レティシアはナイトメアである。だが、幼少期に差別や偏見に苦しむことはなかった。リルドラケンの集落にて卵の中から生まれたからだ。集落は険しい山々に囲まれていて道を行き来するだけでも一苦労したが、リルドラケン達に囲まれて育った為、世間体を気にする必要がなかった。しかし、レティシアは集落にいた頃は男として育てられていた。結局のところ原因は不明だった。集落の誰かが普通の（人間、エルフ、ドワーフなどといった）人族の街においてはナイトメアが差別され、偏見の目で見られることが当たり前であることを知っていたが、どうして男として育てることに結びついたのかは永遠の謎である。性別は女だと知らされたのは成人した時であったが、大して驚きはしなかった。事前に身体の違和感に気づいていたのもそうだが、うっかり口を滑らすような子もいたからだ。変に正直な所があるというか、バレバレである。ともあれ、男として生きることを強制されなかったし、集落を出て旅をしたい思いがあったので、旅立つ前に髪を伸ばす、お洒落するなどで女の子として身嗜みを整えておいた。そして、集落にやってくる隊商に付いていく形で住み慣れた集落を後にするのだった。

そんなこんなで、隊商との旅が始まった。幾つもの地方を渡り歩き、時には海をも越え、ある時にアルフレイム大陸のブルライト地方に辿り着いた。街を巡りに巡る中、偶々酒の席でナイトメアと出会う…のだが、なんとレティシアと同じく遠く離れた地方からやってきて、しかもリルドラ生まれのナイトメアであった。名をセーラと言い、今は冒険者をやっているらしい。前々から旅や冒険に興味のあったレティシアは（同じ境遇の人と会えた）と、思って夜遅くまでセーラと酒を交わし、飲み続けた……最も、ナイトメアでも元はリルドラケン生まれなのだからすぐに2人は酔っ払ってしまった。互いが互いを支えるように、適当な宿泊施設に入り一晩を過ごした…。その時の記憶やらなんやらは曖昧だが、この一晩で子供を作ってしまったことが後に発覚する。幸い、成り行きではあるもののも隊商に付いてきていたので、通りかかったハーヴェスの地で（できちゃった婚だけど）結婚式を上げることにした。急だったので親族は呼べず手紙での知らせだけになってしまったが。仮住まいではあるがアパートの一室を借りて、セーラとの新生活が始まるのであった。結婚してから程なくして第一子が産まれた。男のリルドラケンであった。セーラは冒険者業で稼ぎ、レティシアは家事をこなしつつ育児をすることになった。生活は順調で結婚して1年半後に第二子も産まれた。ナイトメア（女）であったが、リルメアなので母体に全く問題はなかった。しかし、第二子が生まれて1年が経った頃、夫が大怪我をしてしまい冒険者業をリタイアせざるを得なくなってしまった。幸いにも夫の日常生活に支障は出なかったが、生活費を稼ぐため、レティシアは売春を行うしかしなくなってしまった。家計は楽ではなかったが、子供達を育て切るためにもレティシアは売春業を続けた。勿論、家庭を持つ身として売春業は望ましくはないのだが、真っ当な職につこうとしてもナイトメアを雇ってくれるところなどなかった。ライフォスの過激派達（主に人間）が根回しをして街からナイトメアを追い出そうとしていたからだ。（レティシアが異種族（と言ってもライフォス過激派といったナイトメア嫌いな人限定だが）を怖がっているのはこの事が原因である。）続けていくうちにハート型の刺青（淫紋）を下腹部に入れたり、帰りが遅くなり家事を夫に任せっきりになったり……それでも、子供達を1人前にしてあげねばと、夫婦で家を支え続けた。そんなこんなで7年半、結婚してから10年くらい経った頃に、夫が開拓村の噂を聞きつける。『このままレティシアに負担をかけ続ける訳にもいかない。開拓村に行けば…もしかしたら、やり直せるかもしれない』と言うのだ。確かに、このまま売春を続けてもいつまで持つか分からない。『人生をやり直す』という淡い期待を胸に、開拓村へ一家は向かう事を決意する。

何とか貯金が貯まり、決意して半年後には出発した。一家での移動は大変だし、危険だったし、更に開拓村に着く前に第3子が産まれた…。だがもう後戻りもできない。レティシアは、売春業から足を洗って冒険者業でやっていく。夫は開拓村で教師兼冒険者育成係をやる。冒険者としてはリタイアして久しく経っていても、その実力は本物だ。セーラなら、未来ある冒険者達を育成してくれるだろうと信じている。……だが、子供達がどうやら原因不明の病にかかってしまった。感染の恐れはないが、運動機能などが低下し、普通に働く事さえ困難になってしまった。どうにか、子供達を治してやりたい…そんな藁にもすがる思いで、医師を頼った。医師曰く、原因が不明である以上、様々な治療法を試すしかないと言われ、その為には多大な金がかかると言われてしまった。結局、またしても金に追われる人生になってしまっているが、子供達が元気になってまた一緒に一家で過ごせるなら、それで良い。我が子の笑顔を取り戻すべく、レティシアの冒険が始まるのであった。

父:セーラ・マイアー（257歳）、誕生日:4月13日
なんと’’男の娘’’である。傍から見れば美少女同士でイチャついてるようにしか見えない（子供同伴なら父親？と推定はできるかも）。これでも昔は手馴れの冒険者で、培った経験を活かし今は開拓村にて教師兼冒険者育成係を務める。
母:レティシア・マイアー（28歳）、誕生日:7月30日
キャラシの本人。家族絡みだと一生懸命頑張れる。しかし元々娼婦だったり、リルメアであることから恥じらいが薄く、家族が目のやり場に困ることも…。
兄（長男）:ベネディクト・マイアー（14歳）、誕生日:11月23日（愛称:ベニー）
リルドラケン（♂）。性癖が歪みそうな両親を抱えているが、価値観は真っ当である。しかし常識人故にドスケベでハレンチな母と妹に頭を悩ませている。がんばれベネディクトくん。
姉（長女）:シャーロット・マイアー（12歳）、誕生日:5月5日（愛称:ロティ）
ナイトメア（リルドラケン）（♀）。兄とは対照的に両親を見て性癖が歪みまくってしまった。母よりはまだマシだが世間一般で見ればドスケベでハレンチな事に変わりは無い。センシティブな事を時折母から教わっている……らしいが真相は不明。
妹（次女）:フルール・マイアー（0歳）、誕生日:11月3日
ナイトメア（リルドラケン）（♀）。まだ産まれてから時間もそれ程経っていない。この子はどんな風に育つのだろう？
乳母（兼家政婦）さん:レイチェル・エヴァンス（11歳）、誕生日:10月4日
人間（♀）。推定F〜Gカップ。セーラが教師兼冒険者育成係、レティシアが冒険者をする都合で雇われた。3人の子供の面倒を見る形で今日もレティシア家で頑張っている。給与は決して高くないが、衣食住を負担してもらえてるので特に不満はない。最近、ブラが少しずつまたきつくなり始めているらしい。
夫婦の結婚生活14年目、結婚記念日:8月27日

つまりはセッション内で露出させたいだけです。フレーバー目的以外の使用は考えていませんが、各セッションごとにGMに確認を取るつもりです。NGであれば露出はせず普通の鎧として使います。
ちなみに《露出の鎧》はSW2.0の某卓にて生まれました、とだけ。