僕はとあるエルフの家族の一人息子として生まれたの。平凡で、和やかな家族にある異物(ナイトメア)。それが僕だよ。
…僕が5歳になった誕生日にね、突然家族で海に行こうって誘われたんだ。初めて家族でお出かけができるんだ！ってワクワクしてたんだけど…。僕が夢中で遊んでいるうちに、お父さんとお母さん、居なくなってて。あぁ、とうとう捨てられちゃったんだなって、なんとなく分かったよ。しかも、その日は天気がすっごく悪くて、海が特も荒れてたから、すぐに溺れちゃったんだ。お父さんとお母さんは、知っててやったと思うけど。

静かで、暗くて、冷たい海の中で意識を手放して…そしたら暖かくて、明るくて、優しい声が聞こえたんだ。今でもその声の正体は分からないけど…目が覚めたら、無傷で海辺の冒険者ギルドに流れ着いてたの。それから何をしてても眠くなる体質になって、眠る度にそのたびに夢の中で声が聞こえてきて...。その声はね、いつでも僕のことを慰めてくれて、何をすれば良いか教えてくれるんだよ。
僕にとって眠るってことは、その声に導いてもらうための儀式みたいなものなんだ。だから、後5分くらい...寝ても良いよね？…スヤァ。(あと5分寝るための言い訳)

【経歴】溺れたことがある、同じ夢を何度も見ている、奇妙な予言をされたことがある
【冒険に出た理由】予言によって