貨幣神の手形
基本取引価格:不定
- 知名度
- 10~
- 形状
- 長方形の紙片
- カテゴリ
- 冒険道具類
- 製作時期
- 現在
- 概要
- 金貨の代わりに支払いにもちいられる約束手形
- 効果
-
ハルシカ協商国(と、そこに拠点をもつ一部の大商会)でのみもちいられる、約束手形です。専用の魔動機で金額と署名を記入して支払いにもちいます。
適切に記入されたこの手形は、ハルシカにあるガメル神殿ないしは所定の取引所で、同額のガメル硬貨と交換できます。
この紙片には魔法的な措置が施されていることに加え、硬貨との交換においてはガメル神官が(魔法なども併用して)検めるため、偽造はまず不可能です。
由来・逸話
一般にラクシアでは、もっぱら金銭取引はガメル硬貨で、そうでない場合にも貴金属や宝石などの、それ自体が価値を有する品によっておこなわれるものです。このような“手形”を取引にもちいるのはハルシカ協商国のみの文化であり、「知名度:10」はハルシカ内を想定した値です。ハルシカから離れると、よほど商取引に詳しい専門家や賢者でもないかぎりは認知しておらず、そういった場合には知名度20以上(あるいはもっと)とみなされます。(当然ながら、この手形の存在を知らない相手に対して、これをもって支払いとすることは、ふつう、受け入れられません)
ガメル硬貨は金属製の硬貨であるため、高額(数十万ガメル以上)の取引をするとなると、物理的な不便がともないます。そのような商取引を頻繁におこなうハルシカ商人たちの需要を受けて、豪商院(ハルシカに存在する議会のひとつです)とガメル神殿が協力して、この手形制度は誕生しました。
硬貨そのものを持ち歩かないことは防犯上の利点もあり、当地の大商人たちのあいだでは好んで活用されています。
とはいえ、旅人や冒険者、そしてそれらとの商売を主とする商店などを筆頭に、ガメル硬貨の需要は依然として存在します。そのため、これを利用する商人も、現金をもちいないというわけではありません。