容姿・経歴・その他メモ

容姿：白い髪に翠の目。
経歴
幼少の頃に読んだ伝記から冒険者、特に遺跡探索者に大きな憧れを持つ子供であった彼は双子の兄と共に両親に内緒で様々な場所を探索していた。幼いながらも優れた観察眼を持つ兄は彼の憧れであった。

この世界においては平穏そのものであった彼の運命に転機が訪れたのは、澄んだ青が輝く陽は照れど涼しい日。
自宅から近くは無けれど遠いわけではない渓谷の隙間に隠れた、遺跡の入り口を見つけた2人。
照り下ろす太陽の輝きにも負けない目を合わせた2人は「どっちがイイモノを見つけられるか」勝負を切り出す。
入口からは想像もできない程巨大なこの遺跡は、子供たちにも「世紀の大発見だ」と思わせるほどであった。
よりイイモノを見つけたのは弟の方であった。子供が両腕で抱えてもなお余る過度な装飾の施された魔動機の残骸を抱え、勝ち誇る笑顔を見せる彼弟と、不服そうな、しかし満足気な顔の兄は速足で家へと帰る。もちろん、両親には内緒だ。バレないようにこっそりと、ね。

2人で作った「秘密の部屋」に戦利品を隠して、食事でもウキウキを隠せない2人。次はどんなものが見つかるだろうか。

しかし。2人に次は訪れなかった。
その日の晩。人も森も静まった闇に突如として蛮族が現れた。
穏やかであった森に響く叫びは絶えず。広がる赤は網膜を、香りは脳をつかんで離さない。
立ち向かう父も、阻み倒れる母も。己を逃がしてくれた兄も。今日の戦利品を持ち上げ猛り笑う蛮族も。
あの日の全てが全身に纏わりついて離れない。

裸足で、何も持たず、布一枚の彼はギルドに転がり込む。

成人まで「なんでもする」事を条件に冒険者になることを約束した彼は今15。
幼き日に夢見た冒険者になり。あの日に見た悪夢の姿を負い。
彼は憧れの遺跡に潜っていく事だろう。



経歴表：A5-1大きな遺跡を発見　B2-6本から大きな影響　C4-3負けず嫌い
理由表：4-6家族をすべて失った

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