"猛き女の"アルショニア女公国に生まれたアスラン・レオパルド(旧姓)。
彼はレオポルド家の次男として姓を受けた。
初代レオポルド家当主アーサー・レオパルドは平民でありながら誇族(女王の補佐や近衛兵等)として取り立てられその地位を築き上げてきた。代々優秀な人材を輩出することで有名であり、稀に誇族となる人物も輩出してきた。

　彼の周囲も例外はなく、母親は海洋貿易の一端を担う商会のトップとしての座を得ている。
姉と妹がおりそれぞれ、姉は昔から狩猟と言い野鳥やアスランを追い回していたが近頃、
多少訓練された兵士数人がかりで倒せる獲物を一人で仕留め、さらには騎士団でその腕前を評価され
近頃またもや誇族として取り立てられるのではないかと噂されている。
妹も官僚としての才能発揮し、母親が運営する商会の跡継ぎとして母の秘書となり勉強に励んでいる。

　対照的に父親は鋼の毛皮戦士団に所属し農村の警護をしていたがある時失態を犯し、彼以外の隊員が重傷を負ったことで
女王は怒り重症が治るまで彼一人に警護をさせ、その後父は〇刑となってしまった。
母はそんな父をかばうことはなく最後には「国のために男として〇ねるんだからいいじゃない」と言い父はこの世を去った。
アスランはというと特にこれといった才能を持たず、特技もなかったためか誰からも見向きもされず、
成人するまでの間家の中に軟禁状態だった。
レオパルド家は女性優位思想が一層強く、さらに父のこともあり軟禁中のアスランは姉や妹のおもちゃにされ続け
怪我を負うことも珍しくはなかったが母が気に掛けることは一切なかった。

　成人になったアスランは商会の荷運びなど雑用を命じられ命じられるままに働いていた。
アスラン以外にも荷運びなどで働いている女たちがいたが、彼女らはアスランにつらく当たり
数十人分の雑用を押し付けたりさらには彼女らの失態をアスランに擦り付けられたりしていた。
そんなある日、その日はとある荷物をいつもとは離れた場所に運ぶ仕事を命じられていた。
そんな中いつもアスランにつらく当たってきた女たちが突然その仕事変わってやるよと言い出してきた。
当然断ったが断った瞬間血相を変え彼の持っている荷物を奪いそのまま何処かへ行ってしまった。
それで最後の荷物であったためどうすることもできず帰ることにした。その日はいつもよりよく眠れた気がする。

　数日後母に直接呼び出された。突然のことで驚きはしたが落ち着いて呼ばれた場所へ向かった。
そこには母親のほかに姉や妹、一緒に働いていた女たちさらには見覚えのない人もいた。
話を聞くと自分に頼んでいた荷物が一つもなく非常に困っているということらしい。
当然他の荷物は運び終えていたし最後の荷物に関してはそこの女たちに奪われたと抗議した。
しかし母はアスランの言葉を信じず、妹に助けを求めたがただニヤニヤと笑っているだけだった。...いや妹だけではない。
母と見覚えのない人以外の奴らは皆自分の方を見てニヤニヤしていたのだった。
全てに気づいたのは既に取り返しがつかず、俺だけが処罰を受けるしかないと気付いた時だった。

"処罰は数日後に通達する。それまでは今まで通りに運びの仕事でもしてなさい。"と言われ1日が立った。
このままでは父と同じように殺されてしまうと考えたアスランはこの国から逃げることにした。
最低限の荷物を持ちブルライト地方行きの貨物倉庫に身を隠した。
そのままバレることなくブルライト地方についたアスランは新天地に夢見て船を出る。それが絶望の始まりとも知らず。

　ブルライト地方につき数日、アスランは空の壮大さと大地の偉大さを感じていた。
つまりアスランは宿の場所や取り方を知らなかったため路地で立ちながら寝るなどを繰り返していた。
今日はどこで寝るかを考えているとき一人の女性が荷物を取られたらしく女性らしい、きゃっという声を出した。
普段なら無視するところだったが荷物を持った男がこちらに向かってきたため、
男がよけようとした方向に体をねじ込み無理矢理ぶつかりに行った。

突然のことで当然男はよけきれず倒れたところを周囲の人間たちが取り押さえていた。
当然反動でアスランも倒れていたが誰もこちらにかまう様子はない。静かに何事もなかったように立ち去ろうとする。
しかし待ってと甲高い声に呼び止められ振り返ると先ほど荷物を奪われていた20歳ぐらいの女だった。
なんだとぶっきらぼうに聞くとさっきはありがとうと満面の笑みで言われた。
そうかと言いそのまま立ち去ろうとするが再び呼び止められまた振り返る。
女からお礼にただでいいからうちの宿泊っていきなよと提案された。
正直嬉しいことではあるが若干の女性恐怖症患っていた彼はいやいいと言おうとしたが
言い終わる前に無理矢理腕を引かれてしまった。

