容姿・経歴・その他メモ

知り合いに生き返った人がいる
⇒生き返った人間と会ったことがある。
忘れられない恐怖を体験したことがある
⇒友人が、親族が、一人一人消えていく夢を見た
自殺を試みたことがある
⇒軽い気持ちで崖から飛び降りようとして、止められた

家族をすべて失ったので


ダーインは全てを失っていた。友人も、家族も、故郷も。
しかし、彼は笑う。
「このセカイは、生き返ることができるんだ」
彼は知っていた。どんな操霊術師も、生き返らせる限界があることを。
しかし、彼は笑う。
「魔剣だ。魔剣さえ手に入れば」


ダーインは、隊商の中で生まれた。グラスランナー以外にも、人間やリカントも入っていた。
隊商の仲間は友であり、家族だった。様々な経験を家族と共にし、成長してきた。

しかし、ある日、その隊商に悪夢とも言える事件がおきる。
友人が、家族が、一人、また一人と消えていくのである。
ディガッド山脈。
ダンケホーンに通じる山中で、その悲劇は起こった。
一行が吹雪に包まれると、仲間が消えているのである。
一体どこへ行ったのか。
居なくなった者を探しているうちに、一人ずつ、仲間は消えていった。

ダーインが残されたのか、ダーインが消えたのか、今ではわからない。
仲間が消えていく恐怖の中で、次第に意識が遠のく。

気付けば、山脈の切り立った断崖に彼はいた。

「あぶねぇ！」

彼を救ったのは、とある冒険者。
太陽の刺青が刻まれた種族。

陽気で、楽天的な彼女に打ち解けていくのに、そう時間はかからなかった。
とある街に入るとき、彼女は打ち明ける。自身に、穢れがあることを。
その時初めて、彼は「生き返る」ことを知る。

それから数年は、家族の痕跡を探し回った。
どうやら、生き返るには死体が必要らしい。

しかし、探せど探せど、痕跡すら見つからない。

家族は生きているのか、死んだのか。
そんな彼の耳に、とある噂が飛び込んできた。

「ある魔剣を手に入れると、居なくなった人に会えるらしい」

彼の、冒険者としての人生が始まった。

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