「ノンちゃんだよぉ。仲良くしてね～？」
　　いつの間にかギルドに居たメリア。

　　「見た目がちょっと(だいぶ)不気味？よく言われるねぇ。」
　　見た目は不気味さそのものではあるが、話して見ればちょっとしたジョークなどを交えた軽快なトークにより、明るく気さくな人柄であると感じるだろう。

　　「冒険者って仕事、なかなか悪くないよね。受けたい依頼を選んで、成功すれば報酬を貰える。ついでに人助けもできるもんね。」
　　彼は何よりも自由を愛する。抑圧された環境というのは、彼にとって酷く苦痛でしかない。
　　そう言う意味で、仕事をある程度選ぶことのできる冒険者の仕事は、彼にとっていい仕事と言えるだろう。

　　「あ～……暇だなぁ……おっと、そこのご友人！僕とお喋りに興じないかい？」
　　人との対話。それが、彼の一番の楽しみであり、大事にしていることである。
　　笑顔、怒り、困惑、ｅｔｃ……自らの言動で他人から感情を引き出し、それを観察する。彼にとってのコミュニケーションはそういうものだ。

　　「——キミには悪いんだけど、それ以上探られるのは御免かな。」
　　コミュニケーションを楽しむ人物ではあるが、友人——以上の中を求められると途端に線を引き、壁を作り出してしまう。
　　……何やら自らに関する大事な部分を隠しているようで、プライベートな領域に踏み込まれることを恐れている節がある。
　　見なければ理解できないんだろうけれど。

〇異常感知判定
〇探索判定
〇地図製作判定

〇絵画制作判定(精神力)

　商品としての彩色画を制作するための判定。

〇薬品学判定

〇絵具作り判定(器用度)

　顔料と展着剤を混ぜて絵具を作り、その出来栄えを判定する。

〇見識判定(着色料限定)(知力)

　着色料やその原型についてのみ。

〇染色判定(知力)

　染料で布や糸を染めるための判定。あんまし使わない。

〇見識判定
〇文献判定

〇説話判定(知力)

　お話を語り聞かせるための判定。

〇物語製作判定(知力)

　伝承や自分で考えたお話を物語として書き起こすための判定。

レベル５⇒説話判定に＋１

スラバヤ浮諸島のある場所で生まれたメリア。アビスツリーに育てられた。
定住地を求め諸島を訪れた(侵略した)カルトに誘拐され、やがてイグニアへと辿り着いた。

その後、イグニアで囚われていたところを後のギルドマスター、エドウィン含む冒険者一行に助け出される。
”まともな”人族と初めて接触した彼が冒険者となるのは、時間の問題だった。

オーラム戦乱期のイグニアを、後方支援として人族に協力して過ごす。
ある日、酒の席で自身をアビスツリーに育てられたと語る。
……それは軽い、日常話のつもりであった。が、｜異界《アビス》との関わりはこの世界において――奴隷以上の大きな枷であることを、彼は思い知ることになった。

——これらは、およそ５０年前の出来事である。