シミラー(フォルトナ模倣体)(ヴァンパイアオリジンフェアリーテイル)
- 知能
- 高い
- 知覚
- 魔法
- 反応
- 敵対的
- 言語
- 交易共通語、魔法文明語、魔神語
- 生息地
- 深層
- 知名度/弱点値
- 21/26
- 弱点
- 行為判定+1
- 先制値
- 21
- 移動速度
- 20/40(飛行)
- 生命抵抗力
- 18 (25)
- 精神抵抗力
- 18 (25)
攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
---|---|---|---|---|---|---|
なし(胴体) | ― | ― | 19 (26) | 15 | 300 | 300 |
聖槍(腕) | 19 (26) | 2d+24 | 19 (26) | 15 | 200 | 100 |
赫翼(赫翼) | ― | ― | 16 (23) | 10 | 150 | ー |
金色の浮遊盾(右浮遊盾) | 16 (23) | 2d+15 | 17 (24) | 20 | 200 | ー |
白金の浮遊盾(左浮遊盾) | 16 (23) | 2d+15 | 17 (24) | 15 | 150 | ー |
- 部位数
- 5(胴体、腕、赫翼、右浮遊盾、左浮遊盾)
- コア部位
- 胴体
特殊能力
●全身
○通常武器無効
○毒、病気、呪い、精神効果無効
○模倣体
幾つもの異なる文献や伝聞を元に模倣したためか、分類がごちゃ混ぜになっています。この魔物は、「分類:蛮族、人族、神族」でもあるとします。また、魔法によるHPの回復効果は存在が不確定であることもあり、効果が発揮されません。
○限界行動
変身の直後は、十分な能力を発揮できません。この魔物は、「○剣の到来/復活神化」を使用した手番では、[部位:胴体、腕、赫翼]のみ行動を行え、[部位:腕]の「○複数宣言=2回」は使用できません。
○好機到来
この魔物が「○剣の到来/復活神化」を使用した直後のPCのラウンドの始めに、先制判定を行う事が出来ます。先制判定に成功した者は、その手番に限り主動作を2回行えます。判定に成功した者が《ファストアクション》を習得している場合は、主動作を3回行えます。
●胴体
○限定2回行動
この魔物は、手番開始時に[部位:赫翼]のHPが0以下の場合のみ、2回行動を行えます。
○複数宣言=3回
○運命掌握
模倣したフォルトナの力を使い、運命を捻じ曲げます。この魔物から「半径30m」以内(基本戦闘では全エリア)にいるキャラクターが行為判定や打撃点決定で2dを振ったとき、直後にその出目をひっくり返します。この能力は10秒(1ラウンド)に1回だけ使えます。
この効果を使うとMPを30点消費します。また、「○剣の到来/復活神化」を使用した直後、次の自身の手番を迎えるまでの間にはこの能力は使えません。
▶限定神聖魔法13レベル/魔力17(24)
この魔物の神聖魔法の信仰対象は、剣や神によって召し上げられた者ではありません。神々の分類によって扱える魔法を一切使用できません。
○☑▶魔法適性
戦闘特技《ターゲッティング》《魔法収束》《魔法制御》《魔法拡大/数》《ワードブレイク》を習得しています。
○絶天
機能しなくなった腕の代わりに、影のように伸縮する腕を生やして、窮地を脱さんとその力をふるいます。
[部位:腕]のHPが0以下の場合、[部位:胴体]は命中力と打撃点を[部位:腕]のデータを使用して近接攻撃を行えます。また、[部位:胴体]は[部位:腕]の特殊能力である「☑邪槍赫天」「☑薙ぎ払いⅡ」「☑全力攻撃Ⅱ」の特殊能力を得て、さらに《マルチアクション》と「☑魔力撃=+17ダメージ」を得ます。
▶クラッシュコード/必中
“剣”の力を模倣し、限定的に世界を書き換えます。「射程:自身」で、「対象:全エリア(半径30m/すべて)」で発生しているボーナス、ペナルティ、状態異常を含む、すべての効果を達成値を比べずに解除し、その数×2点の呪い属性の確定ダメージを「全エリア(半径30m)」内の任意の対象全てに与えます。この能力は特例として、この魔物が行動不能の状態でも使用が可能です。
