【名称】

エルフリード

【性別】

男

【誕生日】

12月24日

【血液型】

A型

【身長】

158⇒162

【体重】

47⇒51

【戦闘経験】

1年

【出身地】

コルガナ地方

【種族】

人間

【身分】

放浪者

【物理強度】

普通

【戦場機動】

普通

【生理的耐性】

普通

【戦術立案】

標準

【戦闘技術】

標準

【冒険者適正】

普通

【大アルカナ】

『世界』

【経歴表A】

『本から大きな影響を受けたことがある』

【経歴表B】

『故郷の場所を知らない』

【経歴表C】

『異種族を怖がっている（いた）』

「自分はエルフリードって名前らしいです。ですから、自分のことはそう呼んでください。…エルフリーデではありませんからね？」
「お腹が空いたんですか？えぇ、でしたら食事の準備は任せてください。こう見えても、自分は旅慣れてますから、自炊程度なら出来るんですよ」
「青空は苦手なんです。―――ずっと眺めていると何だか、自分だけが取り残されたような気がして」

肉体の成熟具合から少年と思われるが、年並みとは思えぬ俯瞰的な物言いと落ち着いた佇まいが時折垣間見える。
自己を形成する記憶の欠落と孤独な旅の経験が精神状態に関わっていると予想されるも、因果関係は明らかではない。
生活能力の高さは元々の素養か、或いはどこで教わり身に着けたものなのかは不明であるが、特に料理の能力に秀でている。
時折、一人で考え毎に耽る様が散見されるが、語れる過去を持ち合わせていないことも相まって解決には至っていない。

記憶喪失の少年。自らの記憶の手掛かりを探すべく、1年近く旅を続け、現在は水の都ハーヴェス王国に居を置いている。
華奢な体格であり素養も一線を張れるほどのものではないが、動きのある戦場を得意とし、俊敏に状況への対応を行う戦術により体格や才を補っているようだ。

身に着けているマフラーやコートは記憶喪失時から所持しているものであるらしく、また、鞄の中に入れられていた本の名前を借りて、自らを「エルフリード」と名乗っているが、その一人称は『自分』と、どこか他人行儀な喋り方が目に付く。
彼はただ、変わらず『自分』が生きることの『理由』―――自由(ソレ)を求め続けている
ただ独りこの世界で生きることを強いられた彼にとって、それは小さな希望の灯であるのだろうか。

■第二資料
幼少時代、突然の魔神の襲来により廃村と化した村の唯一の生き残り。
ウルシラ地方にあるカレック村を生まれとするエルフリードには、他に三人の家族がいたが、そのどれも既に上述した魔神襲来により死亡している。
エルフリードは、エルフである母と人間の父の間に生まれた「混血種（ハーフ）」であり、同様に妹も混血種であった。また、彼の妹は特に妖精魔法に高い適正を有していたことが伺える。
エルフリードが幼い頃に経験した、彼にとっての平穏な生活が一瞬で呑み込まれるほどの大規模な魔神襲来は、非常にショッキングな出来事として彼の記憶を搔き乱すには十分であり、記憶を取り戻した今でも幼少時代に当たる出来事の多くは思い出すことは出来ない。
だが彼のみが生き延びることになったのは、偶然にもその地に来訪した「旅人」を名乗る青髪の女性に拾われたからであり、以降の日々を彼女と共に、放浪者として過ごすことになる。

「旅人」との日々は、未だ幼い彼にとってその後の「日常」を変えるのにそう時間は掛からなかった。
母であり師であり、自分勝手な大人である―――。
それがエルフリードにとっての「旅人」であり、それがエルフリードにとっての「日常」であった。
そんな日常を数年経たある日、少年は再び魔神の襲撃に合うこととなる。二人旅の中、多数の魔神の襲来。その後の結果は見えていた。
そんな中、「旅人」はエルフリードを生かすためにか、”異なる世界”へと彼は放り投げられることになる。
そのときの膨大な魔力に呑まれ、少年はその記憶の全てを失い、正真正銘の天涯孤独の身となった。
以降は我々が知る様に、突如として失った記憶の手掛かりを探すべく、〈雄大なる航路〉の戸を叩き、新人の冒険者となったのである。

―――以上が記憶を取り戻し判明した彼の来歴である。
異なる世界からの来訪者である為か、エルフリードの話に出てくる「廃村」は、この世界の何処にも現時点では存在を確認できていない。
彼は本当は何者で、何処から来たのか。それを裏付ける『確かなこと』は記憶を取り戻した今でも得ることは適わず、エルフリードの旅路は未だ途切れることを許さない。
失った日常を、ただ取り戻すために。彼はその先を進み続ける。