容姿・経歴・その他メモ

　物心ついた頃から「英雄」に憧れ修行と勉学に明け暮れてきた少年。
　信仰する神は「グレンダール」。
　グレンダールを信仰する理由は、数多くの戦士や軍人の伝記や武勇伝を読み彼らがグレンダールを崇めていることを知ってから。
　その流れで自身も信仰するようになっただけである。いつかは神官としての素質が開花しないかと密かに期待している。

　15歳になるなり冒険者登録を済ませ、故郷の村に「英雄になってくる！」と告げ旅に出た。
　それ以来、一度も家に帰っていない。……というか『物理的に帰れない』でいる。

　冒険に出た翌日。
　一匹の妖精が『ここはグレンダールに縁のある魔剣の迷宮～♪』と歌っているのを耳にして、そちらへ向かうと、
　冒険者としては幸運か不運か、偶然「魔剣の迷宮」を発見する。
　迷宮の中は幾つもの松明の炎に照らされた「炎の迷宮」とも言える様子。

「これは運命だ！」と考え意気揚々と迷宮の奥へ奥へ……奥奥奥、おく……『迷子』になるのに時間は掛からなかった。
　来た道を戻ればいいだろうと考えるが、歩けど歩けど出口には辿り着けず。
　それどころか最初は迷宮を照らしていた炎が次々に弱り始め、迷宮は暗くなっていく。

　そのまま暗闇に閉じ込められてしまった。
　手探りでなんとか保存食を口にしていたが、それも底を付き。
　悪戯に暑い真っ暗な迷宮内ではあっという間に水を飲み干し。
　……そうして、もう水も食料も口にせず数日。

　薄れ行く意識の中、ふと。
　小さな灯火――燃える妖精が「ここはグレンダールに縁のある魔剣の迷宮～♪」と歌っているのを耳にする。
　その楽しそうで陽気な歌に誘われ、自身も歌ってみる。……どうしようもない音痴さであった。
　音痴さに非常に驚いた顔をした妖精がやってきて「下手っぴ」と罵倒された後、
「……□□□□な道□イキタマエ～♪」と不思議な音調で歌われる。

　気がつけば、自分は真っ暗闇のどこかを歩いていた。
　ふいに目の前に「ボッボッボッ……」と小さな炎が幾つも灯る。
　その炎の灯る方へ歩いていく。
　急に眩い光……真っ赤な炎と熱気を感じた――と思うや。

＜＜セッション開始の場所＞＞　の　＜＜冒険者ギルドの宿＞＞　で目を覚ました。
　主人からは「空腹で倒れたように思える」「装備以外なにもなかった」「ポケットの中に30Gあった」とだけ言われる。
　聞けば、昨晩、宿の前で倒れていたらしく「冒険者らしいので仕方なく介抱してやった」と言われる。

　主人に「ここはどこだ？」と尋ね………………ここは『故郷から遥か遠くの地』だと知る。
　故郷付近へ帰るにもガメルは足りないし、宿の主人からは「そもそもガメルが無ければ死ぬぞ」と脅され、
　切羽詰まった状況から――――冒険を始める。（セッション第一回へ）

「……故郷へ戻ったら。あの迷宮を攻略したい。」と目標を掲げながら。
　

◆「経験」
「空腹のあまり気絶したことがある」
「魔剣の迷宮で迷子になったことがある」
「歌を褒められたことがない」

◆「冒険に出た理由」
「目指すべき場所がある」

セッション履歴

収支履歴