連れられてきた宿屋はなかなかに繁盛しているようで昼食をとるものや話を肴に酒を煽る連中がかなりいた。
腕を引かれたまま宿屋の主人であろうふくよかな体格をした女性の前まで行き二人で話し始めた。
どうするべきかと天を仰ぎながら考えていると二人で話し終えたのか宿屋の主人らしき人が話しかけてきた。
やはりというべきか宿屋の主人のようで娘のことに関して感謝を述べてくる。娘とは腕を引いてきた女のことだろう。
宿屋の主人は背中をバンバン叩きながら今日ぐらいはただで泊めてあげる、飯も出してあげるよと言ってくれた。
目をやると主人の後ろで娘が満面の笑みでグットサインを出している。実際ありがたいので言葉に甘えることにする。

夜飯まで出してくれ、ついでに水浴びもしてきなと言われさっぱりした後二階の部屋に向かう。
部屋のドアを開けると簡素ながらもイスと机に小さめのタンスそれほど小さくないベッドが備え付けられていた。
しかし違和感を感じた、こんなにもベッドの布団が膨らむものだろうかと。
違和感を確かめる前に後ろから後頭部を殴られ俺は数日まともに寝ていないこともあってか泥のように眠ってしまった。

翌朝、久々にまともに眠れたからか気持ちよく朝を迎える。しかしよく見ると上着を着ておらずその辺に投げ出されていた。
ベッドの違和感といい上着の件といい訳の分からないことだらけではあったが上着を着て一階へ向かう。
一階へ降りると朝食をとったり朝から酒を飲んで笑っていたが自分を見た瞬間表情が険しくなる。
誰も彼に話しかけようとせずひそひそ話をしている。主人の元へ向かうがその人も険しい顔をしていた。
それどころか敵意さえ感じるほどだ。どうしたのかと聞くとあんた覚えてなのかいと逆に聞いてきた。
何かをした覚えがないためもしや何かしたのかと聞くといやもういい、出て行っとくれとだけ言われ
それ以外を話すことはなかった。出るときにひそひそ話の内容が断片的に聞こえてきた。
あんなやつが...かわいそうに....されちまって...という内容が。

意味が分からなかったが昨夜意識を失う前に不自然に膨らんでいたベッドの中には何がいたのか。
意識を失った後どうやって自分がベッドまで行ったのか思い出せない俺は嫌な思考だけが脳を駆け巡る。
理解したくなくとも思考は止まることを知らない。なぜ朝には娘の姿が見えなかったのか。
なぜ皆が険しい顔をし敵意をむき出しにしていたのか。
理解したくなかった。だから駆け出した、思考に使う分のエネルギーを走ることで使い切ってしまいたかった。
疲れ切って大の字で寝転ぶ、またやらかしてしまったのかと、いったいどうすればよかったのかという思考が巡る。
逃げよう...、ただ口から出ていた言葉を反芻するように何度も言い続ける。
そうしてまた誰も自分を知らない土地を探してさまよう。

18歳になるころパグラス島の存在を知った。どうやら開拓団が新規団員を募集しているらしい。
ちょうどハーヴェス王国にいることだしそこに行くのもいいだろう。
そこでなら自分でも少しは人の役に立てるだろうと考え装備を整える。
新たな思いを胸に泥のような心を抱え島へ向かう船へ乗る。

レオパルド家の次男として生まれたアスラン。姉と妹がいるぞ。
アルショニアには結構女尊男卑の文化が残ってるけどレオパルド家じゃの風習が激しいゾ。
父親が自身の失態でﾀｼんだこともあって家の中での立場は最悪。姉妹からのじゃれ合いで怪我も珍しくないゾ。
成人するまで軟禁状態だったけど成人してからは家が持つ商会の手伝いを命じられる。でも同僚からの風当たりもきついゾ。
ある日頼まれた仕事をこなしていたけど同僚たちの策謀によって処罰されることになるぞ。
父のようにグラコロされることを危惧したアスランはレオパルドの名を捨てブルライト地方行きの貨物船に紛れ込む。

無事ブルライト地方についたはいいものの宿の取り方を知らず大地のありがたみを知るアスラン。
そんな日が数日続いたけど泥棒を文字通り体を張って止めたことに恩を感じた宿屋の娘にうちに泊まって行けと連行されるぞ。
そこそこ繁盛した宿屋につき宿屋の主人にも快く迎えられるアスラン。数日ぶりのまともな飯と風呂に感動するぞ。
しかしまたも悲劇、あらぬ疑いをかけられアスランが悪者ということになってしまうぞ。
実際その時も彼自身覚えていないということで罪悪感を感じているぞ。
でもそこは人間、理解したくないことからは逃げるに限るってことで錯乱したアスランは逃げることにするぞ。
逃げる先を決める最中彼は開拓団が新規団員を募集をして島の開拓をしていることを知るぞ。
そこでなら少しは人の役に立てると感じたアスランは最低限装備を揃え島に向かうことになる。

名乗り

アスラン

氏名

アスラン・レオパルド

体格

185cm／67kg

髪

ブラック

目

ブラック

肌

白

利き手

右

利き足

右

視力

4.5

服装

立ち絵参照

属性

混沌・悪

一人称

俺

二人称

あんた・お前

性格

混沌で悪

口調

「～だろ」「～かな」「へぇ」「いや」

趣味

銃の整備

文字

乱筆

生活力

生きるだけなら可能

好き

銃を撃つ

嫌い

正義感

誕生日

2月6日

生まれ

魔導機師(マギテック)

出身国／詳細