頭には大きな花形の「妖精使いの宝石」。本人は、友人の妖精からもらったと思っている。だがその真実は、元は短命種のメリアであり、「生きたい！」と強く願ったみゆきが、レプラカーンとして転生し、その名残が妖精の気まぐれによって頭部に残っているもの。
　メリアだった頃は、まるで道具のように人体改造を受け、妖精語以外の言語を一切話せなくなった経験もあるが、本人は全く憶えていない。このエピソードも、妖精の気まぐれによって記憶から消えたものとされている。

　冒険者になる前に、魔神に襲われた経歴を持っているが、「魔神と妖精はどっちもきまぐれだけど、絶対おともだちになれる！」と信じている。そう考えるようになったきっかけは妖精に化けた魔神（ドッペルゲンガー）が最後まで道しるべとなってくれて、魔神の気まぐれだったかもしれないが、最後まで裏切って襲いかかるようなことはなかったという出会いがあったからである（黒き森の悪の花）。
　また、その冒険の道中で、こどもドレイク「アーテル・ローズ」とおともだちになることが出来、手紙も受け取った。それがきっかけで「やさしい蛮族さんもいるんだね！」と考えるようになる（黒き森の悪の花）。

　それからしばらく月日が経ち、姉のさゆりの場所を突き止めてくれたのは、ヴァグランツとして街の警護任務をこなしながら転々としているシャドウのパーズであった。早速、パーズの知り合いのヴァグランツと協力してさゆりの元へ向かったが、さゆりは悪魔に操られており、みゆきに襲いかかってきた。襲いかかってくるさゆりから「このままじゃ、みゆきを殺してしまうわ・・。だから、その前に私を殺して・・」と言われたみゆきはヴァグランツ達の力と力一杯の「ぎゅ～（ハグ）」でさゆりを救出する（おねえちゃんをさがして三千里！～たすけて、グランツさん～）。それ以来、さゆりと顔を合わせる機会は増え、「必ずわるい悪魔をやっつけよう！」と冒険は続いていく・・。