“覇国帝”ラダルモス
(第二の剣/大神)聖印と神像
ラダルモスの聖印は、斧と王笏が王冠によって束ねられた様を意匠化したものです。一部の地域では、斧や王笏が剣やメイスに変わっている場合もあります。神像は、豪奢な王冠とマントを身に着けたドレイクの男性として作られます。手にはそれぞれ斧と王笏を持っていることが多いですが、場合によりどちらか片方を、ごくまれにどちらも持っていないことがあります。
神格と教義
ラダルモスは、かつて魔法文明時代初期に巨大な勢力圏を築き上げた蛮王でした。熱心なダルクレム信者であったラダルモスは、勢力拡張にも旺盛でしたが、領土や軍勢は大きくなればなるほど己の威光が末端に届きづらくなりました。維持管理の困難さと、それらに悩まされる煩わしさを解決するため、ラダルモスは人族の「国」という制度に着目しました。結果として、様々な困難の果てに、世界最古の本格的な軍事国家を建国することに成功したのです。最盛期には大陸の一地方を完全に支配してみせたとも伝わり、存命中から現人神として奉られていたとのことです。「蛮族による支配」の典型例にして成功例として今なお語り継がれるその功績からダルクレムに大神へと引き上げられました。彼が作り上げた国は何度かの代替わりの後に崩壊し、通常の群雄割拠の蛮族領へと戻ってしまいました。現在では、かつての国の名前や制度はおろか、どのあたりにあったのかも不明な状態となっていますが、ラダルモスの名前と偉業は今でも上位蛮族の間で語り継がれています。
格言
「国家とは軍の基礎であり、軍の成果である」
「征服せよ、支配せよ、探求せよ、繁栄せよ」
「一人で出来ることには限度がある。故にこそ配下があり、軍があり、国がある」
特殊神聖魔法
- 2
- 【ライトニング・
ボルト】
- 消費
- MP5
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(50m)/
射撃
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- 半減
- 属性
- 雷
- 概要
- 威力10ダメージ
- 効果
雷の矢をつくって放ち、対象に「威力10+魔力」点の魔法ダメージを与えます。
- 4
- 【テレフォン】
- 消費
- MP7
- 対象
- 1体
- 射程/
形状 - 2(無限)/
―
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- ラダルモスの聖印を通話機にする。
- 効果
術者は、聖印に話しかけることで、自身の聖印と他のラダルモスの聖印を通じて、遠隔地でも会話を行うことができます。《魔法拡大/数》で複数人を対象とした場合、その全員と同時に会話できます。ただし、その言語が理解できる必要があります。
この魔法は、術者が記憶する意思を持って10秒(1ラウンド)以上触れたことのある聖印に対してしか効果を発揮しません。また、ラダルモス以外の聖印であったり、聖印が破損している場合も効果を発揮しません。
接触した聖印の記憶は永続しますが、聖印が破壊された場合は、自動的に無効化されます。術者が同時に記憶しておける聖印の数は、術者の「プリースト技能レベル」個に限られます。これを超えて聖印を記憶した場合、それまでに記憶したもののうちから無作為に1つを忘れます。
この魔法への抵抗は、この魔法の対象とされた聖印を所持しているキャラクターが行います。
誰も所持していない聖印に対してこの魔法が行使された場合、「抵抗:なし」になります。
- 7
- 【オーソリティ】
- 消費
- MP10
- 対象
- 全エリア(半径30m)/
すべて
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 3分(18ラウンド)
- 抵抗
- 消滅
- 属性
- 精神効果
- 概要
- 他者を威圧するオーラを放出し、畏怖させる。
- 効果
相手を威圧するオーラを放出し、相手を畏怖させます。
この魔法は、術者の魔法行使判定の達成値から、対象の精神抵抗力判定の達成値を引いた差数が、どれくらい大きいかにより効果が変動します。
効果時間中、術者に対して危害、妨害を加える目的で行為判定を試みる場合、その判定に以下のペナルティ修正を受けます。差数 影響 1~4 -1のペナルティ修正を受ける。 5~8 -2のペナルティ修正を受ける。 9~ -4のペナルティ修正を受ける。 術者を含んだ広範囲の効果なども、ペナルティ修正を受けます。
複数体に行使した場合、術者の魔法行使判定は一括で決定し、影響はキャラクターごとに決定します。
- 10
- 【ヴァイスシード】
- 消費
- MP7
- 対象
- 接触点
- 射程/
形状 - 接触/
―
- 時間
- 一瞬
- 抵抗
- なし
- 概要
- 〈穢隷の種〉を作り出す
- 効果
人族や蛮族、幻獣などに“穢れ”を与える〈穢隷の種〉を作製します。
この魔法は、行使に1時間が必要です。また、1日に1回しか行使できません。
〈穢隷の種〉は人族、蛮族、幻獣のいずれかに使用できます。但し、知能が「なし」「動物並み」「命令を聞く」の場合は使用できません。また、ルーンフォークなど、蘇生しても“穢れ”を得ないキャラクターにも使用できません。使用できないキャラクターに使用した場合、〈穢隷の種〉は枯死します。
〈穢隷の種〉を植え付けようとする行為には、10分が必要となります。その間、植え付けられるものは動かずにいるか、安静にしていなければなりません。植え付けが行われたら、〈穢隷の種〉を作った術者の「魔力」と、対象の「精神抵抗力」で達成値の比べ合いを行います。術者の達成値が上回れば、〈穢隷の種〉は対象に根付きます。抵抗された場合は、〈穢隷の種〉は枯死します。
〈穢隷の種〉を植え付けられたものは、自身に〈穢隷の種〉を植え付けた術者に対して徐々に忠誠心を抱くようになっていき、またそれに比例して何らかの一般技能を獲得します。
なお、“穢れ”の合計が「4」になった場合、そこで症状の進行は停止します。段階 穢れ 所要経過日数 術者への心情 一般技能 1 +1 ~1、2週間 軽い友人 適性のある技能を1種類、1~3レベルで獲得 2 +1(計+2) ~1、2ヶ月 親友 段階1で獲得した技能が4~6レベルまで上昇 3 +1(計+3) ~1、2年 心酔 段階1で獲得した技能が7~9レベルまで上昇、または術者が望む技能を1種類、1~3レベルで獲得 4 +1(計+4) ~数年 絶対服従 段階1で獲得した技能が10~12レベルまで上昇、または段階3で獲得した技能が4~6レベルまで上昇 〈穢隷の種〉を植え付けられたキャラクターは、【リムーブ・カース】など、呪いを解く魔法や手段によって〈穢隷の種〉を枯死させることが可能です。ただしその場合、〈穢隷の種〉の効果によって得た技能は全て失われ、かつそのキャラクターは“穢れ”を得たままとなります。
- 13
- ≫△【ミリタリゼーション】
- 消費
- MP30
- 対象
- 術者
- 射程/
形状 - 術者/
―
- 時間
- 10秒(1ラウンド)
- 抵抗
- 任意
- 概要
- 魔法を集団規模に拡大する
- 効果
術者が効果時間中に「対象:1体(1体全、1体X、1体+1体を含む)」「対象:物体1つ」「対象:魔法1つ」「対象:1エリア(半径△△)/空間」「対象:1エリア(半径△△)/すべて」「対象:1エリア(半径△△)/X」とある魔法を行使する場合、それを「対象:全エリア(半径500m)/すべて」に変更できます。また、「射程:術者」「射程:接触」の魔法は、「射程:1(10m)/起点指定」に変更できます。
この効果は1度使用したら消滅します。