聖印と神像

8本の影がハート形に絡みついている。
神像は一般には存在しないが、手の上に立方体を持つ裸体かつ眼鏡をかけた女性像であるとされている。

神格と教義

人間種の繁栄と生殖を重んじて生み出された彼女は根っからの研究者気質であり、己が魔力を用いて生物工学についての理解を深めていた。
だが信仰対象ゆえに月神シーンと同一視されてしまい、力を薄められてしまう。その際、第3の剣である狂神ラーリスの悪戯により繁栄の神格は”淫欲”を帯びるように改変されてしまった。
だがイフースカは己の研究欲を失わず、残った神格としての力の全てを使い、淫らな魔力で以って大魔法を行使した。
それがこの”エロトラップダンジョン”。種の保全を目的とした攻略され得ないダンジョンである筈が、魔力によって生殖、性欲に比重を偏らせた魔物ばかりが招来されてしまい、ダンジョン内に独自の生態系を築いた。
イフースカは自らの一世一代の魔法行使がいびつな形になったことを悟ったが、神格の全てを失う規模の魔法に理性が耐えられる訳も無く、彼女の意識はダンジョンの管理を行うだけの機械に成り下がってしまった。

格言

「探求せよ。求めるものに世界は答える。」

「耐えよ。どんな苦しみにも終わりはある。」

「汝、心折れることなかれ。」

備考

エロトラップダンジョンを作り出した神格。その神性は失われて久しいが、彼女の領域たるダンジョン、『淫獄の塔』内部では、未だに魔法が使用できる。