容姿・経歴・その他メモ

かつてその少年は、村で最も腕っぷしが強かった。
気が大きくなった彼のが犯した過ちは、彼がそうである限り遅かれ早かれ起こったことだろう。

ある日村にやってきた、自分よりも年齢も体格も上の不良人間に喧嘩を吹っ掛けた。
井の中の蛙大海を知らず、村の外に出たことのない少年は己の力を過信し、見事返り討ちにあい大怪我を負ってしまったのだ。
医療技術もままならない村で満足な治療を受けられるはずもなく、しかし町で最新の治療を受けるためには金が必要だった。
劣悪な環境で痛みに苦しみながら、来る日も来る日も同じ人間にぶちのめされる悪夢にうなされ続けるうちに、少年はこの世の理を悟る。
「この世界では、強い奴をぶちのめす腕っぷしと、何でも手に入れられる金が必要なのだ」と。

数年の月日が経ち、けがを完治させた少年は、自らの修行と一獲千金を狙い、旅に出ることにしたのである...。

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