容姿・経歴・その他メモ

元貴族であったダイゴロウは、優秀な体格、知性を持った『家宝』と言われる嫡子であった。いずれナカムラ家を継ぐと期待されており、本人も子供ながらにその期待に応えていた。
　だが転機となったのは、乗れるだけで英雄と言われる竜騎士が、セレモニーで訪れた時にある。そのセレモニーで、ダイゴロウは竜を駆る騎士に、そしてその大いなる竜の姿に魅了された。そして、たまたま生まれた竜の卵に触れ、その胎動を聞いたときにより強く思ったのだ。「いつか、竜と心を交わせる竜騎士になりたい」と。
　もちろん親はそれを強く諫めた。最も優秀な嫡男がいつ死ぬかもわからない冒険者になり、いつ帰ってくるかもわからない旅に出るのは困る、と。だが、君は初めてここで親の言葉に反発した。
　こっそり貯めこんだ小遣いを、内緒で家に出入りする商人にお願いして装備を買い、傷を癒す薬学を学びながら薬草を買い、そして食料をもって、準備を整えた。そして、町に戻る商人の馬車の荷台の中へ隠れて出て行ったのだ。そう、騎士になり、この家にまた戻る事を誓って。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ぱ　お　ん

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