容姿・経歴・その他メモ

人物像

「何に代えても取らなきゃいけない責任があるんだ。…その為には力が要る。サンドリアってのも都合がいい、精々励むさ。」
「魔法？……嫌いだよ。何も無かった俺に沢山の物をくれた。――でも、全てを奪っていった。」
「――穢れ持ちの召異術師。…ハッ、お似合いだろ？同列に見られたくなきゃ近寄らない事だな。」
「…こんな俺に構うなよ。誰かに見られでもしたら―――あれだ、面倒だろ？」
「――ちがっ、俺はそんなつもりで言ったんじゃ―――！」

後ろで纏めた黒髪と、澄んだ緋色、底の見えない紫色の瞳が特徴的な青年。
凄惨な過去を持つが故に、他人に対しては、信頼に値するかどうかとまず疑って掛かる。
自らが”穢れ持ち”で在る事と、忌み嫌われた力を扱う事から周囲に対して自らアクションを起こすことは少ない。
しかし、その本意は自身に近付く相手までもが同じ目を向けられないようにする為の行いである。
他者を突き放す様な言動は、その実本質的に他者との関わりを求めている彼なりの心からの叫びなのかもしれない。
既に寄る辺も無く、常に嫌悪の目に晒され、孤独の寂しさに打ちひしがれているのは―――他でもない彼自身なのだから。
故に、素直な好意や善意に弱く、その様な場面では不器用な一面を見せる事も。

疑念の末に信頼に値すると判断した相手には、一層心を許す事もあるだろう。
最も、”穢れ持ちの召異術師”を友として接してくれる様な相手が居ればの話ではあるが。

一時は他人を呪う程まで荒んでいたが、現在は率先して他人の助けになろうとするなどの大きな心境の変化が見られる。
生来の優しさもあるが、それ以上に師との日常はそれほどまでに彼にとっては尊く、大切な物だったのだろう。

自らの過去についてはまず語りたがらない。
現時点で確かなのは、師でありながらも育ての親だった人物がおり、彼の人生を一転させたとされている事のみ。
また、師から受け継いだネックレスを常に身に着けている。
見た目は魔晶石に紐を通した簡素な物に見えるが、その扱いの様子から相当思い入れのある物の様だ。

紫に染まった左目には、かつての魔神王の一柱”ラムダ”が契約によって封じられている。
現在はその経歴により力の大半を封じられているが、日に日に強まる力と耳鳴りを危険視し、万が一にも暴走させまいと常に力を求めている。（ドラッグ反転:秘匿）
この瞳は小魔の役割も兼ねており、戦闘時には瞳を通じて力を行使する。

また、ラムダの事は運命共同体と考えており、現時点で自身の過去を知る唯一の存在として悪くは思っていない様だ。

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