路地裏やゴミ溜めで生まれ育った｡生まれたときから理不尽に晒されたが､いつか打ち勝つと信じて生き抜いた｡

魔神との契約が存在する事｡そしてその方法と生きる場所､生きる術を教えてくれた師と出会う｡

師の次に自分の生き方を教えてくれた不定形(スライム)の小魔｡
自分たちを崇拝している存在を｢不要｣と切り捨て､今のところ契約主であるタブレインに生きる事以外を要求していない｡

タブレインを生け贄に魔神を呼び出そうとした者たちが居た｡
そこでタブレインは自分の終わりを悟るが､気が付けば血に汚れた自らと小魔以外存在しない空間と化していた｡
これは現在から13年前の話である｡

わたしはタブレイン｡旅芸人です｡
演奏と踊り､それと放浪者としての戦闘技能が少し｡
……あまり､わたしに興味を抱かないで下さい｡

名前はテケ､形はスライム｡
会話も行うがどのように発声しているかは不明｡(どうやら微振動しているらしい？)
タブレインに旅を促したり､知識を与えたりして鑑賞するように見守る｡
魔神使いは受け入れられ難く､自分の姿も見せないようにタブレインに注意したところ､本人から｢服のようになれませんか？｣と言われスーツのように身に着く｡
時折タブレインを窘めるように触手を伸ばし叩く事もある｡
奈落教に対する認識は｢不要にして無用｣｡崇拝のされ方が気に食わない……らしい｡
基本的にタブレインが睡眠中は封入具へと戻る｡
嗜好品は酒｡