“時巡りの女神”アルフェト
(第三の剣/古代神)聖印と神像
聖印は白い砂(本来は無色透明です)を入れた砂時計で、高位の神官が魔法によって作り出した砂を新しい器にいれ、弟子である神官に贈る形で伝えられます。
神像は大きな砂時計を抱え目を閉じる、身長をゆうに超える長さの髪をした有翼の少女を象ったものが一般的ですが、地方によって水時計であったり、懐中時計であったりします。
有翼の少女も、妙齢の女性であったり老婆であったりすることがありますが、一連して非常に長い髪で目を閉じています。
神格と教義
アルフェトは神紀文明時代、始祖神ライフォスや太陽神ティダン、グレンダールと共に生まれたとされる神ですが、その実態は謎に包まれています。というのも、アルフェトの神官たちはラクシア全土に存在しますが、彼らはアルフェトに関して他の信者や一般の人々に語ることを極端に避けるためです。
一説には、アルフェトは賢神キルヒアが恋人との間に設けた娘であるとされています。またある一説では、ライフォスの姉の娘ともされています。いずれにせよ、その真実はアルフェトの高位神官のみが知っていることです。
アルフェトは時と歴史の女神であり、監視者です。過去の行いは決して元に戻らないこと、しかし現在の行いによって過ちは取り返せることを説きますが、最高位のアルフェト神官は時を戻す力を得られるという噂があります。それは歴史上犯された現在を滅亡させるような大罪を、英雄たる者の手で是正するための力であり、その意志と必要性をアルフェト神官に認めさせなくてはなりません。
一方で、過ぎた時を愛おしみ懐かしむことで、過去の傷を癒やすことが出来るとも説きます。
格言
「かつての過ちは消せないが、現在の行いにより拭われる。」
「過去の傷を愛せよ。それは汝を強くし優しくする友である。」
「未来は必ず来る。時にはひたすらに耐えることも必要である。」
備考
一般的には知られていませんが、アルフェト神官には一般的に生活している限りなることができません。
それはアルフェトの神官となった瞬間自身の時が止まるため寿命がなくなり、一般的な人族はその長さに精神が耐えきれなくなるためです。
アルフェトを信じる神官は、一般的なナイトメアと同じく、外的要因によって殺害または病気や毒、呪いなどで無い限り、死亡することはありません。とはいえ、それは理由あってのことです。
彼らは自分たちの寿命を砂に変えて聖印である砂時計に詰めており、それによってあらゆる時を女神の目となって見守ることを誓うことで神官になることができます。単に不老長寿を目指して志すには過酷な修練と神との対話を求められるため、アルフェトの神官は非常に少数です。
しかしアルフェトは人々の生活の端々におり、信仰としてはっきりとは見えませんが、ラクシアにおいて彼女を信じていないものはいないと言えます。
特殊神聖魔法
- 2
- △【トランスファー・タイム】
- 消費
- MP8
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 1(10m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 自分の代わりに主動作や判定を行わせる
- 効果
この魔法は非戦闘時は自身の判定を行う前であれば行使することができます。ただし、どの場合でも自分に対し行使することはできません。
非戦闘時はこの魔法を使用することで、対象に現在の判定を代行してもらうことができます。これは対象が判定を行ったかどうかに関わらず可能です。
戦闘時は対象に主動作を行わせることができます。これは対象が主動作を行ったかどうかに関わらず効果が発揮されます。ただし宣言特技などに関しては、戦闘特技《ファストアクション》などの処理に準じます。
- 4
- △【タイム・ロック】
- 消費
- MP5
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 2(20m)/
起点指定
- 時間
- 1分(6ラウンド)
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 呪い
- 概要
- 対象の時を止め、あらゆる効果を遅延させる
- 効果
僅かな間対象の時間を止めることで、対象に干渉する全ての効果を遅延します。
効果時間中、対象は練技、呪歌、戦闘特技、鼓咆などを含むあらゆる効果(回復や強化を含む)を得なくなります。
回復魔法なども無効とされ、攻撃によるダメージも効果時間中は受けません。
ただし攻撃による適用ダメージに関しては、効果時間が終了するターンの最後に、まとめて適用することになります。このとき、この魔法が行使される前に受けていた効果に関しては適用することが可能です。
- 7
- 【スキップ・タイム】
- 消費
- MP8+(経過R数)*2
- 対象
- 1体全
- 射程/
形状 - 2(20m)/
起点指定
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 消滅
- 概要
- 時間が長い効果を終了させる
- 効果
対象の時を早め、継続効果をただちに終了させます。
経過させるラウンド数に応じて、消費MPが変化します。
この魔法を《魔法拡大/数》で対象を増やして行使する場合、経過させるラウンドは一律での決定となります。
ダメージを受けたり、ラウンドで回復したりする効果の場合、経過ラウンド分を合算したものが効果となって直ちに適用されます。
- 10
- 【リバース・タイム】
- 消費
- MP14+(戻すR数)*2
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 時間を戻しあらゆる効果を無効化する
- 効果
自分の時を戻し、あらゆる効果を無かったこととして状態を復元します。
これはどのような魔法やアイテムを使用しても、自身以外に使用することはできません。また、アルフェトの聖印を手に握ることができなければ使用できません。
指定したラウンドの間に受けたダメージ、魔法やアイテムなどの効果を全て無かったこととして、指定ラウンド前の状態に戻します。
- 13
- 【ブレス・オブ・アルフェト】
- 消費
- MP20
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 1分(6ラウンド)
- 抵抗
- 特殊
- 属性
- 呪い
- 概要
- 対象をアルフェトの神官として認める
- 効果
対象をアルフェトの神官とし、その時を止めて特殊神聖魔法を使用可能とします。
この魔法を受けたものは、まずその意志を確かめられます。アルフェトの神官を希望するのであれば、次にこの魔法の効果時間中に術者である神官を倒すか、効果時間が経過するまで一度も気絶または死亡せずに耐えきる必要があります。
全てを終了後、対象は不老となり、聖印を手に入れアルフェト神官として特殊神聖魔法を使用できます。ただし、他の神を信仰していても、アルフェトの特殊神聖魔法以外は使用できなくなります。