■「人間の生まれた環境」表（P.52）
【一般的な町人（小都市／都市）】
彼女は、ブルライト地方のハーヴェス王国に生まれました。
地方一の活気を持つこの国では人も多く立地にも恵まれており、住んでいる人々はそれぞれが自分の役割を全うして支え合い、生活しています。
そんな国に生まれた彼女は、両親に愛されつつも健やかに育ち、持ち前の明るさや愛嬌から、様々な人に囲まれて交流を重ねていました。
　
■「恋愛」表（P.96）
【注目を集めてしまう】
元々踊りは、異性に対しての求愛行動のひとつとしての側面があります。
踊ることで人々の心に寄り添い感情を伝え、観客との精神的な繋がりを大切にする彼女ですが、残念ながら観客が彼女に対して恋愛的な想いを実らせてしまうことも多々あります。
その好意について、彼女は心苦しいと感じながらも、できるだけ傷つけないようにやんわりと断りをいれるのです。
踊りそのものは大好きな彼女ですが、この結果だけは少々気が重いと感じています。
　
■「事故や悲劇」表（P.96）
【一定期間の記憶がない】
現在大陸各地を旅しつつ、行く先々で舞を披露している彼女ですが、なぜかハーヴェス王国から出立した部分がすっぽりと穴が開いたように記憶がありません。
人との会話の中で出立の話に触れる際は、「両親に出立の相談をして、街の人たちにも旅に抱く思いを伝えて、応援の言葉をもらって旅立った」ということにしています。
しかしながら、これは自分の性格や街の人の振る舞いを思い出しながら穴埋めした虚空の物語です。
実際のところどうだったのかは、彼女自身も知りません。
　
■「幸運／幸福」表（P.96）
【体質が改善され、以前より健康になった】
踊りの技術を磨くため、日々練習や研究に励むことは、彼女にとっては常に適度な運動となっていました。
また、舞には美しさも求められることからも、ステージを控えている場合は甘味を控えるなどといった体系維持の努力も惜しみません。
そうした努力が健やかな肉体を形成し、めったなことでは体調を崩さなくなりました。
　
■「秘密の背景」表（P.97）
【ある事件の原因／首謀者】
詳細は不明ですが、彼女の知る範囲ではそのような過去は思い当たりません。
唯一思い出せない部分は虚空となっている出立の記憶ですが、関係があるかどうかも、彼女は知る術を持ちません。
　
■「ヴァグランツになった理由」表（P.97）
【自由に生きる為】
彼女にとっての放浪者とは、あくまで便宜上の肩書にすぎません。
主観的な見方をすれば、彼女は間違いなく自身を"旅の踊り子"と答えるでしょう。
そして彼女の目的は、自身の舞で人と人の心を繋ぎ、沢山の人々の心を癒して満たすことや、様々な人と出会って心を通わせ、自身も含めた皆が笑顔で楽しい世界を作ることです。
その目的に沿う生き方をするならば、日々を刺激的に、様々な人と出逢える旅人として生きることこそ、彼女にとっての最善でした。
もちろん、自身が神の奇跡を行使できることや"天地使い"の側面があることから、助けを求める人々の為に力になろうともします。
しかし、それはあくまで人々を笑顔にするための手段にすぎず、自身が自分たらしめる拘りの要素は舞です。
放浪者としての拘りは、彼女自身にはあまりありませんでした。
それ故に、踊り子としては一流でも、世界を渡り歩く者としての技量は、まだまだ発展途上と言えるでしょう。
「自分の信念に沿って自由に生きていたら、世間の目から放浪者として見られるようになった」
これが、放浪者としての彼女の実態なのです。　
　

CF3F3A