両親は彼女の故郷をレッサーヴァンパイアに襲われ殺されている。彼女も故郷に居たのだが、襲ってきたレッサーヴァンパイアに気に入られ、殺されず8歳の頃から囚われの身となった。それ以降レッサーヴァンパイアの城で生活することになる。美に執着心があったレッサーヴァンパイアは彼女をより美しくしようと立ち振る舞いや作法を長きにわたって仕込んだ。彼女も最初の1年間ほどは逃げ出そうとしたがヴァンパイアの圧倒的な力の前では無力だった。そこを出るまでの間は一つの部屋に閉じ込められていたが、食事や風呂、マナの供給はしっかりと与えられ意外と潤沢な生活を送れていた。しかし100年ほどもすればさすがに外へと出たくなるだろう。部屋で彼女がやることと言えば、レッサーヴァンパイアが持ってくる本を読むかほどほどに広い部屋で軽く運動(格闘)をすることくらいだった。そんなある日のことだった。待てど暮らせどレッサーヴァンパイアが部屋に訪れてこなくなった。不思議に思い、部屋の扉に聞き耳をしたり、窓から外の様子を眺めた。すると誰もいなかったのだ。レッサーヴァンパイアもその配下達もみんながいなくなっていた…。今まで彼らによって生かされていた彼女からしたら大ピンチである。そんな時、ふと彼女は思いつく『そうだ、外に出よう』と。日ごろの運動(格闘)のおかげか難なく扉を開ける(蹴破る)ことができた。改めてみても誰もいない。彼女は突如として一人になったのだ。レッサーヴァンパイアの消息はわからない。しかし、もう帰ってくることはないだろう。長年過ごしていたからかなんとなくそう思った。そうとなればここに居てもマナが補給できず死んでしまうだけだ。彼女は久々に外に出ることになる。実に150年振りである。なぜ正確にわかるのか…それは彼女は毎日欠かさず羊皮紙に日数を記録していたからだ…。五本線を毎日欠かすことなく書き連ねた。彼女は確かに潤沢な生活を送っていたかもしれない。しかし150年も囚われの姫をやって正気を保てるものは果たしているのだろうか。彼女は、気づいていない。己の心は昔々に壊れていることにーーー。

私は物語のお姫様。悪い悪いヴァンパイアに囚われてしまった悲しきお姫様。私はヴァンパイアのお城の中で勇者様が助けに来てくれるのを待っていました。ただひたすらに…待っていました。しかし中々勇者様は助けに来てくれません。待ちくたびれて待ちくたびれて…とうとう我慢の限界になってしまったお姫様。ふと気づけばお姫様を捕らえていたヴァンパイアさんはいなくなってしまいました。お姫様は自由になれたのです。そうして私は囚われの身から解放され、外の世界に冒険に出かけるのでした。めでたしめでたし。

建国に協力する：ガメル(5000G の施設への貢献) 難易度 B
あなたの使命は ｢国を豊かにすること｣である
「国を豊かにするために国に富をもたらしてください、さすればあなたに祝福を与えましょう。」
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重戦士ギルド