冒険者ギルドを選ぶとき難儀したのは言うまでも無い。
親友が先に他方へ出て行ったのは彼女自身のポリシーが英雄の遺産(ヒーローズ･レリック)何処にも合わなかったからだ。
俺自身の肌にもあまり合わなかったがそこで他方へ行くのを辞めたのはこのギルドの噂を聴いたからだ。
結果的に俺はここで初めて良かったと思っている。
癖の強い仲間は多いがお前のお陰で苦労をしたことは1度も無い。
お前の元へ行くのは少しだけ遅れそうだ。

薬草採取の際に1人、何かに怯える青年が居た。
彼は自分自身を人間と紹介した。
だが俺はルーンフォークとしてデータベースが整えられている。
握手をした際に違和感を覚えたのは言うまでも無い、彼が自分を偽っているのは言うまでも無かった。
けれど俺自身がそれに不安を覚えることは無かった。
かつての親友との日常を思い出す。
貧民街の中を連れ回していたのは俺だったがその中で困っている人に真っ先に手を差し伸べたのはいつも親友だった。
親友は特に困っている人を見つけるのが得意だった、その中で1度だけ尋ねたことがある。
「どうしてそんなに手を差し伸べられるんだ？それが嘘の可能性も有るだろう」と
それに対して親友は答える。
「私が手を差し伸べるのはそうしなかったときに後悔をするからですよ、例え騙されて後悔するよりあの時助けられなかったと後悔するなら前者のがマシでしょう？」
そう親友は言っていた。
「貴方をあの日起動して良かったと今でも思ってますよ、お陰様で日常が非日常みたいになりましたけどね。」
とも言われた。
だから俺も親友の受け売りで答えよう。
仲間として共に励むのは当然だろう？と。

幻星の獅子には魔剣が置かれていたがそれが消失、炭鉱の片隅に俺達を待っていると通達があったので取りに行くことになった。
中では行方不明だった人達が踊り狂うように宴を催していた。
そして悦の魔剣悦の魔剣・幻「careerism｣が俺達に試練を与える。
出て来たのは6人の英雄と呼ばれる幻影と幻影の獅子、6人の英雄の話はこの地方に住む者なら聴いたであろう物語の英雄達の幻影だったし獅子は強大でまるで俺達のギルドを象徴するような奴だった。
仲間と協力して打ち倒したその様は俺にとって初めて大きな試練を突破しただろう達成感を与えた。
アリル...お前も何処かでこの様な試練を突破しているのだろうか？
魔剣を手に取るとき英雄と言われた。
俺は英雄なんて存在に興味は無い。
ただ世界の行く末を見守って行けたら、そこに親友が居たら良いと思っているだけだから。

彼女を助けたのは偶然か必然か、道端で旅をしながらこちらに来た際に慣れない土地で困っていたのを助けてから行動を共にするようになった。
同じ軍師として策を相談し合ったり訓練、依頼を受けたりと交流をしている。
彼女が住む場所が無いと言っていたのでアリルには悪いがノヴァ邸の一部屋を貸すことにした。
妹達に話を通した際には歓迎されたので大丈夫だろう。
ラナ曰く聖女みたいな方だと言う、だが彼女は理想と現実の狭間で悩み苦しんでいる。
だがその苦しみさえ乗り越える力を...理想を追い求める姿に感化される者も多いんだろうな。

同じ天地使いとして訓練をする仲間で冒険者の後輩だな。
貴族の娘でかなり無知な所はあるが物覚えが良く沢山の事を吸収して成長してきている。
サラの良き理解者になると共に1人で放っておくとここヒューマで悪人に騙されそうな気がしてならなかったのでノヴァ邸の一部屋を貸すことにした。
家事などは得意そうで近所の教会に奉仕しに行くのも日課にしているそうだ。

幻星の獅子が始動したときに共に依頼を受け冒険者となった女だ。
妖精使いで在ると共に斥候や野伏の役割も熟す魔法使いだ。
後方から支援で先ず敵に打撃を与えて俺達が追撃する、彼女と組むときの常套手段だな。
これからも頼らせて貰うぞ。

幻星の獅子が始動したときに共に依頼を受け冒険者となった女だ。
操霊術士としての支援力に長けていて沢山の地方の言語を扱う様は俺には出来ない事だ。
彼女の支援力には今後も頼っていくことになるだろう。

幻星の獅子が始動したときに共に依頼を受け冒険者となった男だ。
素顔を見せず謎に包まれているがその実力は健在らしい。
今は騎獣を従えて依頼を熟しているという。
共に最古参のメンバーの割に一度しか冒険を共にしてないのが惜しいな。

初めて出逢ったとき、何かに怯えていたが次に出逢ったとき、自分に自信を持とうとしていた。
彼には沢山の困難があったのだろう。
俺はそれを知らないし知ろうとは思わない。
けれど彼が成長して仲間を得ていく助けにはなりたいと思っている。
俺に出来ない事が出来る姿、攻撃の要として信頼出来る姿、自分が思って居る以上にポテンシャルを秘めていることを知らないのだろう。
だからこそ俺が...俺達がポルックスの力を...その魅力を引き出せるようにしないとな。

幻星の獅子が始動したときに共に依頼を受け冒険者となった女だ。
同じ軍師でもあって俺には出来ない仲間の回復の支援も行う事が出来る。
普段は俺が攻撃の策を、彼女に防御の策を練って貰う事で仲間の安全を測ることが出来るのが助かるな。
1人じゃ出来ない事でも仲間と協力することで大きな事を成すことが出来る。
これからも頼らせて貰うからな。

聡明な男だな。
多くのことを熟す器用さには驚きを隠せない、それと同時にポルックスの良き理解者だと思っている。
彼の笑顔を浮かべる姿が増えたのは恐らくこの男の影響だろう。
これからもポルックスの理解者として彼の事を頼むぞ。

特殊な楽器を武器に戦う女だ、だが彼女の進化はその器用さと敏捷さにあると思っている。
俺達の中で誰よりも観察眼に優れ状況を見て音を奏ながら戦況を動かす姿には驚きを隠せないと同時に頼られて貰っている。

ヴァグランツで騎獣を従えながらも相手に強力な一撃を与える騎手だ。
彼の戦い方は俺が今まで組んだ冒険者の中では珍しい部類だったからこそ学べることが多かった。