役に立たない得意技がある
異性の家族がいない
家族に探されている

失われた家門を取り戻す為

本名

アスリア・ヴェイル

職業

冒険者

身長

165cm

体重

57kg

性格

憶病 三下 人間不信気味

好きな物

グロテスクなもの 父

苦手な物

陽の光

趣味

素材の蒐集

夢

故郷を滅ぼした人間に復讐を果たし、里を復興させる

冒険者になる前

とあるシャドウの隠れ里で、彼女は生を受けた。出産に耐えられなかった母はそのまま命を落とし、里の住人の大半は彼女を疎んだが、幸いにも父はシャドウには珍しく善良で思いやり深い人物であり、本来なら忌むべき存在とされるナイトメアである娘を受け入れ、男手ひとつで懸命に育て上げた。そんな父の下で彼女は幼少期を過ごし、他者との関りが少なくとも、善良な性格に育っていく。

ある日、彼女の暮らす隠れ里が、突如として一体の化け物に襲撃された。その化け物は並外れて強力で、里の戦士たちが総出で迎え撃っても歯が立たず、次々と命を落としていった。父は、混乱の中でただ一人、彼女を里の外へと逃がす決断を下した。そして、自らは迫りくる化け物を食い止めるため、命を懸けて立ち向かっていった。

激しい戦いの末、里は壊滅し、彼女を除くすべての住人が命を落とした。父の姿も、その後二度と目にすることはなかった。

天涯孤独となった彼女を拾い上げたのは、偶然その近くを通りかかった人間の操霊術師だった。彼は自身を「ハーム」と名乗り、「身の回りの世話をするなら、弟子として研究所に置いてやってもいい」と、どこか気まぐれな口調で告げた。行く宛も、帰る場所も失った彼女は、その申し出を受け入れるほかになかった。
ハームの操霊術師としての実力は、確かなものであった。その彼のもとで、彼女は家政婦として身の回りの世話をしながら、弟子として操霊魔法の手ほどきを受けることとなった。日々の修練と研究の中で、彼女の力は見る見るうちに伸びていき、かつて無力だった自分とはまるで別人のように成長していく。そしていつしか、彼女は一つの夢を抱くようになる。それは、故郷を滅ぼしたあの化け物を自らの手で討ち果たし、誰も帰ることの叶わなかった里を再び蘇らせることだった。

彼女の十三回目の誕生日

その朝、ハームの姿は忽然と消えていた。残されていたのは一通の手紙と、小さな箱だけ。不安を抱きつつ手紙を開いた彼女は、そこに書かれていた驚くべき真実に言葉を失う。

――ハームは、かつて多くの罪を重ね、指名手配までされている犯罪者であること。
――そして何より、あの化け物をけしかけ、彼女の故郷を滅ぼしたのがハームであるということ。

信じていた師が自らの過去を破壊した張本人だった。衝撃と混乱が脳裏を駆け巡る中、考えを整理する間もなく突如として研究所の扉が破られる。数十人もの兵士たちが雪崩れ込むように突入し、彼女はその場で捕らえられてしまった。

幸いにも、彼女が読んでいた手紙とハームが遺した日記の存在が決定的な証拠となり、彼女に罪はないことが証明されたが、それで全てが解決したわけではなかった。彼の弟子であったという事実だけで、彼女の周囲からの視線は冷たいものであった。彼女に対する世間の評価は「大犯罪者の弟子」である。
彼女は再び天涯孤独となり、否応なく自らの力と意志で生きていく道を模索せざるを得なくなったのだった。

冒険者になったきっかけ

釈放された彼女は、正体を隠しながら浮浪者としての生活を始めることになる。そんな状況の中幸いだったのは、彼女には異常なほど物乞いの才能があったことだった。異常なまでに不憫で弱々しく見える彼女（実際そうではあるが）は、どうにか衣食住を賄うだけの稼ぎを得る。しかし、それはあくまでも現状維持であり、彼女の夢である故郷を滅ぼしたハームを倒し、里を復興させるという願いは、浮浪者のままでは決して叶うものではなかった。
だから彼女は思い切って決断する。なけなしの全財産をはたき、冒険者ギルドの門を叩いたのだ。冒険者として名声を重ね、力と評価を勝ち取ることで、失われたすべてを取り戻すために。

現在の生活

幼少期から今まで他者との関りが一切なかったからか、コミュニケーション能力が低く、裏切られた結果による人間不信も相まって人付き合いには非常に苦労しているようだ。とはいえ、人の噂も七十五日とはよく言ったもので、幸いハームの弟子という噂は既に殆ど忘れられており、冒険者としてのスタートラインに立つこと自体はできたようである。

補足

因みに、彼女の父は化け物を数十分足止めした後無事に逃げ出しており、現在は逃がした娘がどこにいるか探しているようである。この情報は勿論彼女は知らない上、娘の幼少期の姿しか知らない父が、偽名で活動している彼女を探すのは非常に困難であることは疑う余地もないだろう。

＞kzhao0988
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