さま・・・?」
嫌だ。嫌な予感がする。とても、とてもとても嫌なーーー。
「お別れよ、ミリ。・・・さようなら」
そう言い残すと、お母様は扉の向こうへと走っていってしまった。
「お母様・・・?お母様!?」
ベッドから飛び降り、扉を開けーーー。
「なんで!?どうして開かないの!?」
開かない。まるで、魔法でも掛けられているみたいに。
「お母様!お父様っ・・・!」

それから、丸一日が経った。お手伝いもせず、丸一日自室に居たのは初めてだった。
扉がゆっくりと開く。そこにはーーー。
「お母様!」
しかし返事はなく、その場で倒れてしまう。
「お、かあ、さま・・・?」
背中には、無数の傷痕と、何かで切られた様な大きな傷があった。
私でも分かる。この傷はもう・・・。
「いや・・・嫌っ・・・!いやああああああああああああああっ!!!」
体温を感じない、冷たくなった体。傷に触れ、真っ赤に染まった自分の手。
目の前が真っ暗になると同時に、手元の本が光りだす。
次の瞬間、周囲は焦土と化した。
石で出来た壁も、部屋の装飾品も・・・お母様も。
全て、消え去ったーーー。


辺りは明るく、緑に囲まれていた。
「これは、森・・・?」
昔、本で読んだことがある。大きな植物が生い茂っている場所を、森と言うのだそう。
そして、自分を中心に焼け野原となっている円。
「お父様・・・?お母様・・・?」
記憶がはっきりしない。確か、あの時ーーー。
「どこに行ってしまったの・・・?」
分かっている。両親はもう、どこにも居ない。
目の前に居たお母様も、お父様も、もう・・・。
「ここか?昨日光の柱が出来たっていう場所は」
知らない声。あれは、人間・・・?
「おい、誰か居るぞ。気をつけろよ」
こっちに来る。逃げなきゃ。でも、足が動かない。
「よォ、お嬢ちゃんや。この辺りで昨日なんかあったみてぇなんだが・・・知らねェか?」
昨日?ここで?全く理解が追いつかない。
「それとも・・・嬢ちゃんがやったってのかい?」
分からない。どう答えればいいのだろう。
「それなら・・・処分しねェとなァ!?」
「あっおい、待っーーー」
剣を構え、こちらに走ってくる。なんとか、なんとかしないと。
目を瞑り、本を強く抱く。なにか、なにかーーー。
すると、目の前にふよふよと浮く火の玉が出来ていた。
そして、それはこちらへ向かってきた人間の元へ飛んでいき
「ぐあっ!?」
そのまま、爆発した。
そして、その火の玉は複数相手へと飛んでいき
「いやっ!」
「きゃあっ!?」
「うわっ!」
何人か居た人間を吹き飛ばした。
「え、え・・・?」
何が起きたのか分からない。そして・・・
「う・・・あ・・・?」
涙が、溢れていた。


人間達は暫く意識を失っていたが、自然と目を覚ました。
「君は、いったい・・・?」
またこっちに向かってくるかもしれない。
そう思うと、自然と本を抱く力が強くなる。
「ねぇ、あの子・・・」
こちらが身構えていると、一人の人間が口を開く。
「泣いてない・・・?」
「え・・?本当だ。おーい!きみは・・・」
こっちに話しかけてくる。が、
「っ・・・」
突如、頭痛に襲われる。意識が保っていられない。
ぱたり。と、その場に倒れてしまった。


ふと目を覚ます。そして、ゆっくりと体を起こす。
「ーーーあ、起きた?大丈夫?」
こくり。と、頷く。体には柔らかな布が掛かっている。介抱されていたのだろうか。
「良かった。君、倒れちゃったんだよ」
少しばかり意識が朦朧としているが、覚えている。
耐え難い頭痛に襲われ、意識を失ってしまったのだ。
「っ・・・」
まだ若干の頭痛が残っている。思わず、頭をさする。
「ああほら、無理をしちゃダメじゃないか。そのまま横になってて」
言われた通り、また横になる。少し楽になった気がした。
「さて、起きたばっかりでしんどいかもだけど・・少し僕たちからの質問に答えてくれ、る・・かい・・・?」
涙が溢れる。お父様も、お母様も、もういない。
私はこれから、どうしたらいいの・・・?
「ど、どこか痛むのかい?どうしよう、困ったな」
こちらを気にかける様に、声を掛けてくる。
そんな声に、想いが溢れる。
「お父様も、お母様も、どこにもいないの・・・。私はこれから、どうしたらいいの・・・?」
話しかけて来た人間は少しの間黙っていたが、やがて口を開いた。
「・・・君のこと、教えてくれるかい?」


