蟲人・飛蝗
- 知能
- 知覚
- 反応
- 言語
- 生息地
- 知名度/弱点値
- /
- 弱点
- 先制値
- 移動速度
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
― | 2d+ | ― | ― | ― | ― |
特殊能力
●種族特徴
○薄羽
背中に薄羽が生えており、落下ダメージを20点軽減します。空を飛ぶことはできません。
○補助跳脚
二本足とは別に補助するように逆間接の補助脚が生えています。この脚を使うことで、俊敏な動きが可能であり、攻撃にも転用することで強力な足技を可能にします。腰の装飾品が付けれなくなります。
また、跳躍判定時、魔動機術のジャンプブーツ(中)(跳躍判定3倍)と同じ効果を持ちます。
両足とは別に、生体武器跳爪脚、跳昇爪脚、跳天爪脚を持っています。
○跳躍
10m以上自分の足で移動するとき、その補助跳脚の真価を発揮します。通常移動(足さばき下、10m移動時)に最初の攻撃(飛び蹴り習得時、飛び蹴り適用)「敏捷B」点分追加Dします。
●レベル6種族特徴強化
○跳躍が強化されます。
跳躍時の攻撃のみ、命中が+1されます。
●レベル11種族特徴強化
○補助跳脚が強化されます。
足場が悪いの影響を受けなくなります。
○悪食を習得します。
○悪食
HP「10」点消費することで、生体武器悪食牙顎を扱うことが出来ます。これは補助動作で攻撃可能な生体武器であり、参照ステータスは「冒険者レベル+器用B」で命中判定を行い、「冒険者レベル+筋力B」が追加Dとなります。また、攻撃が命中した場合、「生命B」点分HPを回復します。
●能力値
1d6 器用
1d6+6 敏捷
1d6+3 筋力
1d6+6 生命
1d6 知力
2d6 精神
●生まれ
生まれ | 技 | 体 | 心 |
戦士 | 6 | 10 | 4 |
拳闘士 | 9 | 7 | 4 |
踊り子 | 10 | 5 | 4 |
剣士 | 8 | 8 | 4 |
射手 | 8 | 7 | 5 |
魔法使い | 4 | 5 | 11 |
神官 | 4 | 8 | 8 |
魔動技師 | 6 | 7 | 7 |
妖精使い | 5 | 6 | 9 |
森羅導師 | 4 | 6 | 10 |
魔神使い | 6 | 5 | 9 |
密偵 | 9 | 6 | 5 |
野伏 | 7 | 8 | 5 |
学者 | 3 | 6 | 11 |
吟遊詩人 | 4 | 7 | 9 |
練体士 | 6 | 9 | 5 |
騎手 | 6 | 10 | 4 |
錬金術師 | 5 | 9 | 6 |
軍師 | 8 | 5 | 7 |
天地使い | 6 | 6 | 8 |
解説
アルフレイム大陸西部の砂漠地帯の奥に集落を作って生息する蟲人と呼ばれるれっきとした人族の一種です。
この蟲人は、飛蝗の系譜をたどっており、人型ではありますが、風を感じ取ることが出来る小さな触角、砂嵐でも視界を遮らないような複眼型のゴーグル、砂塵から口元を守る為のマフラーを身に付け、背中に緑色の薄羽がある、腰あたりから一対の補助脚を生やして、俊敏な動きや優れた跳躍力をするのが特徴となっています。
寿命は50年程度ですが、ごく稀に100年程度まで生きる個体も存在します。成人は成人の儀式によって決まる為、個体によって様々ですが平均的に10歳とされています。
身長が、男性は165cm前後、女性は140cm前後と小柄ではありますが、補助脚を伸ばすと2m弱にまで及びます。彼らにとって補助脚は、砂漠地帯を生き抜くために必要なものであり、砂漠の厳しい生存競争を生き抜く術としても活躍します。
補助脚は、脚先が角質化しており、砂漠の熱を感じにくいものとなっています。そのため、砂漠地帯での生活は補助脚が主であり、移動方法はカンガルーのように前方向に跳躍するように移動します。この補助脚には凄まじい脚力があり、敵対生物に応戦するときや、砂嵐から逃げる際にも活躍します。
彼ら彼女らが砂漠にすむ理由として、過去、魔法文明時代に起きた蝗害が原因とされています。これは、彼ら彼女らの祖先が、砂漠地帯の食糧不足による飢餓から、飛蝗としての本能が覚醒し、種族単位で様々な地域に飛び出して他方の食糧を荒らしまわったことを、当時の魔法王に制圧されたという過去を持っています。
