尻尾と手に持った武器で同時に攻めることで、相手の虚をつく技術。
尻尾を振るって姿勢を崩す。
剣を振るって注意をそらす。
初撃を敢えて当てず、次の本命への布石とする。

1回目の命中力判定を「自動失敗」として扱い、2回目の命中力判定を行う。
その際、1回目の命中力判定を【尻尾】で行った場合、2回目の命中力判定は【2H近接武器】で行い、与えるダメージを+4点する。
1回目の命中力判定を【2H近接武器】で行った場合、2回目の命中力判定は【尻尾】で行い、命中力判定を+2する。


「体勢が無茶すぎるんだよ。」
「素直に切り返したほうが早いだろ。」
「飛べる前提でもの考えてんのか。」

そんな感じで評価は散々だった。

「逃げる相手は虚を突いて捕らえる、危険な相手は手早く無力化する。理にかなってると思うんだけどなぁ…」
「それ出来んのテオくらいだと思うぺこ。」

相手を無血で無力化するための技術であり、相手への優しさ。
相手の武器だけを正確に狙って、絡めとるようにして弾き落とす。
仲間だけでなく、敵であっても守れるものを守る。
甘さと捉えるか、強さと捉えるかは使うもの次第。

この秘伝を宣言したとき、【牽制攻撃Ⅰ】と同様に命中力判定に+1の補正を得る。
命中力判定を行う時、相手の回避力判定を+4以上で上回った場合、相手の手に持った武器を落とす。
【牽制攻撃Ⅱ】または【牽制攻撃Ⅲ】を習得している場合、命中力判定の補正はそれぞれ【牽制攻撃Ⅱ】で+2、【牽制攻撃Ⅲ】で+3となる。
この効果は、「手に持った武器」にしか適用されない。また、この秘伝を宣言した場合、相手に一切のダメージを与えることはできない。

「…甘いって言われると思ってた。」
「別にいンじゃねェの、お前さんのやりたいよゥにやりゃあナ。」

後方に宙返りするように舞い、尻尾で相手を大きく打ち上げる技。
振り上げた尻尾は大きく弧を描き、宙を舞う様はある種の美しさすらある。
日輪を描くような軌道と、打ち上げられた相手が天に上る様子は、一種のパフォーマンスである。

この秘伝を宣言したとき、対象は1体だけとなり、命中力判定に-2の補正が入る。
命中力判定に成功し、対象に「1」点以上の適用ダメージを与えた場合、対象は空中に打ち上げられ、転倒状態(行動判定-2、補助動作で立ち上がることができる)となる。

「これもう完全に“見世物”ぺこなんじゃじゃねーの？」
「…それも、あるかも。孤児院の子供たちの前で披露したこともあるし…。」
「あら、見た目も派手で良いではありませんこと？」
「相手も見惚れちゃうかもね♪」

周囲の建物の凹凸や、オブジェを足場にして自由自在に移動する体術。
ヴァイスシティを騒がせている死体収集家の動きを参考にした、閉所での立体的な移動方法。

閉所における移動障害を軽減し、自身の命中力・回避力判定に+1の補正を得る。飛行による補正とは重複しない。

「もはやお遊びですわねぇ。」
「でも、この町なら身のこなしは必要じゃないかしら？」