【ド・ヴィラール将軍による『積極的攻撃精神に基づいたハーヴェス近代歩兵教義』】
（ハーヴェス王国）- 入門条件
- 50名誉点 マギテックレベル3以上
およそ80年前に起きた『昏いアルマニャックの夜事件』はハーヴェス王権の決定的な衰退を招きました。
続くポンテコルヴォ公国の反乱のさなか、奈落狩りの凶刃によって大スキピオ公ブルライティヌスはその命を落とし、伝統的な重装市民兵団の軍制はダイケホーンの露と消えてしまったのです。
決定的な軍事力の低下に悩んだハーヴェス陸軍は軍制改革を迫られました。そのころ勃興しつつあったドーデン式の近代歩兵操典を取り入れることにしたのです。そうして実験的に編成されたハーヴェス陸軍新式銃兵隊はしかし、国産銃のあまりの命中精度の低さに苦しめられました。
時の陸軍大臣ド・ヴィラール卿はこの問題を解決するために、精神主義と積極攻勢の哲学を導入。「練度の低い新兵でも、機敏な蛮族雑兵相手に確実に射撃を当てられる画期的な戦術」を策定するに至ります。
流派アイテム
〈バヨネット〉: ET p.132
バヨネットの上位版と銃剣流派向け銃の追加をそのうちやる
秘伝
《銃は臆病者の武器》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 常時型
- 前提
- 限定条件
- 使用
- シューター技能
- 適用
- リスク
- 〈ガン〉での射撃の命中に-2
- 概要
- バヨネットの威力に「〈ガン〉の必要筋力」を加算。命中・追加ダメージも加算。
- 効果
〈ガン〉による射撃攻撃の命中判定が常に「-2」のペナルティ修正を受けます。
バヨネットの威力は「〈ガン〉の必要筋力」だけ増加し、〈バヨネット〉の命中・追加ダメージに〈ガン〉の命中・追加ダメージがそれぞれ加算されます。また〈バヨネット〉にもともと施されている強化が全て無効化されますが、〈ガン〉に施された強化がバヨネットにも共有されるようになります。
この流派の創始者はそもそも銃という武器の命中精度に期待していませんでしたし、そのため射撃訓練なども行いませんでした。遠距離射撃の命中力に極端なマイナス修正がかかります。
《エラン・ヴィタール》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 主動作型
- 前提
- 限定条件
- 〈バヨネット〉を装着した〈ガン〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の武器攻撃
- リスク
- 概要
- バヨネットで突進攻撃を行い、助走に比例してダメージを増加。
- 効果
「射程: 接触」かつ「目標: 1体」で、〈バヨネット〉による近接攻撃を行います。
命中した場合、その手番の移動距離5mごと(端数切り上げ)に追加ダメージを+1点して算出ダメージを決定します。
10秒(1ラウンド以内)に《エラン・ヴィタール》を命中させた味方キャラクターがいる場合、その《エラン・ヴィタール》の効果による追加ダメージも自身の攻撃の追加ダメージに加えます。
(この処理による追加ダメージの増加は累積します)
――「エラン・ヴィタール！ 生命の躍動よ！」
近年のブルライト哲学によれば人族と蛮族の争いは社会進化論にまったく適っており、人族の優位性は疑いようがないそうです。積極攻勢の哲学と、信頼のおける武器によって確実に敵を粉砕します。
《銃剣は勇者の武器》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 独自宣言型
- 前提
- 《銃は臆病者の武器》
- 限定条件
- 〈バヨネット〉を装着した〈ガン〉
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の射撃攻撃
- リスク
- 概要
- 近接攻撃を行った次の主動作の射撃に命中+4、クリレイ型の出目+2
- 効果
近接攻撃を行った次の主動作に〈ガン〉で射撃攻撃するとき、命中判定に「+4」の修正を受けます。またその出目にクリティカルレイと同様の処理で出目を「+2」します。
――「銃は臆病者の武器！ 銃剣は勇者の武器！」
どれだけ当たりにくい長銃でも、銃口を相手に付きつけながら撃てば当たるものです。至近距離から確実な射撃を行います。
《軽歩兵旅団の突撃》
- 必要名誉点
- 30
- タイプ
- 魔力撃変化型
- 前提
- 魔力撃
- 限定条件
- 〈バヨネット〉を装着した〈ガン〉、マギスフィア（大）
- 使用
- シューター技能
- 適用
- 1回の近接攻撃
- リスク
- なし
- 概要
- 精神抵抗に+2の修正を受けます。
- 効果
1ラウンドの間、精神抵抗に+2の修正を受けます。
「600人は死の谷へ。"総員着剣！"と男は叫ぶ。」
蛮族の砲兵陣地への突撃で半数以上が死傷したかの戦訓によって、このドクトリンは究極に至りました。大型マギスフィアの運用で強力な精神高揚魔法をかけて突撃を行います。