"夢幻泡影"フラド・ラフム【イビルマッドエンシェントドラゴン】
- 知能
- 測定不能
- 知覚
- 五感(暗視)
- 反応
- 敵対的
- 言語
- 神紀文明語、魔法文明語、魔動機文明語、交易共通語、ドラゴン語
- 生息地
- 不明
- 知名度/弱点値
- 20/28
- 弱点
- 物理ダメージ+2点
- 先制値
- 21
- 移動速度
- 30/50(飛行)
- 生命抵抗力
- 21 (28)
- 精神抵抗力
- 20 (27)
| 攻撃方法(部位) | 命中力 | 打撃点 | 回避力 | 防護点 | HP | MP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 牙(頭部) | 22 (29) | 2d6+23 | 21 (28) | 15 | 175+25 | 120+5 |
| 鉤爪(胴体) | 23 (30) | 2d6+25 | 20 (27) | 18 | 175+25 | 150+5 |
| 右翼(翼) | 20 (27) | 2d6+22 | 18 (25) | 12 | 175+25 | 90+5 |
| 左翼(翼) | 20 (27) | 2d6+22 | 18 (25) | 12 | 175+25 | 90+5 |
| 尻尾(尻尾) | 21 (28) | 2d6+20 | 19 (26) | 16 | 175+25 | 100+5 |
| なし(呪詛核) | ― | ― | 25 (32) | 25 | 25+25 | 125+5 |
- 部位数
- 6(頭部/胴体/右翼/左翼/尻尾/呪詛核)
- コア部位
- 呪詛核
特殊能力
●全身
[常]剣の欠片=30個
全ての部位のHP+25/MP+5
生命・精神抵抗力+5(ボーナス修正として扱います)
[常]強制感応
特定の属性や攻撃種別を無効化する効果を無視します。軽減はそのまま適用される他、対象に選択できない効果などもそのままの恩恵を得られます。
[常]恩恵喪失
本来ドラゴン種の持つ、属性に対する無効化耐性を失っています。
また、各部位の持つ特殊能力に対応した属性と同じ属性による影響に対して脆くなっており、追加で「5」点の確定ダメージを受けます。
[常]夢幻領域
この能力の効果は、キャラクターにとっては意図せず熱中してしまうものとして現れます。
各部位は、それぞれ最初に特定の部位に対してダメージを与えたキャラクターにのみ攻撃や効果の適用を行い、またこのキャラクターを攻撃する場合も、最初にダメージを与えた部位に対してのみ、攻撃を行うことができ、それ以外のキャラクターは該当部位を攻撃したり、効果の対象にできません。
ただし、誰からもダメージを受けていない部位は、どのキャラクターに対しても攻撃を行えます。
複数の部位に同時にダメージを与えた場合、そのキャラクターはいずれの部位にも攻撃できますが、その全ての部位から攻撃を受けることになり、他のキャラクターはこの時同時にダメージを与えられた部位を攻撃できなくなります。
この効果による制限は、最初にダメージを与えた部位のHPを0以下にすることで失われ、以降はこの能力の影響を受けることはありません。
●頭部、胴体、右翼、左翼、尻尾
[常]抱影之夢
この能力を持つ部位全てのHPを0以下にしない限り、[部位:呪詛核]はあらゆる攻撃や効果の対象にならず、含まれません。
●頭部
[常]始原の闇
「[補]滅ぼす腕」「[補]暴虐の炬」「[補]拒絶の颯」「[補]凍結する雫」の内、いずれか1つを使用します。
[主]神聖魔法Lv15/魔力22(29)
変質により失われています。この能力は使用しません。
[主]黒光のブレス/18(25)/生命抵抗力/半減
「射程/形状:50m/射撃」で「半径:6m/20」の任意の対象全てに「2d+18」点の純エネルギー属性魔法ダメージを与えます。
この能力は「対象:1体」としても使用可能で、その時に与えるダメージは「2d+25」点になります。
この能力は連続した手番に使用できません。
[常]双牙
牙による攻撃が命中した場合、打撃点決定を2回行い、その両方をそれぞれ与えます。
●胴体
[補]滅ぼす腕
続く10秒(1R)の間、自身が行う近接攻撃は必中となり、打撃点が「+8」点され、打撃点決定を「1d+6」で行う上で、戦闘特技《カウンター》を獲得します。カウンターは、使用可能であれば必ず使用します。
反面、効果時間中は防護点が「-10」されます。
この能力は連続した手番に使用できません。
[主]2回攻撃&双撃
[主]地砕踏穿/21(28)/冒険者レベル+筋力B/半減
大地を砕く勢いで踏みつけます。
「射程:接触」で「対象:1体」に「2d+40」点の土属性魔法ダメージを与えます。
●右翼、左翼
[常]飛行Ⅱ
全ての部位は、近接攻撃の命中力と回避力判定に「+2」のボーナス修正を受けます。
この能力は[部位:右翼]か[部位:左翼]どちらかのHPが0以下になると失われます。
●右翼
[補]暴虐の炬
続く10秒(1R)の間、自身が発生させるダメージを全て炎属性確定ダメージに変更し、自身の手番終了時と、自身と同じ座標に存在するキャラクターの手番終了時に「10」点の炎属性確定ダメージを与えます。
反面、効果時間中はあらゆる受動判定に自動的に失敗します。
この能力は連続した手番に使用できません。
[宣]全力攻撃Ⅱ
[主]炎天直渦/20(27)/生命抵抗力/半減
