由来・逸話

キングスレイ鉄道ギルドにおいて昨今の重要課題は魔動列車高速化プロジェクトだけではない。鉄道とは安全性が第一である。では、安全性を支えるものとは何か。その一つが報告・連絡・相談を担う基幹インフラ、通信である。
一方置き石アビスなどの線路支障トラブルとそれに伴うダイヤ乱れ、そうして生じたルノー・ルア駅列車正面衝突事故。もはやスタフ閉塞方式ではドーデン横断鉄道の列車本数に耐えられなかった。
次世代閉塞システムの運用に必要不可欠となる通信技術。しかし駅数×列車本数分の通話のピアスは、いかに大陸最大のキングスレイ鉄道ギルドといえど用意は容易で無かった。

そうして開発されたのがグリエル・マルコーニ1式である。キングスレイ鉄道ギルド開発局とキングスフォール魔動機ギルド至高の一品だ！　一定条件においてテレスコープとなったマギスフィアに高度なディスペルマジックを作用させると機構が変化しマイクロスコープとなる画期は、マギスフィア中空内部に刻まれた文字列の解読をわずかながら可能とした。この研究プロジェクトは、通話のピアスおよびテレグラフの通信制御に関わる特定文字列の神秘に迫ったのだ。
朝にティダンを戴きて、夕にシーンの影を踏み、勤しむ技術にこもれるはアル・メナスの光、ストラスフォードの夢の先へ。キングスレイ鉄鋼共和国は今日も全力集中一念に鉄路の先を突き進む！

©キングスレイ鉄道ギルド開発局 feat.キングスフォール魔動機ギルド