容姿・経歴・その他メモ

家族に異種族がいる
過去に使えた主がいた
決して手放せない小物がある
故郷を滅ぼされたので

昔々、その地では人族による獣人の迫害が行われていた。
リカントと呼ばれる半人半獣の人族はライカンスロープと呼ばれる蛮族と特徴が似ていることからその対象だった。
だがそれも昔の話。現在ではその誤解は解かれ、リカントとライカンスロープは全くの種族として区別されるようになった。

しかし、その過去の風習が残っている地域もあり、彼もまたその風習の被害者だった。

奴隷のように扱われ、ミスをする度に鞭で叩かれる毎日。
そんな毎日に辟易としていたが、それでも一つの希望を持って耐え忍んできた。
「成人を迎えた者は解放する」
それが奴隷として扱われている者たちの解放条件として残っていた風習の一つだった。
過去に冒険者として鍛えることで村の守備に配置するなどといった話があったそうだが、今ではその部分はなくなってしまって成人したら旅に出ることが許可されるというものになった。
ただし、条件としてその村に帰ることは許されない。迫害されている側からしたら願ったり叶ったりの条件だが。

そんな彼もまだ他のリカント達と同様に成人を待つばかりの子供だった。
だが、そこで事件が起きる。
蛮族の襲撃によって故郷が滅ぼされてしまったのだ。
幼かったため知識はないが、今思い出してみればそれはドレイクバロンであったようにも思える。

命からがら襲撃から生き延びた彼は、滅びた故郷から逃げるようにひたすらに走った。
話に聞く限りでは道の向こうに大きな街があるということだったが、どれくらいの距離だったのかわからない。
生きるためだけに走り続けた彼は、二日ほど経った時に倒れてしまった。
「ああ、死ぬんだ」
呆気なく死んでしまうことを悟ってしまった彼は静かに目を閉じた。

次に目を覚ました時には知らない天井であった。
ここが死後の世界か考えたが、それにしてはどこかおかしい。
随分と豪華なベッドに寝かされていた自分は感覚として生きているように思える。
道で倒れていたはずだった自分を助けたのは誰なのか。何を返す事ができるか考えているところに部屋に入ってくる人物がいた。
「目が覚めたんだね。よかった」
安心したように笑みを浮かべる白髪の人間の少年は、優しく彼に話しかける。
「びっくりしたんだよ。道の中央に子供が倒れているから何事かと思ってさ」
それからは様々なことを説明された。
ここはどうやら少年――リオ・フェルグレスの住んでいる豪邸で、この地域の地主として暮らしているらしい。
次期当主で、まだまだ幼いため様々なことを勉強中であるらしい。
自分はどうお礼をすればいいのかわからなかったが、リオは笑顔で、
「気にしなくていいよ。助けたかっただけだから」
と言った。
その時、彼は心に誓った。旅に出るよりも、この少年に恩返しのために守りたいと。

それからはひたすらに訓練をした。
奴隷として働かせる時とは違う苦労があったが、それもきちんとした目的があったため全く苦ではなかった。
それでも一つ、心残りの部分はあるが、それを振り払おうと必死になった。

それから数年。
成人した彼はリオに呼び出される。
「申し訳ないけど、君は僕の用心棒から解雇しようと思う」
「ど、どうして……？」
「やりたいことがあるでしょ？」
その一言に戸惑う。
しかし、実際はその通りだ。
辛い幼少期を過ごしたとは言え、故郷は故郷だ。
そんな思い出の場所を滅ぼしたドレイクバロンをこの手で討ち取りたいという気持ちがあった。
しかし、それは二の次だ。恩を返さなければいけないのだと。
その想いでリオに仕えてきたが、それも不要だと言われてしまった。
「僕への恩は一旦気にしなくていいよ。それで本当にしたいことを制限するのは、僕としては不本意だしね」
屈託のない笑顔でそれを言われてしまったら、揺らいでしまう。
冒険者として旅をし、故郷の復讐をしたいという想いが出てしまう。
「ほら、成人したら自由に旅に出てもいいんでしょ？なら今がその時だ。あ、ただいつでも帰ってきてもいいからね。僕も家族が外に出てしまうのは寂しいからさ」
どこまで優しいのだこの青年は。
阿呆にも思えるその優しさに、つい甘えてしまった。

それから彼は荷物を纏め、旅に出た。
故郷を滅ぼした蛮族を討伐するため。そして、その報告を主であるリオ・フェルグレスに伝えるため。
「せっかくだからこれを持っていきなよ」
そうやって手渡されたペンダントは、今でも肌身離さず大切に身につけている。

履歴

【邪竜の因子】 - 今日 20:20
この呪いを受けているキャラクターは以下の効果を受ける。
呪い属性として扱い、解除する場合は目標値30。
弱点:物理ダメージ+2点
穢れ+1 この穢れは呪いを解くことでのみ減少する。

〇炎・純エネルギー属性耐性
「炎・純エネルギー属性」に対する生命・精神抵抗力判定+4

〇邪竜の呪い
生死判定に自身の「穢れ」点のペナルティ修正を受け、死亡後再度生死判定を行い、失敗した場合即座に穢れ5点までの効果を受ける。
2回目の生死判定では、+「冒険者lv」点のボーナス修正を得る。
また、【邪竜の因子】の呪いの解除判定に失敗した場合、即座に穢れが1点追加される。
さらに、穢れによって追加で能力を得る。

穢れ:1点 爪や牙が鋭くなり、角が生え始める。牙を武器として使用可能になり、素手の威力に+5する。
穢れ:2点 防護点+2 尻尾が生える。尻尾を武器として使用可能になる。
穢れ:3点 角がさらに伸び、炎を吐けるようになる。MPの消費無しで【ファイアブレス】を使用可能になる。判定は「(自身の穢れ)*3+知力B」で行う。
穢れ:4点 翼が生える。「○飛行」を獲得し、尻尾、牙、素手の威力に+5する。
穢れ:5点 肉体は変貌し邪竜に支配される
を受けない。


≪不敵なる攻守の構え≫ 命中or魔法行使判定-2 近接攻撃と魔法攻撃を同時に行う。その後1Rの間1回だけ生命or精神抵抗力判定に+2のボーナス修正。宣言時にどちらに修正を加えるか宣言し、ボーナス修正は出目の確認後に修正可能。

セッション履歴

収支履歴