私の実の親は私のことを10歳の時に捨て、私は孤児院に拾われた。そこにはたくさんの種族の子供たちがいたわ。ほかの子たちも皆明るく暮らしていたから私がその生活に慣れていくのにも時間はかからなかった。
私が孤児院に入った時からとても気になってたんだけれど、その子は乙も誰とも話さず、ずっと端っこにいた。
仲良くなった子たちにその子がどんな子なのか聞いてみたけど、ほとんど全員が知っていたことは、その子がナイトメアであることと、誰とも話さないということだ。
だから私は決心したの！絶対にあの子と仲良くなってやるってね！

そう意気込んでから毎日のようにあの子に話しかけ続けた。何日も無視され続け、話しかけようというそぶりを見せたら、自分の部屋に帰[--ってしまうこともあったわ。
とはいえ、そんなことであきらめるようなことはしないわ！絶対に仲良くなって見せるんだってもう一度決意したわ。
そのような生活を送って、1ヵ月が経った頃、ついに！彼女が自分から話しかけに来てくれたの！！！！！
それから、たくさん話をしたわ。彼女の名前がシニードっていうこと、どうして、孤児院に居るのかなどなど、たっっっっっっくさんのお話をしたわ！

そして、私が孤児院に入ってからだいたい、2年くらいたったくらいかしら？私の里親になりたいと言ってくれている人が見つかったの！
シニードや、ほかの子たちと別れるのはちょびっと....ほんとにちょっびっとだけだよ！さみしかったけど、新しい家族との生活に慣れたら、みんなのことを家に招待しようと思ったら全然へっちゃらだったわ！
シニードも珍しく感情が表情にでて、すごく寂しそうにしてたけど、「一生会えなくなるわけじゃないから大丈夫よ！」と言ったら、とびっきりの笑顔で送り出してくれたわ！
「それじゃあ。行ってきます！みんなも元気でね！」と言って私は、新しい家族と生活を始めたの。
でも、期待とは裏腹に私に待っていたのはとてつもない絶望だった。

「痛い....」「もう...いやだ.....」「ごめんなさい....ごめんなさい...許してください...」という言葉を毎日反復する。誰rも助けになんか来てくれない。毎日毎日毎日毎日、一体どれほど耐えればいいの？もう、いっそのこと.......いや、ダメ.....また、シニードと会う約束をしたんだから.....だから、誰か....お願い.......「助けて,,,」
そう思うと何かの偶然だろうか？これが神の悪戯、というやつだろうか？私の目の前にシニードが現れた。
「シニード？....本物なの？.....本当に？」
「遅くなってすまない....本当に......すまない.....」
「もう...良いの..ありがとう....シニード」そういうと、安心のせいだろうか、私の意識はそこで途切れた。

目覚めると、まず私の耳に飛び込んできたのは誰かの怒号だった。この声は...一人はいつしか毎日聞いていた声だった。そう、シニードの声だったわ。初めてこんなに起こっているシニードを見てとっても驚いたわ。その怒号が浴びせられている対象は....一体誰だろう。私は見たことがなかった人だった。後々聞いたのだけれど、どうやら彼はシニードが私のことを救うときに協力してくれた人物らしいの。でも、シニードの良心に漬け込み騙していたようなの。それを聞いて許せない気持ちになったのと、シニードの負担になってしまったのではないかって心配になった。
でも、私が起きたのに気付いたシニードが「本当に無事でよかった...助けるのが遅くなってごめん...」と言ってくれた時、気づいた時には私は泣いていた。
その後聞いたのだけど、私の里親たちは警察に捕まったらしいわ。それを聞いてとっても安心して休むことができたの。

お金は無くなっちゃたけど、私とシニードは一緒に暮らすようになったの。家を貸してくっれた近所のおばさんには本当に感謝しないとね！
シニードと暮らし始めて、結構時間がたった時、シニードが冒険者になって、お金を稼ぐって言い始めたの。最初は私も心配だったのだけど、シニードはとっても強いから、彼女のことを信じることにしたわ。
時々シニードから電話や、手紙が送られてくるのだけど、パーティーメンバーの方々はとっても面白そうな人たちがいっぱいいて、あってみたいと思ったわ！ぜひ機会があったら会いに行けたらいいんだけどね。

シニードが冒険を始めて、少し経った頃、私もだいぶん他の人たちとの会話も慣れ始め、シニードだけに負担をかけたくない！って思いで、冒険者になることを決めたの。
どうやら、私はうまれ持った魔力量が多かったらしいから、味方のサポートをしたいと思ったわ。それから、いろんな本を読み漁ったり、昔冒険者をしていた知り合いの人に頼んで修行？に勤しんだの。そしてやっと冒険者になっても大丈夫なくらいの実力を身に着けたのよ！

そして、ついに、シニードにそのことを打ち明けたの。そしたら、想像通り、彼女は最初すごく反対していなの。でも、私もなんだかんだ頑固なところもあり、これだけは譲れなかったから、何度も説得を試みたわ。
そうやって、説得を初めて早1ヵ月、その間にも私の実力が上がり、ゴーレムを召喚できるようになって、ついに....ついに....あのシニードが折れたの！！！！！
そして私も晴れて冒険者の仲間入りを果たしたわ！！
これから、どんな人たちとでえあっていくのか楽しみで仕方がないわ！