色白な素肌と細くて長い手足。
人を疑ったような眼をしている。

ハーヴェス王国北の川の流れる自然豊かな森に住んでいた。
年老いた両親と姉とひっそりと生きていける分だけの狩りを行い自然に守られ自給自足の生活を送っていた。
世俗から離れゆっくりと時が流れる事に何も疑問を抱かずに過ごしていたが、両親が高齢になるにつれ体調を崩すようになった。
レンと姉は両親の病気に効く薬を求めてハーヴェス王国に行くことにした。
親切な冒険者ギルドの人から大昔に自分と同じような容貌でエルフとして弓で他の仲間である人間、ドワーフ、タビットと旅をして世界を救う旅をしたという大昔にあった英雄の冒険譚を聞き外の世界に出てみたいという気持ちが強くなる。
それでも両親と暮らす今の生活には満足していた。
商人から薬を買って家に帰り両親は徐々に体調も良くなっていった。

それからしばらくたった後、ハーヴェス王国が街を拡張しようとしているという噂を聞く。
いつもの薬を買って帰ると両親と姉が人間らしき人と話していることが聞こえた。
その人間が言うには森を切り開いて人が住めるようにするから狩りの場所を変えてくれとのことらしい。

両親と姉は(そして自身も)森を愛していたため森を削ってでも人が多く住む事に反対していた。
森を開拓して富を得ようとしていた商人は川の上流から毒物を流し込みそれを森に住んでいる人間のせいだと街に噂を立てた。

自分たちのせいではないと証明する事も出来ず騙された人々はレンたちを“穢れた森のオーガ”と呼び人間を滅ぼすために人に紛れたレッサーオーガだといわれ町で薬も買う事が出来なくなった。
その後も街の人間からの嫌がらせは続き、魔物を誘引されたり家族が生命の危機に陥るような罠を森に置くようになっていった。
この森を離れるか町の人間に森を明け渡すかで家族でも揉める。
体調のすぐれない両親と姉はこの森から離れる事を拒んだが、自身はこのままでは命が危ないと思ったため、家族で家を離れるために別の離れた町まで両親の薬を取りに行く。

長い旅の後、薬を手に入れて家に帰ってみると家は焼かれて焼け跡のみ残していた、家族の姿や遺体も見つからかった。

これが魔物のせいなのか町の人間のせいなのかは分からなかったが家族が街に行く事は絶対に無いと判断し生きていることを信じて探す旅に出る事になる。


A→あこがれる冒険者がいる
B→自分にそっくりな人物を知っている
C→恥ずかしいあだ名を持っている
理由→家族を失ったので