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ゼルファー(戯神形態)
分類:蛮族
- 知能
- 高い
- 知覚
- 魔法
- 反応
- 敵対的
- 穢れ
- 4
- 言語
- 交易共通語、汎用蛮族語、ノスフェラトゥ語
- 生息地
- さまざま
- 知名度/弱点値
- /
- 弱点
- 先制値
- 移動速度
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ― | ― | ― | ― | ― | ― |
特殊能力
なし
解説
ゼルファーは、最終幕を飾る「主演」としての姿に変貌します。
その銀色の髪は、もはや風になびくものではなく、無重力に漂う星屑のように光の尾を引き、視認した者の網膜に残像と違和感を焼き付けます。
彼の周囲は、まるで舞台照明のスポットライトが降り注いでいるかのようにモノクロームに染まり、ゼルファーの動きだけが強調されて映ります。
それはまさに、この世界そのものが舞台装置であり、彼こそが唯一の主役であることを告げています。
空中を旋回する両手首の白い手袋は増殖を始め、十数対の手袋が、剣・槍・銃・斧・旗といったあらゆる「演出用小道具」を手品のように取り出し、クルクルと舞いながらその時に相応しい武器を「選び」「振るい」「消す」。
背に生えるのは二対の巨大な「光の翼」で、その羽ばたきは羽根の動きではありません。
舞台の場面転換のような鋭い「カシャリ」という音とともに、光の断片がスライドのように展開・収束を繰り返します。
この翼は攻撃のためではなく、空間を演出する「境界線」そのものです。
戦闘の舞台は徐々に異空間化し、冒険者たちの発する声は翼に吸い込まれていき、仲間の動きすらゼルファーが定めた台本通りに演じさせられているかのように制約されていくのです。
ゼルファーにとって戦闘とは、演目であり、構成であり、終幕です。
彼の剣は殺意ではなく、幕引きの記号として振るわれるのです。
「この戦場において、誰が主人公か。誰が最後に舞台に立ち続けるのか」
その答えはすでに決まっています。ゼルファーがそう演出してしまったのだから。