黒い和装に赤いマフラーを身に纏っており、その顔立ちは少々ふっくらもちもちしている。
ナイトメアの象徴である角は隠しておらず、ありのまま曝け出している。
痣については背中の肩甲骨辺りに出ていて、比較的控えめな角と合わせて目立ってはいない。これらを含めて、疎まれる存在であることは理解しつつ、過度に隠すことはない意識を持っている。
その代わりか、すらっとした下半身に対比するように隠し切れない豊かなものを持つ。
親の遺伝も多少はあるようだが、それを加味しても近所の女友達からは羨望の目で見られていた。
あまり大きすぎると武器が振りにくくなるのもあり、若干コンプレックス気味のようだ。

腰には故郷の特産の1つでもある刀を基本的に帯刀している。
ちなみに、父親が得意としている斧も携行しているが、そちらの扱いは不慣れなようで、刀を手入れに出す時を除いて基本的にはあまり使用することはない。
狐の面も身につけているようだが、基本的には被ることはなく、単なる飾り程度のものに留まる。
しかし身の危険を感じた時、守りたいものを守ろうとする時に被ることはある。
この時、一種の興奮状態を引き起こす(プラシーボ効果的なものと認識はしているが)ためか、無我夢中になって被った後の事はあまり記憶に残らないことが多い。

武器である刀と同等のレベルで身に着けているものとして、首に巻いた赤いマフラーがある。
くたびれていて見るからに"古い"ものなのだが、彼女にとって強い思い入れのある品となっており、どんなに暑くても外すことは無い。

物静かな性格で、あまり感情を露わにすることは少ない。
とはいえ人見知り等はせず、言うべきことははっきり言う芯の強さを持ち合わせている。
親の遺伝もあるのか、見知った人に対しては時折揶揄うような表情と言動を見せることもあるだろう。

普段は上記のように比較的接しやすい人柄なのだが、戦闘時の興奮状態になると時折どこか呆けたような仕草を見せることがある。
そのような仕草を見せた後は一種のトランス状態なのか、戦闘中のことはあまり覚えていない。
まるで人が変わったかのような状態なのだが、本人としてはそういうもの(・・・・・・)と判断しているようだ。

────その者は、生まれた時より惜しみない優しさを受けていた。

ブルライト地方、最北部。"砂漠の街"ラージャハより暫く北上し森を進むこと暫く。
ディガッド山脈北部 の麓に位置する街、"天籟の都"リュフトフェン。それが彼女の生まれ育った地だ。
ナイトメアとして生を受け、本来であればその身に宿した穢れによって様々な不幸に苛まれるはずであった。だが、その街の環境は。住民は。両親は。彼女が一般的な人族として過ごすのにこの上ないものだった。

かつて遠く北の地方の星座の空に、各々の"信念"を掲げた船が舞っていた頃。
互いにその身に穢れを宿す両親の二人は、その場所で出会い、共に戦い、日々を過ごし、いつしかお互いにとってかけがえのない存在に変化した。
船は今や空を舞うことは叶わずとも、二人の行く末を温かく見送った。
そうして昔から"放浪者"として活動している両親が旅の末に辿り着いた場所がリュフトフェンであり、以降腰を落ち着けている。
たとえ自分達が他と違う存在であったとしてもありのままの自分を貫き、大切なものを守る、と。

そうした背景を持つ両親の娘という事もあり、ナイトメアとして生まれたことには驚きこそあれど忌避感は無かったとのこと。
悪意を受けることなく健やかに育ち、いつしか親に似て優しい心を持つ女性へと成長していった。
とはいえ自分がナイトメアであること、街の外に出れば少なからず差別的な目で見られることについては教えられている。
自分がどれだけ恵まれた環境にいるのかを忘れず、それに驕らず感謝すること。そう教えられてきた。

現在は昔ほど精力的に活動している訳では無いが、以前からの放浪者や街の衛士としての活動をしている姿を目にしており、幼少の頃より放浪者への憧れを持っていた。
自らの中に確固たる信念を持ち、華麗に鮮やかに、時に泥臭く敵を倒していく姿を見て、いつか自分もこうなりたいと願っていた。
そうして両親に戦う術を学び、刀の扱いにも慣れてきた頃、父親の勧めでラージャハに出向き、見聞のため一人きりでの生活を始めた。
親から子へ、餞別代わりに受け継がれた赤いマフラーを纏わせて、母親がかつて付けていたものと似たお面をお守り代わりにして。少女は一人ひたむきに。

だが、いくらリュフトフェン同様に穢れや蛮族に対して温厚な姿勢を持つ場所と言えど、国が違えば価値観も異なる。
当然ながら相応の目を向けられることもあったが、それでも人として、放浪者として着実なスタートは切れただろう。
両親のように、"守りたいと思ったものを守れる心"を胸に秘めて。

◆Attention◆

　本PCはある理由により、6キャップ最終盤～7キャップ頭頃に一般リビルドを行う予定です。
　それまでの過程について、4キャップ頃より同一PCに対して複数回の初対面対応を行います。
　何故そうなるのかは今後明らかになりますが、深い関係になることを望む場合、以下の要素を留意ください。

　・当PCから相手の同一PCに対して、場合により明確な対応の差が発生すること。
　・リビルドを行う直前まで、段階的に自PCの何かしらの要素の喪失が発生すること。
　・関わった全てのPLが納得いく結果になるとは限らないこと。
　
　以上をご納得の上で、覚悟のある方のみお付き合い頂ければ幸いです。
　また、この場で明言をさせて頂くと、「ティアナ・シャルラッハ」と言う人物そのものは喪失しませんのでご安心ください。

これまでのセッション回数【PL:1 GM:6 SGM:1】
ピンゾロ回数：14回(内PL0回)　(3/7時点)

初期値

身体変化表