また、宣言特技などで発生する、効果時間を持つボーナスやリスクもこの効果の対象となり、《魔法拡大/数》等で対象が拡大されていた場合、その対象それぞれが効果の対象となります(拡大されているほどダメージが上昇します)。ただし、相域は例外として、相域によって発生した効果は解除できたとしても相域そのものを解除することはできません。
この能力は、この魔物の全部位の総合HPが10%を下回った直後の手番にのみ必ず行います。
●腕
○腕が守る
[部位:胴体]のHPがダメージを受ける場合、そのダメージを[部位:腕]が引き受けることを選択できます。
○複数宣言=2回
☑聖槍白震
地面に白色の聖槍を突き立て、その衝撃波で攻撃します。自身を含む乱戦エリア内の任意の対象すべてに近接攻撃を行います。この時、対象が地面に触れていてかつ、対象への打撃点決定の2dの出目が10以上だった場合、転倒させます。
この戦闘特技は10秒(1ラウンド)に1度だけ使用できます。また、[部位:赫翼]のHPが0以下となった場合、この宣言特技は失われます。
☑邪槍赫天
天に赫色の邪槍を突き上げ、天から、生命力をマナに変換して奪い取る赫い雨を降らせます。この魔物から「半径30m」以内(基本戦闘では全エリア)にいる任意のキャラクター全てに水・氷属性の遠隔攻撃を行います。この時、対象全てへの適用ダメージの半分だけ、[部位:胴体]のMPを回復します。この戦闘特技を宣言した遠隔攻撃に対して、対象は回避力判定のかわりに目標値22の生命抵抗力判定での抵抗を宣言することができます。抵抗に成功した場合、適用ダメージは半分となり、それによって適用されたダメージはこの魔物のMPの回復効果の対象になりません。
この戦闘特技は10秒(1ラウンド)に1度だけ使用できます。また、この戦闘特技は[部位:赫翼]のHPが0以下の場合のみ宣言できます。
☑薙ぎ払いⅡ
自身の存在する乱戦エリア内の任意の5体までに武器での攻撃を行います。
☑全力攻撃Ⅱ
打撃点を「+12」点します。リスクとして、回避力判定に‐2のペナルティ修正を受けます。
▶2回攻撃(封)
手に持つ巨大な槍で素早い近接攻撃を行います。1回目の攻撃の結果を確認してから、2回目の攻撃を、同じ対象にさらに行うか、別の対象を選んで行うかを選ぶことができます。ただし、この能力は[部位:右浮遊盾/左浮遊盾]がある状態では槍を振るうのに阻害されるため使用できません。
●赫翼
≫△コウモリ変化
この部位は、「翼形態」と「コウモリ形態」の2つの形態を持ち、補助動作、または戦闘準備で相互に変化します。1回の手番には、1回しか「≫△コウモリ変化」を使う事はできません。また、[部位:赫翼]の行動開始の直後にのみ、この能力は使用できます。
「コウモリ形態」では「○渦巻く眷属」の能力を得ます。
「翼形態」では「○禍天を舞う赫翼」、「○不死者の赫翼」、「▶薔薇の抱翼」の能力を得ます。
○渦巻く眷属
赫い翼が無数のコウモリに姿を変え、この辺り一帯を埋め尽くします。この魔物から「半径30m」以内(基本戦闘では全エリア)にいるキャラクターは、手番開始時に「1d」点の呪い属性の確定ダメージを受けます。
[部位:赫翼]のHPが0以下となった場合、この能力は失われます。
○禍天舞う赫翼
禍々しい赫き翼で宙を舞います。この魔物の部位[胴体、腕、赫翼]は近接攻撃における命中力・回避力に+2のボーナス修正を得ます。
[部位:赫翼]のHPが0以下となった場合、この能力は失われます。
○不死者の赫翼
[部位:胴体、腕、赫翼]は「○再生=10点」を得ます。手番終了時にHPが「10」点回復します。
[部位:赫翼]のHPが0以下となった場合、この能力は失われます。
▶薔薇の抱翼/17(24)/回避力/消滅
薔薇の香気を放つ赫翼が対象を包み込みます。包まれた対象は以下の能力の対象となります。
≫薔薇の濃気/12(19)/精神抵抗力/消滅
包み込んだ対象を濃厚な香気で魅了します。対象は10秒(1ラウンド)の間、シミラーを援護、回復しようと試みます。魔法や戦闘特技のほか、アイテムなども使って、最も有効な方法を試みます。この効果は精神効果属性として扱います。
この能力は10秒(1ラウンド)に一度だけ使用できます。
≫蠱惑の残り香/14(21)精神効果属性/消滅
