自分にそっくりな人物を知っている
裏切られたことがある
故郷の場所を知らない(採用忘れ)
探している人がいる

明るく正しく姿勢よく、がモットーのドワーフの少女
ビギナーらしいのか別の理由か、どうも金銭感覚が緩い
時折妙に教養のある一面を見せるが、本人は頑なに過去については語ろうとしない

とある国に伝統あるドワーフの一族がいました。
その一族に生まれたとあるお嬢様は、伝統ある家柄故の様々な決まりやしがらみに縛られ、そんな生活に嫌気を感じていました。

ある日、お嬢様は1人の少女と出会います。
身なりこそみすぼらしいですが、それはお嬢様とそっくりな顔をしており、興味を抱いたお嬢様は度々自分の屋敷にこっそりと少女を招くようになりました。

そんな生活が続く中、少女はお嬢様に提案します。
「わたしと入れ替わって一日だけお嬢様をやめてみない？」
お嬢様はすぐに賛成し、その日のうちにお嬢様は少女の格好をして街へ繰り出しました。

庶民の暮らしを満喫したお嬢様は意気揚々と屋敷に戻ります。
お嬢様を出迎えた少女は、顔を合わせるなり「あなたは誰ですか？」「わたしと同じ名前を騙らないで」「偽物がいるわ、追い出して！」

お嬢様はまんまと騙されて屋敷を追い出されてしまいました。
帰る場所も今までの生活も奪われたお嬢様は、どこかへ旅立って行くのでした。