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【マリク遊撃隊式ニュー・サイコ・コンバット】 - ゆとシートⅡ for SW2.5 - ゆと工公式鯖

【マリク遊撃隊(・ゲリラ)式ニュー・サイコ・コンバット】

(アルフレイム大陸ブルライト地方)
入門条件
50名誉点

 ブルライト地方の軍事国家、“砂漠城塞”ラージャハ帝国でこの流派は生まれました。
 100年前のドノンⅢ世の治世、ラージャハ帝国軍に〈マリク遊撃隊(・ゲリラ)〉と呼ばれて国内外に畏怖された部隊がありました。〈マリク遊撃隊〉はラージャハに忠誠を誓う念動使いたちで構成されており、洗練された念動力鍛練法を訓練内容に取り入れていました。魔動機文明時代から今に至るまで常に軍事に長けていたラージャハには、魔動機文明黎明期から滅亡までの念動力の軍事利用のノウハウが集まっていたのです。
 〈マリク遊撃隊〉を率いていたのは、マリク・サーンという人間の念動使いです。サーン家は突出した念動力の才の持ち主を輩出しており、マリクのそれは一族の中でも随一でした。念動使い、魔法使いとしての優れた能力を持ち、さらに棒術まで修めていたマリクは、戦場で念動攻撃・近接攻撃・攻撃魔法を嵐のように連続して繰り出し、数々の戦場で武勲を立て、中性的で精悍な容貌や美しい黒髪が演出するカリスマも相まってか、軍の中で瞬く間に名声を築きました。
 やがて新設された念動使いたちによる特殊部隊を任されるようになったとき、マリクは自身で開発した、マルチタスキングを究めることで念動制御・近接攻撃・魔法行使を並列して行う新たな戦闘術〈新念動白兵術(ニュー・サイコ・コンバット)〉を、自隊の隊員たちに叩き込むことにしました。しかし、マリク隊長の編み出した戦闘術は習得難度が高く、その基礎を実戦レベルにまで高められた者でさえ隊の半分程度、マリクと同様の連続攻撃をものにした者はほとんどいなかったようです。それでもなお、マリク隊長に率いられた〈マリク遊撃隊〉は、求められた以上の働きをする優秀な部隊であり続けましたが、50歳を過ぎた頃、マリクは自ら編み出した技術の真髄を自隊に一向に伝えることができないことに絶望し、大病を患ったのを機に除隊。その後数年と経たずに世を去りました。マリクに伴侶や子はおらず、サーン家の家系はそこで途切れてしまいました。
 現在、マリク・サーンが開発した〈新念動白兵術〉は、その一部が辛うじて伝わっているのみです。しかしそれらの技は総じて汎用性が高く、冒険者の戦闘においても有用です。なお、マリクはシンプルなネーミングを好んだようで、秘伝はいずれも無味無臭な印象の名称のものばかりです。
(⇒サイキック技能)

流派装備

秘伝

《サイコ・デュアルアタック》

必要名誉点
50
タイプ
《マルチアクション》変化型
前提
なし
限定条件
なし
使用
適用
1回の近接攻撃または念動攻撃
リスク
なし
概要
近接攻撃と念動攻撃1回を同時に行える
効果

 マルチタスク処理能力を高め、本来の手に持った武器と〈念手〉で制御する武器、両方の扱いに同時に集中します。
 近接攻撃または念動攻撃、どちらかを主動作で行うときに宣言し、その1回に有効です。近接攻撃時に宣言したならば、その直後に念動攻撃を行えます。逆に、念動攻撃時に宣言したならば、その直後に近接攻撃を行えます。キャラクターが1ラウンドに複数の特技宣言が行える能力を持っていても、この追加の念動攻撃や近接攻撃にさらに《マルチアクション》やそれを基礎特技とする秘伝を宣言することはできません。
 また、この秘伝を宣言して念動攻撃を行うときや、近接攻撃時に宣言して後に念動攻撃を行うとき、使用者が《念動連撃》を習得している場合でも、行える念動攻撃は1回のみに限られます。

《サイコ・デュアルアクション》

必要名誉点
50
タイプ
《マルチアクション》変化型
前提
なし
限定条件
なし
使用
適用
1回の念動攻撃または魔法行使
リスク
なし
概要
念動攻撃と魔法行使1回を同時に行える、ただし命中力判定と魔法行使判定に-2
効果

 マルチタスク処理能力を高め、念動力による攻撃と魔法の行使に同時に集中します。
 念動攻撃または魔法行使、どちらかを主動作で行うときに宣言し、その1回に有効です。念動攻撃時に宣言したならば、その直後に魔法を行使できます。逆に、魔法行使時に宣言したならば、その直後に念動攻撃を行えます。ただしこのとき、命中力判定と魔法行使判定の両方に-2のペナルティ修正がつきます。
 キャラクターが1ラウンドに複数の特技宣言が行える能力を持っていても、この追加の念動攻撃や魔法行使にさらに《マルチアクション》やそれを基礎特技とする秘伝を宣言することはできません。
 魔法を行使するための条件は満たしていなければならず、移動の種別も「制限移動」に限られます。
 また、この秘伝を宣言して念動攻撃を行うときや、魔法行使時に宣言して後に念動攻撃を行うとき、使用者が《念動連撃》を習得している場合でも、行える念動攻撃は1回のみに限られます。

《サイコ・インパクト》

必要名誉点
50
タイプ
《魔力撃》変化型
前提
なし
限定条件
なし
使用
適用
1回の近接攻撃
リスク
生命・精神抵抗力判定-2、バックラッシュの確定ダメージあり(効果参照)
概要
近接攻撃のダメージを「サイキック技能+精神力ボーナス」点追加、使用した〈念手〉の数だけ命中力判定にボーナス修正
効果

 本来の手と〈念手〉で近接武器を制御し、命中力を向上させると同時に、爆発的なダメージを与えます。
 近接攻撃を行うときに宣言し、その攻撃1回に有効です。使用者の精神力が使用する武器の必要筋力以上であり、かつ使用者が〈念手〉を発現させている状態でなければ、この秘伝を宣言することはできません。
 宣言時、使用者はいくつの〈念手〉を使用するかを決定します(既に発現させている〈念手〉より多い〈念手〉を使用することはできません)。命中力判定に、「+(使用した〈念手〉の数)」のボーナス修正がつき、宣言を行った攻撃が命中した場合、ダメージを「+(秘伝使用者のサイキック技能レベル+精神力)」点します。
 リスクとして、あらゆる生命抵抗力判定、精神抵抗力判定に-2のペナルティ修正を受けます。さらに、手番終了時、使用した〈念手〉で攻撃に使用した武器を装備していたときと同じだけのバックラッシュによる確定ダメージを受けます。
 複数を同時に攻撃する場合、命中した中から任意に1体を選びます。そして、その1体へのダメージを上昇させます。この対象の選択はダメージを決定する前に行います。

製作者:Wanazawawww