容姿・経歴・その他メモ

パーソナルデータ

　髪色:ブラウン　瞳色:ブラウン　肌色:ベージュ
　身長:176cm　体重:72kg

性格

　平たく言えばイケおじ（にしたいとPLが思っている）です。
老齢で落ち着いた雰囲気ではありますが、紳士然としてはおらず、やや無愛想な印象を与えることもあるでしょう。
ただ、振る舞いに気を遣わないだけという話で、基本的に人付き合いが悪い方ではありませんし、冗談も言います。
　どちらかといえばハードボイルド、というイメージに近く、少々我の強い所があります。
それでも必要不必要を隔てて思考できる柔軟さがあるのは、あくまで"イメージに近い"というだけである証です。

経歴

[A2-5]かつては貴族だった。
[A6-5]血縁者と死別したことがある。
[C3-6]己に何らかの誓いを立てている。

冒険に出た理由

[5-2]家族・仲間の仇を討つため。

遍歴

・かつては貴族だった。
　冒険者となる以前、ヴィクスは貴族の一席に身を置いていました。
権力はそれ程有さない末端貴族で、都市から離れた郊外の小さな町を治める地方領主という身分です。
　特別変わったことのない、普通の生活でした。本当に小さな町であったため、統治に苦労することもなく、目立つこともなかったために他の貴族からも殆ど忘れられて、安穏とした暮らしを送っていたのです。
やがては真っ当に小貴族の娘と結婚し、子を授かり、ささやかながら幸せな日々を過ごして、ごく普通に老いていきました。

───そんな、ある日のこと。

　丁度齢50を迎えたヴィクスの下に、本当に珍しく、召還要請の文が届きました。
一地方領主でしかないのですから、それを拒否する権力はありません。ヴィクスは召還に応じ、成人を迎えて暫く経った息子に後を任せて一人、都市へと向かうこととなったのです。
　その内容そのものは、大したものではありませんでした。そのため数日を都市で過ごした後、特に問題もなくヴィクスは自領へと戻りました。

・血縁者と死別したことがある。
　息子も随分と大きくなったことなので、帰り道。ヴィクスは家督を子に譲ることを決めていました。
自分が50歳とキリの良い歳になったことだし、余生を妻とゆっくり過ごすことを思案して、珍しく心躍らせていたのです。

───ところが。

　自領に辿り着いて、ヴィクスは我が目を疑うばかりか、思わず覆ってしまいました。
そしてすぐに焦燥を抱え、邸宅へ向けて駆け出したのです。町並みを染める赤い景色を横目に、最悪の想像を払拭できないまま。
小さな町なのに、これほど外門から家までが遠く感じたのは初めてのことでした。息せき切って、漸くヴィクスは、慌てた様子で扉を開き、家族の居るはずの場所へ足を踏み入れました。
　当然、出迎えの声はありません。ここまで走り抜けてきた町と同じように、家の中は静まり返っていて。
扉を開けてすぐに二人。居間に一人。階段の影に小さな一人。客間に三人。二階へ上がってすぐに一人。そして…自分と妻の寝室に、一人。
　力のない足取りで、ふらふらと歩き。
震える腕を必死に動かして、その骸を抱き上げました。
「ただいま」と。返事の返ってこないことをわかって、それでもなお。
掠れた声と、手に返る温度とは正反対に熱い涙を
枯れるまで、零し続けました。

・己に何らかの誓いを立てている。
　泣いて、喚いて、暫くが経って。
町に転がる数多の骸を全て埋葬した、その墓前。
最愛なる者たちを前にして、静かな瞳で剣を立てる。

───殺された者たちは皆一様に、胸から腹までを縦一線に切り裂かれていた。知恵ある者にしか出来ない行い。

　ならば、と。立てた剣を深く大地に突き刺し、誓う。

仇討を。
　　　　復仇を。
報復を。
　　　　応報を。
復讎を。
　　　　復讐を。

　ひとつの町が潰えました。
生存者は、誰ひとり。町民も領主一族も、誰ひとりとしていなかったのです。
誰の手によって作られたのかもわからない、大量の墓碑だけを残して───。

・家族・仲間の仇を討つため。
　後になって、冒険者ギルドに老人がひとり、門を叩きました。
彼には戦う力がありませんでした。誓いを成す力がありませんでした。
だから、最も手早い方法を取ったのです。家名を捨て、爵位を捨て、ただのヴィクスと成り果てて。

───いいえ。

　ただの復讐者と成り果てて。
己から奪った者を。奪う者全てを、仇討つ為に。

セッション履歴

収支履歴