アビスカース

種族特徴(追加カース表参照)

・従わない(2-4)
・退けたがる(6-4)
・疲れが取れない(2-1)
→従わない：味方の鼓咆効果受けることができない)

武器

ナーブルーラー
・空腹の(既存)：食料の消費3倍。消費できない場合は行為判明の達成値に-1ペナ
・正直ものの：嘘がつけなくなる。すぐバレるようになる。嘘の看破に対する抵抗-4

幼少期経歴

・幼少期に奈落の麦(アビスオーツ)を食べた
→器用度+2/生命力-1

ラクシア世界での話。

「アビー！後ろからもきてるよ！挟まれてる！」
「クソ！オレが気が付かなかったばっかりに！大丈夫っスか！」
パーティの盾であるセレンが叫けび、
敵の待ち伏せに気がつけなかったシャルが悪態をつく。
「 」
そして、アヴズエルの身体を無数の凶刃が貫いた。

セレンとシャルとアヴズエル。
其々故郷を追われた経緯を持つ3人はベイセの街でひっそりと冒険者として生活をしていた。
今は奈落の攻略の真っ只中であり、蛮族の不意打ちにより囲まれている所だ。
パーティの盾であり知識を広く持つセレン。
矛であり斥候でもあるシャル。
そして後方からそんな2人をサポートするアヴズエル。

囲まれた彼等は当然の様に後方から崩れたものの、なんとか跳ね除けるだけの力量はあった様だ。
勿論、犠牲は出たわけだが。
「……………。」
「シャル。奴らの剥ぎ取りをお願いできるかい？」
「わかったっス。」
重い空気が流れる。
ここは奈落の中だ。感傷に浸る暇はないと、自らの頬をパチンと叩き、重くなった友の身体を引き摺る。
「アビー、狭いだろうけど、ごめんよ。街まで連れてってやるからな……。
チッ。久々に袋に詰めるのが味方の死体とはね。」
そうして物言わなくなったアヴズエルだったものを麻袋に詰めていく。
彼の特徴である普段は閉じている右目が袋の縁から隠れた頃だった。
「あぁ、よかった。お前達なら無事だと思ったんだ。」
「あぁ。なんだ、アヴズエル。あっちでシャルが剥ぎ取りしてるよ。無事だって伝えてきな。」
「おう。」
何事もなかったかの様に、彼がそこにいた。
きっと奈落が見せた幻影だと。
自分自身に言い聞かせた。
「にしても、さすがセレンっス！あんな状態のアビーをもう治しちゃうなんて！さすがっス！」
「え？ああ。そう。そうでしょ？ハハ…。ハ…。」
もはやホンモノかどうか、なんて些細な問題だった。
戦力の欠けが埋まるなら、もう悪魔でもよかった。
「先を急ぐぞ。」
そう言って進む彼の様子は相変わらずで、
どうしたっスかー？と不思議そうに首を傾げるシャルに、なんでもないよ。と力無く笑いかけた。

やはり、正面から戦える私達は強い。
アビスコアを護る蛮族の頭へ獲物を振り下ろしながら思う。

「じゃあ、壊そっか。」
＿＿＿＿パリン！とコアが砕ける音が静かに響く。
出口を見つけ、いざ脱出と準備をしていると。
「すまん。やり残した事がある。俺はもう少しここに残るぜ。」
と、アヴズエルが足踏みを始めた。
「なんかやり残したんすか？手伝うっすか？」
「いや。大丈夫。すこし呼ばれてるだけだ。
お前達は先に戻ってろ。後から向かう。」

「そっすか？先行ってるっすよー！」
「見積もって1時間だ。きっちり待ってるからら、ちゃんと出ておいでよ。」
「あぁ。いつか、またな。」
後ろ髪を引かれる思いで奈落を後にする。
ーーー－－－－－－－－－－－－－－－－
首にかけた懐中時計を閉じる。
魔域の出口が崩れ閉じたのを外側から見届けると、セレンは薄暗い笑顔で帰路に着いた。

「なぁアビー。お前さんはずっとここにいたもんな。」

都市への帰路の傍ら、背負った麻袋から見えるかつての友人と、僅かに視線を交わした。

『これでいいんだろ？これで。いや、こうしないといけないだろ。』

崩れ去り白黒(モノクロ)へと染まっていく世界の中で悪態を１つ。誰の耳にも届かない。

"残る"彼等の旅路のその後は、二度と動かぬ呪いを受けた亡骸のみぞ知る。

使用した総評

マギシューの新しい可能性を見出せたと思う。
死骸銃遊戯がやたらめったら強いが故に3点撃ちの高コスト運用に頼らずLv5帯としてリーズナブルかつ高出力にまとめられたと思う。
投擲→片手射撃→空いた手でファニングは美しかったし強かった。
ナブが装甲-3で味方が2回殴る→6点の追加と考えると射撃より火力が出てるシーンもあったと思う。

このキャラクター(ビルド)は観察パッケージがレベルに対してメイン張りで使えるLv5帯が最も強いのは否定しないが、シューターである事を最大限に活かした投擲の新しい可能性を見出すこともできた。また開拓が進んだのではないだろうか。
GMに感謝。

セッション履歴

武具