人間からの質問に、答えられる範囲で答えた。
人間達の事も、少し分かった。
まず、私に声を掛けてきた人間の男【ラーゾス】
いきなり襲いかかってきた人間の男【オドラール】
それから、人間の女2人【ポーシャ】と【アクウィラ】
この4人の人間は、【冒険者】という仕事?をしているらしい。
昨日、この場所で突如光の柱ができたらしく、それの調査でここに来ているのだとか。
「ほんっっっっっとーーーーーーーーに、すまなかった」
まず口を開いたのは、オドラールだった。
どうやら光の柱がとても眩しかったらしい。また、それの調査で深夜に呼び出された為、殆ど眠れていない事に
イライラしていたとのことだった。
何度か言葉を交わした後、私はお母様がくれた本を開いてみることにした。
恐る恐る本を開くと、そこにはこう書いてあった。
「ミリ、あなたの魔力をこの本に流して。そうしたら、あなたが【この本を読んでもらいたい】と思う人に手渡して。
きっと、きっとその人が、あなたを助けてくれるから」
お母様が残してくれた、最後の希望。
魔力を流すやり方も分からなかったけれど、すがる思いで必死に念じた。
すると本が、ぽう。と、淡い光を放った。
何故かは分からないが、本に魔力を流すことができた。という事は分かった。
そして、その本をラーゾスに手渡す。
ラーゾスは本を手にし、少しの間眺める。すると、
「少し、外すね。皆、ちょっと来て」
そう言って、人間達4人は木の陰に隠れてしまった。
どうやら、本を開いている様だ。何故隠れているのかは分からないが・・・。
暫くの間待っていると、人間達は目に涙を浮かべながらこちらへ戻ってきた。
すると、お互いが確認する用に頷きあってから、こちらへ話しかけてくる。
「僕たちと一緒に、来ないかい?」
少し迷ったが、どのみちもうここに居てもどうしようもないのは分かっている。
「お願い、します・・・」
こうして、私、Miriave・Lily・Soniaの、第二の人生が始まった。


