【シグルド流一刀武勇剣】
(ケルディオン大陸アースガルド地方)- 入門条件
- 50名誉点(ヴァグランツは30名誉点)
【シグルド流一刀武勇剣】の開祖は英雄を導く神テケルロコに選ばれた英雄“一刀剣の武勇”ジーク・シグルドと呼ばれる名誉人族の蛮族が、ケルディオン大陸三大帝国の一つ城塞都市アースガルド帝国を救ったことが由来とされて、素早い斬撃による剣技です。
城塞都市アースガルド帝国は、南部には蛮族領がいくつもあることから、その侵攻を食い止める、ケルディオン大陸地方全体にとっての要衝としても機能しています。南だけではなく360度の国境すべてが堅牢な壁で守られており、見張りが常に国外を監視しています。
街では、穢れを持つ人族(ナイトメアなど)を重用したり、魔剣を失ったことで蛮族社会では生きられなくなったドレイクを、その実績に応じて「名誉人族」として扱っていたりしているため、初めて訪れた者は驚くはず。小間使いや雑兵としてのコボルドも少なくありません。これは、人を穢れではなく実力で判断する国柄です。
城塞都市アースガルド帝国が人を穢れではなく実力で判断するようになったことと、【シグルド流一刀武勇剣】が開祖した経緯は、<大破局>の戦いの中だったとされています。アースガルド地方の南部のユグドラシルの森での攻防戦で、森での戦いは重装兵や騎兵では身動きが取れないため、森に潜伏している蛮族の猛攻に防戦一方でした。この攻防戦の最中でジーク・シグルドと呼ばれる放浪者の蛮族が、多くの人族の奴隷や蛮族社会では迫害されているウィークリングなどを引き連れて、人族の軍隊に助けを求めた。しかし、蛮族との戦いの最中であるため、そう簡単に信用することはできません。そのため、ジーク・シグルドは人族の軍隊に協力する代わりに人族の奴隷や蛮族社会では迫害されているウィークリングなどを匿うように交換条件しました。ジーク・シグルドは、森を自由自在に俊敏に駆け回り、持っていた片手剣一本で素早く二振りすることで、次々と蛮族を倒したことにより、蛮族の軍勢退けたため、彼を認めた人族の軍隊はその剣技を教わるように頼んだことが由来とされ、この流派の基本的な技法が確立されたとジーク・シグルドは述懐しています。
蛮族との戦いが終結し、“一刀剣の武勇”と呼ばれるようになったジーク・シグルドだったが、彼の消息は終戦とともに分からなくなっています。実は、彼が行った行為すべてが、英雄を導く神テケルロコに導かれたものとされていて、この戦いが終わることは英雄譚の完成したものとされ、英雄を導く神テケルロコの神官によって殺害されたのではと推測されますが定かではない。そのためこの流派は、彼から剣技を教わった者から教わることになります。
【シグルド流一刀武勇剣】に入門するには、50点の名誉点を必要とします。さらに入門すると、ヴァグランツの戦闘特技《乱撃(Ⅰ/Ⅱ)》を習得できるようになります。また、ヴァグランツのキャラクターは、30点の名誉点消費で、この流派に入門することが可能です。
流派装備
秘伝
《十文字斬り》
- 必要名誉点
- 20
- タイプ
- 《乱撃Ⅰ》変化型
- 前提
- なし
- 限定条件
- 1H〈ソード〉
- 使用
- ファイター技能orフェンサー技能orバトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 同じ対象にもう一度攻撃を行う、命中力判定-2
- 効果
縦と横に素早く十字に交差して斬りつける二段斬り。
この秘伝による近接攻撃を行ったとき、その攻撃1回に有効です。同じ対象にもう1度「用法:1H」のカテゴリ〈ソード〉の武器による近接攻撃を行えます。この効果は1回目の攻撃まで発生し、2回目の攻撃が命中しても、それ以上の攻撃は行われません。この命中力判定では-2のペナルティ修正を受けます。
1ラウンドに複数の宣言特技の宣言が行えるキャラクターであっても、この秘伝は1ラウンドに1回しか宣言できません。また、この秘伝は戦闘特技《両手利き》の効果で複数回の攻撃を行うときには、宣言できません。
《真・十文字斬り》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 《乱撃Ⅱ》変化型
- 前提
- 《十文字斬り》
- 限定条件
- 1H〈ソード〉
- 使用
- ファイター技能orフェンサー技能orバトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- ―
- 概要
- 同じ対象にもう一度攻撃を行う
- 効果
《十文字斬り》と同様ですが、命中力判定にペナルティ修正を受けません。
《十文字斬りの極意》
- 必要名誉点
- 50
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 《十文字斬り》
- 限定条件
- 1H〈ソード〉
- 使用
- ファイター技能orフェンサー技能orバトルダンサー技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 同じ対象にもう一度攻撃を行う、追加の弱点を適用する
- 効果
この秘伝は、秘伝使用者が《十文字斬り》を宣言するとき限りにおいて、対象1体(部位)も指定し、かつ、すでに弱点の適用がなされている限りにおいて、効果が発生します。
種のみならず、個体が持っている弱点を見極めます。
秘伝使用者は、「命中力+1」「物理ダメージ+2」「魔法ダメージ+2」のうち任意の弱点ひとつを選び、それが対象にさらにあるものとして、自身の行動を解決します。秘伝使用者が《真・十文字斬り》を宣言している場合、選択する弱点効果が「命中力+2」「物理ダメージ+4」「魔法ダメージ+4」になります。
秘伝使用者以外には、この効果は及びません。一方、秘伝使用者が戦闘特技《弱点看破》を習得しており、かつ、自身が魔物知識判定によって弱点を見抜いていた場合、この秘伝によって追加される弱点も2倍の数値で適用されます。