ともすれば魔導人形(ゴーレム)と見間違えるような、巌の如き大男のバルカン。
山のようにどっしりと、静かに佇んでいる。滅多に自分から口を開くことはない。
工房にて鍛冶をするか、魔導人形を作るか、酒を飲むか。生命活動以外で自発的に行動するのはそれぐらいのものだ。

むっつりと押し黙る、職人肌の頑固者。
やると決めた仕事ならとことんまで貫き通す性質。
だが、意外とこれで他人と話すのは嫌いではないらしい。

　ゴーレムと妖精で戦場を荒らすバッファー

　ダークドワーフの主人とバルカンの愛妾の間の子として生まれた。
　バルカンは主人の子を孕んだと申し出た為地位を勝ち取ったが、しかし実態は婚鬼札で為した不義の子。
　穢れが少なく、また翼も持たぬまま生まれた為、忌子として地下に幽閉されたまま半生を過ごす。
　地下では他に行えることも少なく、併設されていた工房の鍛冶師として成長していった。
　転機は、偶々その領地が〈土の巨人〉に蹂躙され、しかし自分だけは運よく助かってしまったこと。
　他に生きる術も持たず、便利だからと操作方法を叩き込まれた魔導人形と、工房で無理矢理働かされて弱った火・土の妖精を掴んで冒険者となるべく荷物を纏めた。

・A-6-4　体のどこかに刺青がある(奴隷の証)。
・B-6-5　引きこもっていたことがある。
・C-2-3　旅をしたことがない。
経歴(サラービア)
・1-1　〈土の巨人〉を見たことがある。
〜冒険に出た理由〜
・4-4　なりゆき