この冒険で自身の力の無さを酷く痛感した。
常に力を求めるようになった。

喧嘩祭りにて良いところまでいき自信がついたが
今回のクエストのボスにより心が折れかけた。
仲間の力によりなんとか倒すことはできたが素直に喜ぶことは出来なかった。
更に力に執着するようになった。また、戦いの中でキョウの強さに憧れた。

キョウの代わりとしてユラの子守付き添いをした。同じ貴族出身である自身とは異なる性格に対して初めて会った時は苦手意識があった。
しかし、彼女の優しさ・暴走天真爛漫が故の行動により(私が守らないと...)と思いユラの保護者の一人となった。

ちなみに、今回の冒険で幼女趣味 幼女を温かく見守るようになった。
おそらく、幼少期の過酷な環境で生きてきたからであろう
もちろん『YESロリ・NOタッチ』である。
またユラのことはそういう目では見ていない。
何故なら彼女には...恐ろしい執事がいるからだ。
まあ、今回は胃がなくなっただけでマシな方だろう
もし彼女を邪な目で見ようとしたら...

幼女趣味についてはさておきこの冒険で彼女は学んだと思う。友人ができた喜びや力に執着した者の末路を。

今回の冒険で彼女はユラからプレゼントをもらった。彼女が自分の為に選んでくれたことを考えるととても嬉しかった。
このプレゼントの1つである魔草のパイプで喫煙するのが彼女の安らぎ・楽しみになった。日々、胃を痛めるため精神安定に繋がっている。まあ、ユラが近くにいると吸えないためそれなりに喫煙は控えている。

また、今回初めて仲間が死んだ。同じナイトメアであんな感じではあるが何か自分とは違うものを抱えているようであった。
少し気になるが今は、自身のことで精一杯である。更なる力を求め彼女は冒険を続ける。

とある街中で
「すまない。冒険者で私と似ている、女の子は知らないか…？」
その言葉は町を行き交う人々の声にかき消されて彼女には届いていなかった…

今回の冒険はかなり苦戦を強いられた。全力で戦ったのに対し仲間が二度目の死、絶望の中自身も死にかけた。
死にかけた際に、幼いころの楽しき日々が走馬灯のようにかけていった。
感傷に浸っていると美しい花びらが上から落ちてきた。見上げると上から太陽のような暖かな光が差し込み彼女を優しく包み込んだ。
光に包まれた瞬間、微かに男性の声がした。『私の娘…今、どこにいるんだ…』。
その声を聴いた瞬間、彼女は目を覚ました。辺りにはボロボロの仲間たちの姿が。彼女は自分にはまだ、やるべきことがあると思い。自身の剣を強く握りしめ再び敵に挑み、全身全霊の攻撃を叩き込み倒した。
依頼を完了した報告を終えた後、ふと彼女は思った。あの声は一体…誰の声だったのだろうと…。
聞きなれない声に彼女はもしや…と一つの可能性を考えたがそれはないなと思い。
幻聴だったのだと考えをあらためた。

借金を抱えているベレスが断れない仕事を持ってきた。悪評がある人物のからの依頼を一人で行こうとしていた為、一緒についてきた。
依頼先で例の少女たちがいた。なぜここにそう思い、少女たちを追いかけようとしたところ壇上から依頼主が変な演説をし始め嵌めている指輪をかかげた。薄れていく意識の中、あれは自身の持っているものと同じものだと思った。
そして、悪夢の中に入り込んだ。少女たちを捜すも見つからず、途中で自身に危害を加える者と出会った。

戦いの中、彼女はやらかし箱の中に閉じ込められた抵抗するも出られない。
暗くて狭い箱の中、彼女は昔の悪夢を見た。長く苦しかったあの頃のことを…
しばらくすると箱が大きく揺れ倒れた。それによって彼女は意識を取り戻した。
そして冷静になった頭で考えたところ、出られるのではと思い外に出ようと力を入れたところ出ることができた。
外に出てみると、見知らぬ人々がいた。周りを確認するとこの者たちが助けてくれたのだとわかった。
彼らに礼を言うと自分と同じような容姿をもつエルフが話しかけようとしてきたが筋肉女が彼を取り押さえた。
もしかして…そう思ったが今は危害を加えたものと少女たちを捜すことに専念しようと彼らを後にした。

その後、少女たちを見つけ何故ここにいるかと問い詰めた。
話を聞くとあの依頼主が指輪（レガリア）を悪用しよう企みを聞き始末しようとここに来たという。
彼女はあれがどれほど危険なものなのかよく知っている。
あの悪夢を見せられた怒りとレガリアを悪用されるのは不味いそう思い一時的だが少女たちと協力することになった。

少し経つと現実へと戻った。彼らが解決したんだと分かった。
外に出てみるとあの依頼主が護衛を携えてそこにいた。
指輪はないようだが悪夢を見せた元凶、このまま生かしたら同じこと繰り返すかもしれない。
そう思い剣を抜こうとした時、例の少女たちが現れた。
少女たちは問いかけた『本当にいいの？こんなことして』と。
彼女は『別に…』と答えた。そう答えた瞬間、依頼主の護衛が少女たちによって死んだ。
彼女はそれを気にも留めず、少女たちによって切り開かれた道の先にいる依頼主の首を刎ねた。

依頼主は悪評はあったが一般人である。どんな理由があれ、盗賊ではない限り殺すことは罪である。
しかし、彼女にとって悪は滅ぼすもの。絶対にどんな理由があろうとも…


ひと仕事終えて、帰路に帰ろうとするとベレスのことを忘れていたことに気が付いた。
何処にいるのか探してみると箱の中から助けてくれた者たちと一緒にいた。
近寄ろうとしたが何故かあのエルフ（男）を見ると身体が動かない。なんだ悲しい気持ちになる。
しばらくして、この消化しきれない気持ちをどうすればいいのか悩んでいるといつの間にか彼らはいなくなっていた。
彼女はこの気持ちのまま帰路へと向かった。

ベレスのために穢れを浄化すると言われているエルフの霊薬を探しに行った。
霊薬を求め、森に入った冒険者は二度と帰ってこないといわれたが何とか無事にエルフの森にたどり着いた。
しかし、魔人によって霊薬が作れないと言われた。
道中で拾った秘伝の書に加え、エルフの秘伝を学んだ上で魔人に挑んだ。
何とか倒しベレスに霊薬を渡し穢れを浄化することができた。また、ベレスが借金したのも自分たちの責任であると
考えみんなで報酬から分け合う形で返済した。
今回の冒険で心に突っかかっていたものが少し取れた気がした。

遠方の東方の地方から依頼を受けた。
そのとき、呪いの刀が引き起こした騒動に巻き込まれた。
妖に対して大戦となったが何とか倒した。

久しぶりの依頼。通り魔を見つける依頼だったが何故か蛮族退治。
とりあえず元凶？は倒したからなんとか依頼を達成した。

今回の冒険を経て、力の限界がきていると実感し始めた。
しかし、レガリア絡みの事件がまた発生しているためここで引退することはできない。
せめて、この件が片付けてからではないと…
それに、幼いティルグリスのためにもう少し続けないとな…

人間たちが今まで冒してきた罪を彼女は今回の冒険で知った。
国の要人からの依頼ということで後ろ暗い内容だと気付いてはいたが…
確かにこれが公になれば、国を揺るがす事態になるだろう。
しかし、このままでよいのか？　苦しめられた者たちの想いは？
この忌まわしい歴史を隠したままでよいのか？
彼女は、この答えのない問いにずっと悩むことになった。