人間たちについて行くと、そんなに歩かないうちに街へとたどり着いた。
そこから先は、初めて見るものばかりだった。
大きな建物に、多種多様な種族。そして、溢れんばかりの活気。
私は、人間たちの影に隠れながらも、目を輝かせていた。
人間たちは、ある一つの大きな建物の前で歩みを止めた。
「さ、着いたよ。ここが僕たちの所属している冒険者ギルドさ」
人間たちが中にはいるのと同時に、私も中へ入る。
中は、わいわいがやがやと落ち着かない様子だったが、人間たちが中に入るや否や
「お、ラーゾス達が戻ってきたぞ!」
「結局あの光の柱はなんだったんだ?」
「その話も含めて、一杯やんねぇか?奢るぜ!」
と、次々に話しかけてくる。すると、一人の人間ではない。おそらく他の種族に目をつけられる。
「ーーーん?なんだこのガキ。おいおいラーゾスぅ、隠し子かぁ?」
茶化す様に、ラーゾスへと話しかけてくる。人間も、いつもの事の様に
「いやいや違うよ。昨日光の柱が出来た現場に行ったら、この子が倒れていたんだ」
と、きっちり説明していた。
「おいおい、まーた何かふっかけてんのかぁ?」
「ラーゾスに隠し子なんていやしねぇだろ。あのラーゾスだぜ?」
周囲からも、次々に突っ込まれている。
「なぁに、ちょっとした冗談さ。・・・なぁ、嬢ちゃん」
突然こちらに話しかけられ、びっくりした私は思わずラーゾスの影に隠れる。
「はっはっは、思った以上に懐かれてんな。安心しな、取って食いやしねぇよ。俺はリカントのグラツィグ。
・・・嬢ちゃんに何があったか。なんて、この中の誰も気にしちゃいねぇ。誰であろうと、冒険者ギルドは歓迎するぜ。
よろしくな」
ぽんぽん。と、頭を2回ほど撫でられた。大きい手だったが、全く怖くはなかった。
「さ、その辺でいいだろうグラツィグ。これからマスターに話があるんだ」
「あぁ、止めちまってすまなかったな」
ラーゾスはそう言うと、建物の奥の方へと歩いていき、カウンターの奥にいる人間に話しかけた。
「おーい、マスター。今戻ったよ」
すると、奥にいる人間はこちらに気づいたようで、
「あら、ラーゾスたちじゃない!おかえりなさい」
と、ラーゾスたちを歓迎しているようだった。
だが、その歓迎も束の間。奥にいる人間は私のことに気づいたようで、その視線を逸らそうとはしない。
「・・・ねぇ、ラーゾス」
「な、なにかな?マスター」
私はまた、ラーゾスの影に隠れる。
「どこで拾ってきたのよ!こんっなに可愛い子!あなた昨日の光の柱について調査に行ったんじゃなかったの!?」
「はぁ・・・ああ、そうだよ。調査に行ったら、現地でこの子が倒れていたんだ」
ラーゾスは、事細かにあの場所で何が起きたかを説明してくれた。そして、
「あぁ、そうだ。ほら、この本は君に返すよ。大切なものなんだろう?」
ラーゾスは、手渡した本を返してくれた。
お母様の、とても大切で、大好きだったお母様の、形見。
暫くラーゾス達が会話をしたあと、こちらへと話しかけてきた。
「紹介するよ。この人はこの冒険者ギルドのマスター。【リリゼット】さ。僕もお世話になって何年になるかな・・・」
「よろしくね。それで、あなたのお名前は?」
急な質問に少しばかり戸惑うが、落ち着いて返事をする。
「・・・ミリ。ミリエーヴ・リリィ・ソニア」
「ミリちゃんね。うん・・・うん、ミリちゃん。覚えたわ」
何度か復唱する様に私の名前を言いながら、渡したいものがある。と言って、更に奥の部屋へと行ってしまった。
少しの間、ラーゾスに隠れながらも建物の中をきょろきよろと見渡していると、
「お待たせ。はい、ミリちゃん」
マスターと呼ばれる人から手渡されたのは、1つの小さなカードと、じゃらじゃらと音がする袋。
「こっちの小さいカードは、あなたが冒険者っていうことを証明する為の物。ラーゾス達も、勿論持ってるわ」
そう言うと、人間たちも自分のカードを見せてくれた。
「それから・・・こっちは、私からの気持ち。ここに2万Gあるわ。これでラーゾス達に、装備を見繕って貰いなさい」
「・・・装備?」
「そう。あなたはこれから冒険者なのよ。武器も、防具も、道具だって。必要なものは多いわ」
そう。私だってこれから冒険者なのだ。なりたくてなった訳では無いが、これからは1人でこの世界を生きていかなくてはならない。
頭を抱えて、考え込む。どうしたら良いのだろう。
「でも、この子に合った装備を決めるのなら、まずは確認をする必要があるんじゃないか?」
ラーゾスが口を開く。確認・・・?
「ええ、そうね。丁度今からやろうと思っていた所よ」
会話が終わるや否や、隣の建物へと案内された。
「ここは訓練所よ。依頼がない日でも体が鈍らないように、私が作ったの」
訓練所?一体ここでなにをーーー。
「さぁて。ミリちゃん、あなたは何が出来るのかしら?」
考える間もなく、その【確認作業】は始まった。


「はい、そこまで」
マスターの一言で、一通りの確認事項が終わる。
疲れた。足元がふらつく。目も霞む。
立っていられずに、その場に倒れ込む。
「大丈夫かい!?」
ラーゾス達が駆け寄ってくる。大丈夫。意識を失うほどでは無い。
「ごめんねぇ、ミリちゃん。でも、これも必要な事なの。許してね?」
「・・・それで、結果は?」
マスターは、若干青ざめつつも、にやり。と口角を上げる。
「正式な結果は追って発表になるけれど・・・。ミリちゃん、あなた・・・控えめに言って【異常】よ」
「・・・え?」
告げられたのは、そんな言葉だった。


