容姿・経歴・その他メモ

ここは“呪いと祝福の地”アルフレイム大陸が南西部ブルライト地方。
このブルライト地方の北東部に“ユーシズ魔導公国”という国がある。

私はその魔法大国“ユーシズ魔導公国”を治める女王、
ヴァンデルゲン・マグヌス＿＿の娘の「リオコ・マグヌス」である。

圧倒的な魔力を持ち、「魔女」と呼ばれ、一目おかれている母親の威光を盾に、
リオコは幼い頃、ガキ大将として子どもたちの中で好き勝手威張っていた。

親の権威を傘に着て好き勝手しているリオコだが、
それは強大すぎる母親へのプレッシャーの裏返しの行動だった。
母親と比べると魔力がそこまで高くないことから、
周囲からがっかりされることも多く、それをひどく気にしていた。

そんなある日、冒険者として世界各地をまわっていた大叔父と初めて会う。
大叔父はタビットとエルフのハーフで、見た目がタビットに寄っていることも相まって、
純血主義であるエルフの血縁者の中でははみ出し者だった。

はみ出し者として相手にされない大叔父は誰に対してもまっすぐで、優しかった。
母親と比べられてコンプレックスを抱えているリオコから見た大叔父はあまりに自由に見えた。
家族という輪も気にせず、ただまっすぐと前を向く姿がたまらなくかっこよく見えた。

最初は他の家族と同じように大叔父を忌避してたリオコだが、いつしか大叔父に強く興味を持ち、
ある日大叔父に尋ねた。「なぜはみ出し者として接せられても気にせず、誰にでも優しいのか」と。

それに対して大叔父は、1度真顔になったと思ったら、笑みを浮かべて「冒険者だから。」と答えた。

ただ、力なき人々のために、勇敢に戦う。

家族という括りもなく、誰と比較するでもなく、ただ人のために戦い、微笑む。
そんな大叔父のように、自由に旅する冒険者として、リオコもその一歩を踏み出した＿＿。

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