包み込んだ対象を解放しても、残り香が対象を狂わせます。対象は10秒(1ラウンド)の間、この魔物への能動的な行動判定に-1のペナルティ修正を受けます。なお、抵抗の達成値が目標値よりも4以下となった場合はこのペナルティ修正は-2となります。
この能力は10秒(1ラウンド)に一度だけ使用できます。
●右浮遊盾/左浮遊盾
○修復不可
この部位はいかなる方法であってもHPの回復を行う事はできません。
○守らずの守護結界
この部位のHPが0以下になった時、同時に部位数が1減少します。それに伴い、減少することで投げなどの対象になりえます。
●右浮遊盾
○守護の障壁
金色の障壁で本体を護ります。
[部位:胴体、腕、赫翼]は物理ダメージでHP,MPが減少しません。
この能力は[部位:右浮遊盾]のHPが0以下になると失われます。
▶炎熱の紅閃/14(21)/生命抵抗/半減
盾にはめ込まれている大きな紅い宝石から、戦意をそぐ光線を放ちます。
「射程/形状:2(50m)/貫通」で、対象に「2d+20」点の炎属性の魔法ダメージを与えると同時に、30秒(3ラウンド)の間、対象を炎熱状態にします。炎熱状態の対象は、手番を迎える度に2d点の炎属性の魔法ダメージを受けます。この効果は累積しません。また、対象になんらかの水・氷属性の効果やダメージが適用された場合、この効果は消滅します。
この能力は連続した手番には使えません。また、[部位:左浮遊盾]が「▶氷結の蒼光」を行使した手番には、この能力は使用できません。
●左浮遊盾
○魔法ダメージ軽減=10点
○守護の結界
白金の障壁で本体を護ります。
[部位:胴体、腕、赫翼]は魔法ダメージでHP,MPが減少しません。
この能力は[部位:左浮遊盾]のHPが0以下になると失われます。
▶氷結の蒼光/14(21)/精神抵抗力/半減
盾にはめ込まれている大きな蒼い宝石から、体力を奪う光線を放ちます。
「射程/形状:2(50m)/貫通」で、対象に「2d+10」点の水・氷属性の魔法ダメージを与えると同時に、30秒(3ラウンド)の間、対象を氷結状態とします。氷結状態の対象は、行動判定に-2のペナルティ修正を受けます。この効果は累積しません。また、対象になんらかの炎属性の効果やダメージが適用された場合、この効果は消滅します。
この能力は連続した手番には使えません。また、[部位:右浮遊盾]が「▶炎熱の紅閃」を行使した手番には、この能力は使用できません。
戦利品
- 自動
- 神の鎧を模倣した金属片(10,000G/金SS)
- 2~8
- 聖槍の破片(3,000G/金S)
- 9~13
- 不死者の翼(5,000G/赤S)
- 14~
- 超悪魔の影腕(10,000G/赤SS)
解説
フォルトナとは何か。数多くの文献や伝聞でその存在を証明しようとされるも、その存在は、もっとも虚ろいのある剣と言えるだろう。
“フォルトナとは剣である”“フォルトナは複数存在する”“フォルトナとは人である”
この存在は、伝聞で語られるとある一つの物語。その模倣。
魔法文明時代中期を舞台とした伝説。フォルトナではないかと現代にまで伝わる“英雄”。純白の鎧と槍。紅の長い髪が特徴的な彼女は、第二の剣の大神である“不死神メティシエ”を封印したとされる、神殺しの英雄である。その技量は果てしなく、いかなる敵をもその白色の大槍で貫いたとされている。その存在は当時においても“特異点”であり、その異常なまでの強さは、各地の魔法王をも畏怖させたという。
しかし、神殺しの英雄の最期は凄惨なものであった。封印の代償として精神を侵された彼女は、それまでその手で護ってきた人々を手にかけていくことになる。純白な鎧と槍は血で紅く染まり、禍々しく姿形を変えていった。殺した人々の流した血は、彼女の背に集まり大きな赫き翼を形成したと、伝説に残っている。果ては彼女自身が不死者となり、一族の長となったのだという伝聞も現代にまで伝わっている。その後彼女がどうなったかは、現代においても残されていない。
しかし、世界の“特異点”と言っても差し支えない彼女の存在は、フォルトナという存在の証明ともいえるだろう。
大きく弱体化しているとはいえ、そのような彼女の伝聞を元に模倣された存在が、弱いはずなど、ないのである。