解説

比較的澄んだ淡水の水辺付近に生息する、手のひら大の甲虫。体内に蓄えられたエネルギーによって腹部の末端が強く発光することで知られており、この光を用いて同族とのコミュニケーションを行う。名前の「ソレイユ」はこの特徴に由来しているが、ソレイユ族とは関係ないとされる。

成虫は水辺周辺に茂る植物の間に棲み、水だけを飲みながら生活する。一方で幼虫は水中で生活し、淡水生の貝類を主とした水棲生物を活発に捕食し成長していく。蛹化の時期が訪れると上陸し、付近の地中に潜って蛹になる。夜を待って地上に上がってきた新成虫が一斉に飛び立っていく様は、目を奪われるほどの絶景であるという。


平時はいたって温厚な虫だが、自身や近辺の別個体が危害を加えられるなどして身の危険を感じると、エネルギーを一気に増幅、収束させて腹部から眩い光線として放つことで反撃する。また、あえて増幅した光を絞り込まないまま放出することで、破壊力こそ無くなるものの、周囲に存在する外敵の視力を一時的に封じるほどの強烈な閃光として発することも可能である。


腹部の発光器官は純エネルギー魔法を行使する際の媒体として高い価値を持つが、上質なものになるほど壊れやすいため、素材として扱える状態を保ったまま入手するのは難しくなる。
また、上記の理由から金欲しさに乱獲する密猟者が後を絶たず、地域によっては保護動物に指定されている。