「・・・はぁ」
次の日、結果を聞きにマスターの所へ向かうと、マスターは溜め息をついていた。(この間は冒険者ギルドに宿泊)
少し遅れてラーゾス達も到着し、私が今、何が出来るのかを教えてもらった。
ーーーどうやら私は、魔術の扱いに長けている様だ。
どうも、マスターやラーゾス達の反応を見るに「長けている」というレベルではないらしいが・・・。
「その歳でこれだけの魔法が使えて、しかも詠唱短縮ですって・・・?聞いた事無いわよ、今まで生きてきて」
頭を抱えるマスターとラーゾス。でも、オドラールはとても嬉しそうだ。
「まぁまぁ、この子は魔術が得意。それでいいじゃねぇか。まぁ、この見た目だと魔術師ってよりは魔法使いって感じだけどな。・・・前例が無いなら、作りゃ良い。それだけの話だ」
マスターは暫くうんうんと唸っていたが、吹っ切れたように突然顔を上げた。
「よしっ。悩んだって仕方ないもの。あなたは魔術が得意、それは分かったわ。それなら、魔術師用の装備を揃えましょうか」
そう言うと、私はマスターとラーゾス達に連れられて、一日中街を歩いた。


「うん!こんなものじゃない?」
日はとっくに暮れ、時刻は午後9時前。流石にヘトヘトだ。
でも、マスターとラーゾス達のお陰で一通りの装備は揃った。
「・・・ありがとう」
最初は、どうしていいか分からなかった。
今までずっと一緒だったお父様とお母様が突然居なくなり、途方に暮れていた。
でも、ラーゾス達と出会い、少しは楽になった。
見ず知らずの私を受け入れてくれて、その上面倒まで見てくれる人達。私の帰る場所を作ってくれた人達。
お父様やお母様には及ばないけれど。それでも、私のことを信じ、助けてくれた人達。
「ありがとう・・・ありがとう・・・!」
そんな想いが込み上げて、思わず泣いてしまった。
「これから大変なこともいっぱいあると思うけれど、あなたなら、きっと大丈夫」
マスターは、そんな泣きじゃくる私のことを優しく抱いてくれた。
「お疲れ様。そして、これからよろしくね」
私の、長い長い2日間が終わった。


それから、また半年が過ぎた。
あの日以降、何度かラーゾス達と一緒に冒険者として依頼を受け、依頼が無い日にはマスターも一緒になって訓練所で魔法の練習をして、日々少しずつ成長してきた。
忙しくも、楽しい日々だった。
しかし、それも終わりを告げる。


丁度1週間前。私の14歳の誕生日。
その日はマスターも、ラーゾス達も忙しそうで、一日1人だった。
初めての、1人の、独りぼっちの誕生日。
とても、とてもとても寂しかった。恐かった。
今まで笑顔でお祝いしてくれたお父様とお母様も、もう二度とその声を聞くことは叶わない。
その日は、泣き疲れて眠ってしまった。
だが、悪夢に魘され、深夜に目を覚ます。
お父様が、お母様が目の前に居るのに、あと少しなのに、手が届かない。そして、赤い血飛沫をあげて倒れてしまう。
自分の服や手が真っ赤に染まり、堪らず叫ぶ。
その叫び声で、目を覚ます。
そんな悪夢が毎日続く。


1週間前から毎日毎日、同じ悪夢を見る。
決まって深夜に、自分の叫び声で目が覚める。
そのせいか、少し疲れやすくなった気もする。
朝は、目は少しばかり腫れているが、起きる時間に支障は無い。
両親に想いを馳せながら、ギルドへと向かう。
その日の依頼を確認しに行く。

もうお父様も、お母様にも、二度と会えないというのに。

容姿

髪色
目の色
肌の色色白
身長149cm
体重39kg
年齢14歳

その他メモ

セッション履歴

No. 日付 タイトル 経験点 ガメル 名誉点 成長 GM 参加者
キャラクター作成 21,000 20,000 200 器用×1
筋力×2
生命×2
知力×3
精神×2
1 2021-11-25 アドベンチュラーオペレーション 15,520 25,050 164 器用×1
筋力×2
精神×2
海野 ルージュgraphメープルねこみそnull
取得総計 36,520 45,050 364 15

収支履歴

マナスタッフ(魔法の発動体)::-6800-100
ソフトレザー::-150
叡智の腕輪::-1000
とんがり帽子::-3000
救難草*5::-500
魔海草*5::-1250
アウェイクポーション*3::-300
トリートポーション*2::-1000
魔香水*3::-1800
冒険者セット::-100
テント(6人用)::-350
保存食(1日分)-5::-50
保存食(一週間分)*2::-100
手鏡(Mサイズ)::-100

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