“胡蝶夢の魔女”モルガン
(第三の剣/大神)聖印と神像
モルガンには確固たる信者の集団がいないため、確固たる聖印はありません。
何人かの信者は、翅を広げた蝶を聖印としています。
神格と教義
モルガンは神に近い権能を持ち、信者に神聖魔法と区別のつかない魔法の行使能力を与えます。
しかし、彼女が信者、あるいは彼女の言うには"使者"を選ぶ基準は常に気まぐれです。確固とした基準はありませんが、同輩であるソーサラーやコンジャラーに目をつけることがあるようです。また、単に性格が気に入ったもの、顔が気に入ったといった些細な理由もあります。
どちらにせよ、モルガンは"夢の回廊"を通じてラクシア中の人々の様子をランダムにザッピングしているため、誰に目をつけるかは分かりません。
彼女が信者に要求する教義もまた、モルガンの気に入った理由によるとしか言えません。しばしば見ていて面白ければいいという野次馬のようなことを言うため、興味を引き続ければいいのでしょう。
逆に、他の神に対するような敬虔で実直な信仰は、それ自体が目を引くということはありません。
格言
「創始の剣経由で神になると色々大変よ。天界とか行かなきゃだし…狭いしみんな寝てるし。リッチとかそういう方面も明らか美容に悪いじゃない?こっちは霊体と言ってもそっちでいう肉体ある状態と変わらないし便利よ」
「わたしの幻夢境に自力で来る猛者がいないもんかねぇ……一生独身っていうのも寂しいような気もするし、私のものになってくれる男いないかしら……」
「……っていうかこんな欄必要かしら?誰もが口下手じゃなくて演説上手だっていう決めつけは気に入らないわねぇ……それにいくらでも解釈できることを言ってお茶を濁したら派閥争いになったりして大変よ?どこぞの泉の神様とか。」
由来
モルガンは厳密に言えば高位の超越者、もしくは神族に近く、天界に登らず、妖精郷を理想として自ら作り出した領域である幻夢境イル・ド・アヴァルに住んでいます。
モルガンは魔法文明時代後期に生きていたエルフのウィザードであり、真語・操霊・深智魔法を始めとした諸学に通じていました。
彼女は魂の輪廻について、特にその実装、つまり実際にどのような経路を辿って魂が天界へ登り、またラクシアに戻ってくるのかについてを研究していました。
その途上で彼女は人族が眠りや死といった無意識に向かうとき、精神がラクシアとは異なる次元へと赴くことを発見しました。
それらは夢、または走馬灯として認識されます。これをモルガンは"夢の回廊"と名付けました。
彼女が発見した"夢の回廊"はラクシア中の魂が共有しており、もう一つのラクシアとでも言うべき大きさを持つ世界でした。
これに興味を持った彼女は度重なる(人体)実験によってさらに夢の回廊の魔法物理学的な特性を解明し、キャンバスに絵を書くように夢の回廊の領域を操作する独自の魔法を編み出しました。
彼女は親しい者にしか研究成果を共有せず、自らの実験の最終段階として自ら死を選び、魂を夢の回廊に留めおくことで霊体の不死者となりました。
能力・所業
現代に残る真語・操霊・深智魔法の他、夢の回廊を利用して他者の意識に干渉するなどの魔術を使用することが可能です。
彼女や、彼女が残した魔法の魔導書を解読し、習得したものは、モルガンの特殊神聖魔法に記されているような能力を使用することができるでしょう。
また、幻夢境イル・ド・アヴァルでは文字通り神であり、あらゆることを現実とできます。
信者、眷属
魔法文明時代、モルガンは捕獲したドレイクに夢に干渉させる能力を付与する実験を行っていました。
その成功例が脱走して悪名高き"白亜の森の精霊"シルヴァ"となり、彼女たちの子孫が今サキュバスとして一種族と成っているという説があります。
今でもアルフレイム北部に生息する一部のサキュバスがその信仰を維持していると言います。
また、ラクシア全域に偏在する、夢を操る闇属性の妖精「コチョウ」の身を、自分の依代として借りることができます。
特殊神聖魔法
- 2
- 【スティール・ソウツ】
- 消費
- MP3
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 10分
- 抵抗
- 必中
- 概要
- 今考えていることを読み取る
- 効果
効果時間中、対象が今考えていることを読み取ることができるようになります。
また、夢を見ているものを対象とした場合は、その夢の内容を識ることができます。
同じ対象に1日に2回以上行使した場合、この魔法は「抵抗:消滅」となります。
- 4
- 【ディープ・スリープ】
- 消費
- MP8
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 短縮
- 属性
- 病気
- 概要
- 能動的な行動ができず、行動判定-4
- 効果
対象は効果時間中能動的な行動をまったく行えなくなります。また、行動判定を要求された場合はそれに「-4」のペナルティ修正を受けます。
この魔法を行使する際、《魔法拡大/数》などによって対象を増やすことはできません。
同じ対象に1日に2回以上行使した場合、この魔法は「抵抗:消滅」となります。
- 7
- 【クレンズ・ソウル】
- 消費
- MP6
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 永続
- 抵抗
- 任意
- 属性
- 呪い
- 概要
- 死後幻夢境に向かう
- 効果
対象が死後蘇生せずに昇天するとき、その魂は天界に行って輪廻することなく、幻夢境に向かうようになります。
幻夢境では基本的に自分が思い浮かぶ通りの自分の姿となり、生前と同じデータを維持します。特別な手段がなければ幻夢境から出ることはできず、その地で暮らすこととなります。
この魔法の行使には1時間が必要です。
- 10
- ≫【インクウェル】
- 消費
- MP9
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- なし
- 属性
- 毒
- 概要
- 夢の回廊を通じて移動する
- 効果
術者は夢の回廊に一時的に入り込むことで短距離転移を行うことができます。
術者は視認している10m以内の任意の場所に即座に転移することができます。このとき、術者の影が四方八方に飛び散り、その後術者の体が崩れ去るようにして消え去ります。
この魔法によって起こる位置の変更は通常の移動妨害などによって防ぐことはできません。
この魔法は1ラウンドに1回のみ行使できます。
- 13
- 【モルガンズ・ギアス】
- 消費
- MP16
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 30秒(3ラウンド)
- 抵抗
- 必中
- 属性
- 呪い
- 概要
- 一時的に禁忌の呪いを与える
- 効果
対象に【ギアス】と同様の効果を与えます。
この魔法を行使する際、《魔法拡大/数》などによって対象を増やすことはできません。
同じ対象に1日に2回以上行使した場合、この魔法は「抵抗:短縮」となります。