容姿・経歴・その他メモ

生まれた環境(2.4)：隊商の護衛
ハプニング表(2.2.2)
1：事故や悲劇(6.2)→自分や家族が奈落の魔域に落ちた
2：事故や悲劇(1.5)→災害に巻き込まれた
3：秘密の背景(1.3)→前世の記憶がある
旅に出た理由(5.4)：失われた家門を取り戻す為
信条1(6.3)：栄光(家名、名誉)
信条2(1.5)：運命(天啓、義務)
矜持(5.6)：知識の獲得は何物にも優先する

両親は隊商の護衛であった。元々は放浪者であったが、コルガナ地方を旅している時に出会ったノマリ族の隊商と意気投合して専属の護衛となったとメディアは幼い頃に聞かされている。
しかし、そんな平和な生活は長くは続かなかった。家族と隊商ごと奈落に飲み込まれたのだ。
できたばかりとは言え、かなり強力な魔神が潜んでいた。彼女に見せつけるように、その魔神は仲間と家族を嬲るように殺していった。

何も考えられなくなり心を閉ざしたメディアは、その魔神の良いように扱われる。
苗床とされ、上位魔神か自由を謳う邪神か、何者かの供物に捧げられる。
だがそこで、救いの手が差し伸べられた。儀式の最中、冒険者の一向に救われたのだ。
彼女も苗床であることを解呪され、保護されることになる。

しかし既に手遅れだった。言い現わすなら彼女は正しく廃人で、何にも反応を示さない。

冒険者ギルドはそれでも奈落で何があったのかを確認しなければと強硬策に出る。
ある真語魔法を使い、彼女の記憶を無理やりに呼び起こした。
甦るトラウマ。幼い子どもに再び襲い掛かる地獄。
だがそれだけでは無かった。彼女の知りえるはずの記憶までが浮かび上がってくる。

それは旧文明時代に滅んだ街だ。蛮族の群れに蹂躙されていく光景。
そこで一人の少女が自身と同じ目にあっていた。目の前で家族をなぶり殺しにされ、絶望の底に落とされた後、供物として捧げられる……
そしてそれが自分であるとハッキリと理解した。自身は前世でも今世でも全てを奪われたのだと。

憤怒か絶望か諦観か悲愴か、名状しがたい感情の渦に飲まれながらも彼女は自我を取り戻す。
しかし同時に、前世の記憶と経験を取り戻した彼女の理性は、既に本当に大切なモノが戻って来ない事も痛いほどに理解させてしまった。

せめて前世と今世の家族の痕跡を探そうと、彼女は冒険者になることを決意する。
自身のルーツを知り、家族を悼む旅へと発つのであった。

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