炎の渦を直上に出現させ、そこから地上に向けて火柱を降り注がせます。
「射程/形状:自身/ー」で「半径:6m/20」の任意の対象全てに「2d+18」点の炎属性魔法ダメージを与えます。
その後20秒(2R)の間、対象は自身の手番開始時にこの能力への抵抗判定を行わなければならず、失敗した場合、「18」点の炎属性魔法ダメージを受けます。
●左翼
[補]拒絶の颯
続く10秒(1R)の間、自身と同じ乱戦エリア内に存在するキャラクターは、対象が自身で発生させた効果以外が全て一時的に解除され、効果時間中は他者から有利な効果を受けることができなくなります(回復は有利な効果として扱いません)。
この能力は連続した手番に使用できません。
[常]連続攻撃Ⅱ
[主]疾風怒刀/22(28)/回避力/消滅
翼を鋭く羽撃かせて真空を発生させ、風の刃を放ちます。
「射程/形状:50m/貫通」で、任意の対象全てに「2d+32」点の風かつ断空属性魔法ダメージを与えます。
この能力によって「1」点以上の適用ダメージを受けたキャラクターは、続く30秒(3R)の間、最大HPが「10」点減少します。この効果が効果時間中に複数回適用された場合、その効果時間が延長された上で、最大HPの減少は累積します。結果として最大HPが「0」以下になった場合、そのキャラクターは生死判定を行わずに死亡します。
●尻尾
[補]凍結する雫
続く10秒(1R)の間、自身を中心に「半径:30m」以内のキャラクターは、マナの使用が阻害されます。対象は、自身の手番に行うMPの実消費(魔晶石による代用はカウントしません)が「自身の最大MP/10」点以下に限定されます。
この能力は連続した手番に使用できません。
[宣]一掃
近接攻撃可能な任意の対象全てに近接攻撃を行います。
この能力は連続した手番に使用できません。
[宣]渾身攻撃Ⅱ=打撃点+24/回避力-4
[主]天淵氷誕/19(26)/精神抵抗力/半減
大気中の水分を氷結させて凝固させ、氷片を生み出します。
続く30秒(3R)の間、自身を中心に「半径:10m」以内の任意のキャラクター全ては、自身の手番終了時に「2d+16」点の水・氷属性魔法ダメージを受けます。この能力に対する抵抗判定は最初の1回のみで、ダメージを受ける時には抵抗判定は行われません。
●呪詛核
この部位の能力は、キャラクターには認識できません。プレイヤーが把握するかどうかは自由です。
呪詛核の能力
[常]終わらない眠り
この部位は「閃刀術式」以外のダメージを全て「0」にします。
[常]鏡花の幻
この部位は1回の手番に主動作を4回行えます。
[常]四聖の魂
この部位によってHPが0以下となったキャラクターは、生死判定を行わずに「戦闘不能状態」となります。
気絶するかどうかは任意に、しかし身体は戦闘を続行できない、かつ通常の回復では癒すことのできないほど大きな傷を受けているものとして扱います。
この状態は「威力表決定でクリティカルが発生した回復効果」を受けることで解除され、そうした場合ただちに現在HPが1以上(回復の結果1を上回ったのならそのままの数値)となって復活します。
[主]永劫の終
「射程/形状:100m/起点指定」で「対象:1体」に、「自身のいずれかの部位の最大HP-現在HP」点の呪い属性確定ダメージを与えます。
[常]明けの明星
「[主]永劫の終」が4回使用された直後のPC陣営のラウンド開始時、『神威閃刀フラド』の持つ能力が全て開放され、本来の条件を全て無視して「[常]最果ての光」が発動し、適用されます。
戦利品
- なし
解説
キルヒアに願い、それに応じたキルヒアの奇跡によってドラゴンへと姿を変えた5人の英雄たちの姿だったものです。
現代においてその性質は歪められており、敵対する者として目の前に立ちふさがってしまうこととなりました。
遠い遠い神紀文明時代において繰り広げられた神々の戦争において、戦争に直接参じなかったキルヒアの使徒として戦った5人の戦士たちがいました。彼らはそれぞれキルヒアから授かった魔剣を手に、縦横無尽の活躍を果たしていました。
その戦いの最中、眠りの神カオルルウプテとその軍勢に立ち向かう機会がありました。ダルクレムの後背を守護するカオルルウプテの軍勢は強く、ひどい劣勢を強いられていましたが、戦いの最中、突如としてカオルルウプテが戦場を離れていきました。これにより、5人はその劣勢を覆しましたが、しかし事態の好転は、表向きのものだけでしかありませんでした。
カオルルウプテは立ち去る際、5人に呪いをかけていたのです。それは夢の中の景色のように朧げで、起きたら忘れてしまうのと同じように、一切誰にも気付かれないままでした。
呪いを受けたまま、5人はドラゴンへと姿を変えました。あまりにも巧妙な呪いにキルヒアもクスも気付かず、長いあいだにわたってそれは表立つこともなく。しかし確実に、ゆっくりと呪いは蝕んでいったのです。
───そして、あまりにも長い時を経た現在。その呪いは完全なものとなって、ドラゴンを侵食しました。
キルヒアの、そしてカルディアの眷属として守護を果たし続けるはずだったドラゴンは、全く相反する存在として変質してしまったのです。
しかし、希望が全て絶たれた訳ではありません。5人の意思は僅かにだけ残り、それが呪いへ抗っている限り、十全の力を振るうことはできないのです。この間隙を突けるかどうか。それが、彼らの存在意義を守ることに直結するのです。