容姿・経歴・その他メモ

(蛮族経歴表)5-2：人族の親から生まれた先祖返り
B-1-4：大切な約束をしたことがある
C-6-6：自殺を試みたことがある
ヴァグランツになった理由
5-3他の生き方を知らない

人間の夫婦から生まれた双子で、片方は人間だったがライは先祖返りのバジリスクのウィークリング。
その為、両親は人間だった片方を可愛がり、ライの事は居ないものとして扱い、満足に食事も服も貰えなかった。
更に小さな村だったため、村の間でもライは嫌われており、石を投げられる事は日常で、常に両目を布で目隠しを強制された。
そんな中でも、双子の妹はライに優しく接しており、こっそりと食事を分けたり、夜な夜な秘密の会話をしていたりしていた。

しかし、両親や村の人々からの扱いは日々悪化し、ある年に雨が殆ど降らなかった為に不作になり、その原因としてライは処刑されそうになってしまう。
どうせ生きていても碌な事はないと諦め、その時まで部屋に閉じ込められていたものの、妹が鍵を開けて部屋に入って来て、『私と一緒に逃げよう』と二人で村から逃げ出す事になる。
逃げる時に不便だからと、ようやく目隠しを外して妹と二人で見た景色に感動して初めて泣いている。
そして、その様子を見ていた妹が『これから二人でいろんな景色を見ようね』と些細な約束をして、二人の逃避行を続けた。

だが、所詮は子供の足であり、村の追手に見つかりその場で殺されそうになったところを妹がかばい、致命傷を負ってしまう。
その時の怒りで初めて人を石にしてしまい、徐々に冷たくなっていく妹の手を握りる事しかできない自分を呪いながら何度も謝罪の言葉を口にしたが、妹はただ『約束を守れなくてごめんね、でも、お姉ちゃんだって幸せになっていいんだから。私の分まで幸せになってね』と口にして息を引き取ってしまう。
絶望から自殺しようとしたものの、妹との最後の約束を蔑ろにすることもできず、しかし、ただ妹と一緒に旅ができれば幸せだったのに、今更他の幸せなんて見つかるはずがないと思いながら、今の今までただ生きているだけの生活を続けている。

表向きは芝居がかった口調に自分さえよければどうでもいいという態度をとっているものの、実際の所は自分のせいで誰かが傷ついてほしくないからこそ、距離を取られるような言動をし、しかし本心では誰かに愛してほしいという複雑な内面を持ってしまっている。
その為、言動とは裏腹に、人助け自体はやぶさかではなく、放浪者として何度か蛮族退治を請け負ってもいる。

余談ながら、実際の髪は青であり、現在の髪の色は染料で定期的に染めている物。

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