容姿・経歴・その他メモ

爆弾魔

それは、最近名前が出始めた冒険者の名前である。

黒いフライトキャップに軍服を着崩したような腹。

背中に2Hのガンを背負っているが、それ以上に目を見張るのが大量に身に付けられたマギスフィア（小）の数だ。

その数、計6個。なぜそんなに装備しているのかと聞かれれば、男は笑って、残弾数だと答える。

マギテックの中でグレネードを専門にし、大量爆発で相手を一網打尽にする戦闘スタイル。

そう彼の名前は『ディジー・ボム』遠い世界で、燃料気化爆弾の名に由来する雛菊の名前を持つ男。

「よう、俺はディジー・ボム。花を咲かせたきゃあ俺を呼びな」

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名前　ディジー・ボム
性別　男
年齢　21歳
職業　冒険者兼炭鉱夫

マギテックのグレネードを主力に扱う冒険者。全身に取り付けたマギスフィアを投げつけての範囲攻撃を得意とし、ち密な魔法制御による味方への被害軽減は目を見張るものがある。
一応銃を持っているが、それを扱うことはあまりない。彼は笑って当てる方の才能がなかったといい、必要になったときは外すことがない接射で撃つようにしている。
性格は陽気で明るく、少し粗暴な印象を受けるが、依頼者への礼節もしっかりとしており、その性格も相まって慕う者は多い。彼自身、頼られることに忌避感はなく、命を賭ける仕事だから使えるものは例え先輩であろうとどんどん使えという考えから、新人冒険者にアドバイスを求められることが多い。
マギテックシューターの人を尊敬しているらしく、自分にはできないことをできていることに関心している。『悔しくはないのか、嫉妬はしないのか』と気になった一人の冒険者が問うことがあったが、

『自分に配られた手札で勝負していくしかねぇよ。俺にはこれしかないから、これを活かせる環境や状況を作って、カードを切る』

『他人の手札に嫉妬してる暇があるなら、自分の手札を活かせるように立ち回ることを考えた方がいい』

『才能が必ずしも、自分の好きなものであるとは限らねぇ。だから、自分の才能を好きになってやる必要がある』

『俺はコイツが好きだ。そんで、コイツで人の役に立てることがもっと好きだ』

『横や上ばっか見たって何も変わらねぇ。大事なのは自分と向き合う事さ』

『他人の光に溺れるんじゃあないぜ』

彼の過去に何があったのか、それは彼が一切口を開かないことから、推察することしかできない。

でも、彼が元からそうであるわけではなく

きっと、積み重ねてきた先に出来上がったのが彼なのだ。


名前の由来
デイジー・カッター
軍事スラングで、燃料気化爆弾などの地表一帯を吹き飛ばすために作られた爆弾を指す。デイジーは、欧州では雑草扱いされるため、雑草を刈り取る意味として、この名前となっている。

ボム
そのまま、爆弾の英名。スラングとして、「すごい」や「素晴らしい」といった意味もあるが、今回はこちらの映画などに対して使われる「最悪」「大失敗」という意味を採用。

刈り取られた雑草は凡人の証左であり、吹き飛ばされた残骸は自らの立場を指す。大失敗…つまりはそういうことなのだろう。

やらない善より、やる偽善。きっと、それが他でもない自分を慰めるためだったとしても、内面をあずかり知らぬ周りからは、清く見えるのだろう。

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