容姿・経歴・その他メモ

「…後悔させてやる」

4年前、とある事件が起こった。それは、「善良なる家庭教師が通り魔に襲われ、生徒を庇い殺された」という内容だ。
被害者の当時の少女は犯人の顔を見ておらず、捜査は難航した。
しかし、警察は犯人と思われる人物を特定し、逮捕、身柄を拘束した。
その犯人の名はアーセン・ライズベル。
エリートの実業家で信用も厚かったが、目撃者情報や、アリバイの立証不十分ということで犯人と判断した。
娘の必死な訴えも、身内の意見として流され、本人も最後まで無実を訴えたまま実刑判決となった。

黒須伊吹という教師を殺害した通り魔。
彼女の父親、アーセル・ライズベルは犯罪者として無期懲役の実刑が言い渡され、現在も留置されている。

だが、彼女は知っている。父親はそんなことをする人間ではないと。
近い日の自分の誕生日を祝ってくれる約束をしていたのだ。
それに、人を傷つけてはいけないと普段からずっと言い聞かされてきたのだ。こんなの何かの間違いに違いない。

そんなモヤモヤした気持ちを抱えていた矢先、アーセルの秘書が、あの事件は裏があることを掴んだ。
とあるライバル関係に当たる実業家が、ライズベル家の地位を落とそうと暗躍したというシナリオだ。
だが、まだ証拠が足りない。そこで、怪しいと思われる、その実業家の情報を探るため、その娘が入学するシトラ女学院に自分も入学する事に決めた。

ライズベル家の信用は落ちたものの、秘書達のお陰で破産までには至らず、資金面は問題なく、フリントの学力も足りていた事から見事入学。

しかし、待っていた学校生活は冷ややかな視線と陰口が常に向けられるだけでなく、所有物や身体にまで被害が及ぶ過酷なものであった。
こんなのに構っている余裕はないと、表面上気にしない風に取り繕っているが、1人でご飯を食べている時によく泣いている。
そして、ひとしきり泣いた後、前に進む決心をし直すのだ。

何故か女神からパートナーに指名されたシャウラというスクールカーストの頂点に君臨する子に気に入られ、学園生活で自身に害を及ぼすことは少なくなった。
今では学校で1人でいる時間はあまり多くない。
それに関しては少し鬱陶しいと思っている反面、感謝もしているし、彼女の笑顔を守りたいという第2の願いも生まれつつある。
シャウラとの出会いは確実に人生を変えた。

基本的にハイスペックで学力の成績は全教科平均以上であり、運動系は結構高い成績を保持している。
しかし、シャウラとの口喧嘩(ガチではない)は毎回痛いところを突かれて泣かされたり、策士の掌の上で転がされている。

だが、その信念にあるのは父親を貶めた人物への復讐であり、その炎がある限りどんな壁にぶつかろうとも彼女が挫けることはない。
(ステラナイツより)

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