〈起源の剣〉
- 知名度
- 40
- 形状
- 実態のない文字の連なりを刃とした直剣
- カテゴリ
- 〈ソード〉B
- 製作時期
- 古代魔法文明
- 概要
- 魔動機術を除くすべての系統の魔法を行使できる
- 効果
-
魔法文明時代の者に見せて教えてもらうことで、自動的に内容を知ることができます。
この武器に加工(〈発動体〉、「オーダーメイド」、「アビス強化」、「専用武器」など)を施すことはできません。
この武器は所持者のMPを「魔法使い系技能レベル」点(最大で「冒険者レベルの半分(端数切り上げ)」点)まで任意に消費することにより効果を得られます。このとき、《マナセーブ》などによるMPの軽減は適用できません。また、〈魔晶石〉等のアイテムや〈使い魔〉から代用はできません。通常の武器として使用する場合、MPの消費は必要ありません。
起動には合言葉のみで、動作の必要はありません。また起動中は、この武器を収納することはできません。自分の意思でこの武器を放棄した場合は、紛失と同様の処理となります。
起動後1分(6ラウンド)の間、「起動時に消費したMP」レベルまでの魔動機術を除くすべての系統の魔法のうち、1系統を選択して行使できます。魔力は術者が本来習得している魔法使い系技能のうち、より高いレベルのものを参照します。
この武器を起動中でも、本来習得している魔法使い系技能の魔法は通常通り行使することができます。
副次効果として、この武器を使用した近接攻撃は「起動時に消費したMP」点の防護点を無視してダメージを与えます。
所持者はこの武器に〈名誉点〉を封入することができます。これは冒険者ランクによる「フリー」の適用外です。1日に行使できる魔法の回数は、封入した〈名誉点〉に応じて下記の表のように変化します。また、封入した〈名誉点〉はこの武器を譲渡・紛失・売却をした時点で消えてしまいます。〈名誉点〉 回数 100 5回 200 10回 300 15回 500 20回 700 25回 1,000 30回 この武器の効果によって魔法を行使する場合、以下の点に注意してください。
・この武器を装備かつ、その魔法を行使できる状態でなければいけません。
・《マルチアクション》と、その変化型秘伝以外の魔法系戦闘特技と組み合わせて行使することはできません。
・術者の意思では効果を解除できません。
・特殊神聖魔法は行使できません。
・妖精魔法は起動した時点で属性を決定できますが、4属性契約か6属性契約しか選ぶことはできません。
・深智魔法は例外的に、真語魔法と操霊魔法を習得していなくても行使することができます。
・この武器の効果によって魔法を行使した手番中に、この武器による近接攻撃を行わなかった場合、所持者は手番終了時に「起動時に消費したMP」点の確定ダメージを受けます。また、非戦闘時では魔法行使の直後に必ずダメージを受けます。
・戦士系技能レベルが冒険者レベル未満か、魔法使い系技能レベルが11レベル以上の所持者が行使する場合、行使判定の直前に「冒険者レベル×6」点の確定ダメージを受けます。用法 必筋 命中 威力 C値 追加D 備考 1H 1 +1 10 10 − 「起動時に消費したMP」点の防護点を無視してダメージ
由来・逸話
魔法文明時代で人々がマナを魔法とする体系を整える中で、「あらかじめ用意した器に魔法の力を込めて利用する」という研究が行われた。神器やアーティファクトの作製、研究と並行して発展したその技術は「魔工」、アイテムは「魔器」として浸透し、やがてそれを操るための技法が確立していった。
〈起源の剣〉はその過程で生まれた「失敗作」だ。本来は「魔器」に「呪印」を書き込むことで準備し、使用時には呪印にマナを注ぎ込んで「アクティベート」する。これにそんなセーフティは存在しない。己の力を過信し用法を間違えれば使用者を容易く蝕む。せいぜい気を付けることだ。
本来はあらゆる物体に対し弾かれることはない代物だが、“貴族”以外が使用するなら性能としてはこんなものだ。
かつて、とある魔工匠が魔法王の一柱に贈るはずだった魔法剣
実態のない文字の連なりを刃とし、魔法の力を持つその斬撃は弾かれにくい
魔法が民衆の手に渡るはるか前、ラクシアには“貴族”たちが集い
軍団は力強く、また雄弁であった