魔剣によって空中に浮き、その姿を隠しているアルフレイム大陸ブルライト地方に存在する空中国家です。
国土はサンドキアと同じ程度ですが、空間拡張によって内部はその10倍とも100倍とも噂されています。（実際確認した者はいません）
国王である「ウルティア・アウレリウス・アヴァロン」による絶対王政を6000年以上維持し続けている老成した国家のため、政治は安定し、食料についても完全自給自足が可能になっており、歴史ある食が今なお失われずに受け継がれています。
政治は軍務省、内務省、外務省、財務省の4つに分かれ、それぞれ大臣がその長となり、国を支えています。
人口は100万前後で、種族による差別は存在しません。蛮族であろうと、王に忠誠を誓えば国民として受け入れられます。が、罪を犯したものはどのような理由があろうと強く罰せられます。
裁判は国王が執り行い、公平な審問の後判決が下されます。
貴族は存在しますが、領地を持っているわけではなく、純粋に能力が認められた者が1代に限り国王から与えられるもので、次代が爵位を必ず引き継ぐというわけではありません。
貴族は王宮の周辺に住むことを許され、政治に携わることが多いようです。
では貴族の代わりに誰が領地を持っているのかというと国王自身です。国土すべてが国王の直轄領であり、国民は貸し与えられているだけなのです。国民からの税は主に官僚などの給料に使用され、王宮が国民から品物を買い取ることで経済が循環しています。
特産品は林檎で広大な林檎農園がいくつもあります。
そこで作られた林檎はアップルワインやシードルなどにも加工され、国内の様々な場所で楽しむことができます。
最近はグランゼールにも一部で扱っている店もあるようです。
また、国王即位の時代から受け継がれてきた技術も健在で、数千年続く歴史のある鍛冶工房や、魔術師ギルド、商人養成学舎、士官養成学舎、魔術師養成学舎などがあります。
軍事については独自の軍を持ち、総指揮官は国王が努めます。
戦士と魔法使い両方の高い素養のある者のみが集められ、日々研鑽を積んでいます。
その規模は正規軍1万、下士官5万と多く、正規軍に入ると国王から魔剣を下賜されます。そのため、個々の戦闘能力は非常に高く並みの外敵では鎧袖一触の軍勢です。
特筆すべきは航空戦力で、500人の竜騎士がおり、空中戦においては無敵を誇っていました。
現在では出番はほぼありませんが、ひとたび牙をむけば地方を制圧できるでしょう。