そこそこ人気のある舞台家の父と穏やかな性格の元操霊術師の母の元に生まれた。14歳離れた兄とその妻である義姉がおり、二人とも父の元で奇術師をしていた。
幼少期は家族で幸せな不自由のない生活を送っていた。この時家族で食べていた海鮮料理が今でも大好き。
兄がやっているということもあり、このころから奇術師に憧れていた。
兄からは奇術師の心得として、「どんなに辛い時でも、『奇術師』として舞台に立ったなら、まず自分が笑顔でいるんだ。笑顔で前を向いていないと誰も笑顔にならないよ。」と教えられてきた。

9歳の時に、父が売れているのをよく思わない他の脚本家たちに恨みから、父と兄が舞台ごと焼かれて亡くなってしまう。(義姉も右半身を失い、義手義足に。)
さらに、演者や舞台が焼失したことの責任を母と義姉とルスタリアに押し付けられ、借金を背負って破産してしまう。
父と兄の死は非常にショックで中々立ち直れなかった。
しかし、同じように苦しいはずの母や義姉の優しさを見て兄の言葉を思い出し、少しずつだが立ち直っていった。
その後、憧れていた兄の真似をして奇術師になり街に出るようになる。
父の元で働いていた義姉から、奇術師としての基礎を教わった。
元々手先は器用だった上に家族から舞台上での演出や動き、さらには操霊術も学んでいたので、生活は出来る程度に稼げるくらいに成長していった。
最初はお金を稼ぎ母を助けるために始めた奇術師も、月日が経つにつれ本気で目指すようになる。

13歳の頃、奇術大会の成人前の部で優勝した。
翌年14歳の時には成人の部の奇術大会に飛び級で出たが、最後に冒険者となった義姉に負け準優勝となる。
「あの人は半身も兄も失ったのに前を向いて、そして今日誰よりも皆を魅了した。
舞台上だけの奇術師じゃなくて、世界を旅して皆を笑顔にできる存在。そしていつかあの人にも勝てるくらいになれたなら。」
そう願い、ルスタリアは舞台で活躍するだけじゃない奇術師「旅芸人」と名乗り、冒険者となる決意をする。
母には冒険者として旅芸人になることを猛反発されたが、根気強く説得し続けるルスタリアに母は根負けする。

15歳の誕生日、最後に母が出した食事は、昔に何度も家族全員で食べた料理だった。
そして義姉に、「こっちはあなたが持っていて。」と兄の形見である指輪を託され、ギルドへと向かうのだった。

エンハンサーでガゼルフット、アルケミストでクリティカルレイとかクリエイトウエポンとか、、？