この事件をきっかけに自分達が二度と迷惑をかけないようにと砂漠地帯の奥に引きこもるようになったとされています。それからというもの、自分たちの本能を抑える術を長年の末に身に付け、現在は慎ましやかな生活が、できるようになりました。
大まかな性格は男性と女性で違い、男性は冷静沈着で真面目、義理堅い一面があり、女性は温厚で明るいですが、さっぱりとしていて、ことなかれ主義の一面があります。これは男性が天敵撃退や母子の警護を、女性は危険が迫ったときに子を抱えて逃げれるようにすることが目的ではないかと考えられています。
生活形態は、4~5世帯からなる村落が各地に転々と存在しており、そこに若い男性と若い女性がグループとなって村々を放浪するという形態をとっています。これは、インブリード(近親交配)を防ぐ目的や、砂嵐や外敵に対応できる術を身に付ける目的が存在し、この放浪を一周して故郷の村落に戻って来る事が成人の儀式とされています。この放浪は、各地を巡る放浪グループに入り、そのグループ内で夫婦を作りながら、自身が生まれ育った村落と相手が生まれ育った村落に子供を置いていくということもします。放浪自体は30歳まで続けられますが、その後はどちらかの村落に定住するという形を取ります。
生まれた子供は、村落全体で育てられ、時折返ってくる両親や村全体で愛情を注がれながら育ちます。稀にナイトメアも生まれますが、蟲人にとってナイトメアは、村落を支える長老や知恵者の誕生を意味しているため祝福されます。これはナイトメアの寿命がないことや、蟲人にとって生存のための知恵の継承が、深い意味を持っているためです。何故かはわかりませんが、ナイトメアを生む母親は〇悪食を持っている個体が多く、産道を角で傷つけられた際には、近くにいる夫を噛み千切って体力回復するという狂気的な行動をします。これは、飛蝗蟲人にとって、「父親を糧にして強い子を産む」ということが、種族全体の生存につながるからだとされています。実際に、生まれてくるナイトメアは補助脚がない状態でありながら、砂漠地帯の熱砂や砂嵐に適応できる身体能力を持っています。
全体的に魔法が苦手な種族ではありますが、それでも数少ない個体が魔法に精通しており、その個体は村の知恵者、リーダー、長的な役割を持っています。また、彼ら彼女らが信仰する神はハルーラやミィルズ等が主となっています。これは砂嵐の影響で地形が変わりやすい砂漠地帯で、道に迷わないように願掛けする面や、数少ない食材に感謝するといった側面があります。また、レライヤ(オリジナル神)という飛蝗蟲人が独自に信仰する神もいますが、詳細はわかっていません。
特産品は、砂漠地帯で産出されるメレーシアと呼ばれる低木から抽出した植物オイルです。この植物オイルに砂漠原産の紫色の蓮花や艶やかな緑色の薔薇を絞ってブレンドした香油が、高級香油として扱われ、「砂漠の至宝」と呼ばれ、世の淑女に求められています。これを精製する方法は、飛蝗蟲人にしか伝わっておらず、その製法も本蟲人達にもなぜ精製できているのかよくわかっていないやり方だけが伝わる未知の技術であり、その製法には飛蝗蟲人の触角を使わなければ作ることが出来ないと書かれ、本蟲人達も「何故かわからないが、触角を使うとうまく作れる」というもう何が何だかよくわからないものとなっています。
そんな生き方も特産も何もかもが不思議な種族ですが、稀に砂漠地帯を飛び出し世界を冒険する者が現れます。彼ら彼女らは総じて俊敏で密偵として活躍でき、敵を翻弄とする戦い方やその補助脚を使って強力な蹴りを放つ武道家でもあります。もし、仲間にすることが出来れば冒険に大いに役立つでしょう!…ですが、注意点が一つあります。彼ら彼女らはその過去から、食事を人前で見られたくない一面があります。それは、彼ら彼女らの中で過去の行いの象徴とされる大顎が露出してしまうからです。総じて、マフラーの隙間に飲食を差し込んだり、一人の食事を好んだりしますが、こういったときはそっとしておきましょう。もし、人前でマフラーを取って食事を共にすることが出来た時は、それは家族や恋人といったとても深い信頼関係が築けている証拠です。
そんな一風変わった種族、蟲人・飛蝗。この種族でラクシアをレッツエンジョイ!